マガジンのカバー画像

Shibakawaの楽天イーグルス2016観戦記Vol.1

88
楽天イーグルスの2016年戦い(オープン戦を含む)60試合をゲームレビューしていきます。
¥3,000
運営しているクリエイター

#則本昂大

【試合評】実はデーブボールよりも弱かった今年の梨田楽天~2016年7月24日●楽天イーグルス2-3ロッテ



エース対決を惜しくも落とし、3位とのゲーム差は今季最多タイ12.5へ昨年10月6日以来、通算3度目のマッチアップになった則本昂大vs涌井秀章。

両軍エース対決を惜しくも1点差で落とした楽天は、チーム成績を86試合35勝49敗2分、借金14、勝率.417とした。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと22.0、2位・日本ハムと17.5、3位・ロッテと12.5、5位・西武と0.5、6位・オリックスと3

もっとみる

【試合評】 両先発が8回2失点以下に抑えた今季2度目の投手戦、イーグルスが銀次の決勝打で制す!!~2016年7月8日○E3-2H



両先発が8回2失点以下の投球を見せた今季2度目の楽天戦「毎回ランナーを出して、上手いピッチングではなかったと思いますけど」

試合後、ヒーローインタビューに呼ばれたエースは、やや自嘲気味にそう口にしたが、いやはや、なんのその。見応え十分の121球、和田毅との白熱した投手戦になった。

則本と和田は共に譲らず、8回2失点。今季の楽天戦で両先発が8回以上を投げて2失点以下に抑えたゲームは、他には3

もっとみる

【試合評】逆襲を加速化する7月攻勢、その初戦を"魂の一打"、"則本の田中将大化で制す!!~2016年7月1日○楽天イーグルス3-2西武



本当に重要な一戦をモノにした!負けてもおかしくない雰囲気の12回戦、本当に大切な試合を取れたと思う。

先手は西武。3回表のことだった。味方打線が初回無死3,1塁、2回1死2塁と重要なチャンスを逸機した直後、則本が崩れた。

エースは序盤2イニング三者凡退投球を見せていたが、この試合3本のヒットを則本から打つことになる7番・渡辺直に先頭打者安打を許すと、バント、9番・永江のボテボテ内野安打で1

もっとみる

【試合評】 陶酔の開成山。満員御礼が舌鼓したエースの自己最速、躍動オコエの快記録~2016年6月7日○楽天イーグルス5-1ヤクルト



理想のかたちで地方球場の連敗を脱出楽天が5点以上取り、失点を2点以下に抑えての勝利は今季7度目。投打かみ合う理想の形で、2014年7月29日ソフトバンク戦(郡山)から始まった地方球場の連敗を、12でストップさせた。

投げてはエースの則本が8回1失点でハーラートップタイの6勝目。交流戦に入り2連勝で同防御率を0.53とした。これは交流戦で2試合以上先発した投手10人の中では、ロッテの石川歩の0

もっとみる

【試合評】エースの快投、打線の爆発。梨田楽天、交流戦白星発進!~2016年5月31日○楽天イーグルス9-1阪神



投打かみ合う虎退治火星が地球に最接近したスーパーマーズの夜、結果次第では自力V消滅もあった中、楽天が交流戦の開幕戦を理想の形で白星で飾った。

マウンドを支配するエースの好投。打線は序盤に4番のバットで先制、その後に小刻みに追加点を挙げると、終盤にはダメ押しのビッグイニング。投打が真の意味でかみ合ったナイスゲームで、交流戦の開幕試合を白星で飾った。

6回1死で1番・鳥谷に中安を許すまで、則本

もっとみる

この精度上がれば沢村賞。楽天・則本昂大がNPB先発投手の頂点を掴むため「磨くべき技術」とは?

楽天の則本昂大が快投を続けている。

「今年は全てにおいてキャリアハイを目指します!」。久米島キャンプでの宣誓は、ここまで忠実に守られている。5月12日現在の成績は、8試合4勝1敗、防御率2.53、WHIP1.07、QS率100.0%、被打率.211だ。

この成績のリーグ順位を確認しておこう。勝利数はリーグ3位タイ。防御率、WHIPはいずれも同4位。被打率は同3位。QS率は日本ハム・有原航平、ソ

もっとみる

【試合評】 エースの快投をチームの勝利につなげた新旧好打者の活躍劇~2016年5月12日○楽天イーグルス4-0西武



「素晴らしい!」「抜群!」試合中に届けられた両軍投手コーチの先発評が、ハイレベルの投手戦を良く表していた。

「素晴らしい!」は楽天・与田コーチの則本評。菊池雄星を「抜群!」と表現したのは西武・土肥コーチ。そのフレーズどおり、ゲームは両先発投手の息詰まる投げ合いで進んだ。お互い一歩も譲らず、共に7回を零封した。

