【戦評】 光った!機動力活かした三塁打攻勢~2月17日○楽天イーグルス8-5三星

5本の長打を含む二ケタ10安打でサムソンを降す!

青空に覆われた沖縄・金武で、イーグルスは韓国プロ野球のサムソン・ライオンズ(昨季9位)を迎えての練習試合だった。

3度目の対外戦になった本戦は、スコア8-5。
点取り合戦の末、楽天が逆転勝利を飾っている。

前日、阪神投手陣の前に単打ばかりの6安打に終わった打線は、今日は一転して活発。
2本のホームラン、3本のスリーベースを含む二桁10安打を記録し、満塁弾を含む9安打を放ったサムソンを降した。

サムソン投手陣はオーソドックスなタイプに加え、なかなか対戦できない「左右のサイドスロー」も登板。
その意味では、楽天打者は希少種との貴重な対戦経験を積むことできた。

これで対外戦戦績は、2勝1敗になった。

(下記につづく)

◎「観る野球」から「考える野球へ」。こちらを読むようになってから本棚に野球の関連本が増えました。(東海地方在住40代男性さま)

楽天のスタメン

1番・オコエ(中)、2番・今江(一)、3番・銀次(二)、4番・内田(三)、5番・島内(指)、6番・岡島(左)、7番・三好(遊)、8番・下妻(捕)、9番・八百板(右)、先発・安楽(右投)

初の開幕1軍めざして。内田の対外戦チーム1号

久米島での紅白戦では島内、三好、山田、田中と4本の一発が生まれたが、沖縄本島移動後の対外試合では2試合72打席でホームランは不発に終わっていたイーグルス。

「はたして対外戦チーム1号を放つのは誰だろう?」と注目して見ていたところ、“一番槍の手柄”を挙げたのは、対外戦でここまで4番を任されている昨季イースタン二冠王だった。

1回に3点を先制した楽天は、4回にも加点して4回終了時には4-0と戦況有利。
ところが、5回表、三番手・寺岡が誤算、一気に反撃をくらって満塁から押し出し、グランドスラムで5失点。
たちまち4-5と逆転を許してしまった。

内田のバットから対外戦チーム1号が生まれたのは、その直後の5回裏のことだったのである。

1打席目、2打席目ともに四球を選んだ内田の3打席目。

1-1から甘く入ってきた球を完璧なスイングで捉えた放物線は左翼席へ。
相手のレフトが早々に追うのを諦めたほど良く飛んだ特大弾は、4-5を5-5に戻す同点弾になった。

これで対外戦3試合連続ヒット。
9打数3安打1打点、1二塁打、1本塁打、2三振、4四球。
プロ入り後、まだ見ぬ開幕1軍の切符をめざして上々のスタートを切った。

対外戦3試合を見ただけだし、ぼくの審美眼は「期待」という名のバイアスがかかっているかもしれないが、今季の内田は徐々に
粘りが出てきているように見える。
今までなら手を出して空振りしていてもおかしくない誘い球にもグッと我慢できる姿が徐々に見えつつある。

また、身体も良く動いていると思う。

14日起亜戦で放った二塁打は、、、

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