両雄は立ち上がりからエンジン全開、異次元の快投になった。

則本が本戦最速153

もっとみる

【試合評】 与田コーチがマウンドへ行った直後、投手陣の成績が散々な件~2016年5月6日●楽天イーグルス2-3ソフトバンク



あまりにも重い2試合連続の逆転負けいったいどうしたらよいのか。

5月に入ってからも、リリーフ陣の立て直しという最重要課題に、メドが立たない。

5月の失点を確認すると、先発の責任投球回である5回までは僅かに6失点。しかし、6回以降では実に25点も失っている。

前日は9回表に松井裕が1点リードを守り切れず、今季初のセーブ失敗を喫した。その後に登板した石橋と共に派手に打ち込まれて衝撃の8失点。

もっとみる

【試合評】 5月攻勢の狼煙となる主将・嶋基宏「進化」と「執念」の二塁打~2016年4月29日○楽天イーグルス4-3オリックス



5月攻勢へ弾みにしたい、価値大の逆転1点差勝利世間はゴールデンウィーク最初の週末。楽天は6位・オリックスとの3連戦を戦う。所沢、札幌と転戦し、3連敗を喫して敵地に乗り込んできたイーグルスはその初戦、エースの則本が先発。絶対に落とすことが許されないゲームになった。

というのは、この3連戦の第2戦に金子千尋、第3戦には西勇輝と、オリックスのダブルエースが登板してくることが予想されていた。今シーズ

もっとみる

【試合評】 勝率5割復帰は「棚からぼた餅」~2016年4月22日○楽天イーグルス8-7西武



通算12度目のルーズヴェルトゲームに正直、今夜はツキがない。

2点差を追った9回裏、1死2,1塁で5番・松井稼による左翼線二塁打で1点を返し、その後1死満塁のチャンス。打席は代打出場した川本の2打席目。増田の初球変化球だった。引っ張ったゴロ打球がサード鬼崎の正面を突く。5-4-3と転送される完全併殺コースだった。この後、鬼崎の2塁転送が右前に抜ける同点のタイムリー悪送球になる直前まで、私は今

もっとみる

【試合評】快記録もあったエースの快投に水を差す15年目の痛恨エラー~2016年4月15日●楽天イーグルス2-3ソフトバンク



開幕4連勝&4戦連続二桁奪三振へ視界良好だったが・・・気合い満ち溢れるエースの序盤3回パーフェクト投球だった。

今シーズンの則本と言えば、史上初の開幕3連勝&3戦連続二桁奪三振を記録していたが、試合序盤は苦しみながらも、中盤以降で尻上がりに調子を上げる投球が続いていた。しかし、今夜は立ち上がりからマウンドを支配する圧倒力。素人目に見ても、速球は今季最大に伸びがあり、変化球は目を見張るほど鋭く

もっとみる

【試合評】 則本が証明した一流投手の条件。メンドーサの呪縛を解き放つウィーラー決勝弾でチームは単独1位へ~2016年4月8日○E5-3F



新生楽天、単独1位へ楽天がタフな2時間55分のゲームを粘り勝ち。同日、ゲーム差0.5で単独1位に立っていたマリーンズがライオンズに敗れたため、イーグルスが今季初の単独首位へ浮上した。

チーム成績を7勝3敗1分の貯金4。コボスタ成績を4勝2敗になった。楽天が貯金を4個以上作ったのは、最下位に沈んだ過去2年には1度もなく、初Vの2013年以来の快挙になっている。

序盤苦しんだ則本は中盤以降に調

もっとみる
【試合評】 エンドラン&小技あれこれで菊池雄星を鮮やか攻略!~2016年4月1日○楽天イーグルス4-2西武

【試合評】 エンドラン&小技あれこれで菊池雄星を鮮やか攻略!~2016年4月1日○楽天イーグルス4-2西武



振るったタクト、軽やか絶妙!
平日デーゲームにも関わらずコボスタに集まった熱いファンは25,607人。その大観衆の中、指揮者・佐渡裕さんのファーストピッチで始まった西武1回戦は、梨田采配がズバッと炸裂する小気味良いナイスゲームになった。

西武先発は菊池雄星。昨年は楽天戦で3戦2勝0敗、対戦防御率0.96。監督通算647勝を数える経験豊富な指揮官が、イーグルスを苦しめてきたライオンズの若きサウ

もっとみる
【試合評】 梨田楽天、V2軍団に逆転勝ち。東北開幕を白星発進~2016年3月25日○楽天イーグルス7-3ソフトバンク

【試合評】 梨田楽天、V2軍団に逆転勝ち。東北開幕を白星発進~2016年3月25日○楽天イーグルス7-3ソフトバンク

東北開幕を制した新生楽天、今季白星発進3年越しのリベンジへ。梨田監督率いる新生楽天が「始めの一歩」を白星で飾った。本拠地・仙台に2年連続日本一のソフトバンクを迎えて薄暮の中、25,083人のお客さんに囲まれ、3時間9分を戦った。

始球式は藤原紀香さん。黒髪を後ろに束ね、長い脚が良く映える赤いパンツルック姿で颯爽と登場。上半身は背番号628(は藤原さんの誕生日だ)のユニフォーム姿だ。大きく振りかぶ

もっとみる