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【集中力を発揮するには】

集中力を高めて能力を発揮するには
どういう状態であればいいのか。

これを研究していたのが
アメリカの心理学
『チクセントミハイ氏』です。

つまり『フロー』(流れ)です。

フローとは周囲の感覚や時間を忘れて
集中している状態のことです。

我を忘れてのめり込むあの独特の雰囲気。

有名プロ野球選手の例で言うと

バッターボックスに立っているとき
相手ピッチャーの投げたボールの縫い目が
止まって見えるような感覚とのことです。

マンガのような話ですが
実際に体験できます。

それも意図的に作り出して取り組めます。

ではどうすればフローに入れるのか?

その前に掴んでおくべき要素が3つあります。

1.現在地を把握する

2.リラックスが大前提で引くことを最優先にする

3.シングルタスクで今ここに精神を研ぎ澄ます



1.現在地を把握する

  現時点でのスキル・能力を分析せずに
  いきなり集中モードを作ろうとする方が
  びっくりするくらい多いです。

  すぐに行動することは大切ですが
  野球で例えるなら初心者がプロ相手に
  挑むようなものです。
  
  現時点での見積りを正確に把握して
  初めて行動する方針が定まります。  

2.リラックスが大前提で引くことを最優先する

   心身ともに穏やかな状態であることで
   ストレスの影響を避けられます。

   そして、あれこれ始めていくのではなく
   余分なモノ・コトを引いていきます。

   ダイエットする人がいろいろな情報に
   飛びついて何もしなくなるのと同じで
         選択肢を一つに絞り込みます。

 3.シングルタスクで今ここに精神を研ぎ澄ます

    課題や目標が定まったら他のことは考えず
    取り組むべき項目に全神経を注ぎます。

    瞑想やマインドフルネスのように
    今ここに一点集中していきます。


人間の体には
自律神経が備わっています。

自律神経は
交感神経(緊張している神経)と
副交感神経(リラックスした神経)から成り
交互に作用しています。

両方が上手く働いてバランスを保っています。

交感神経が優位になりすぎてしまうと
極度の緊張でストレスがかかり
倒れる可能性があります。

逆に副交感神経が優位になりすぎてしまうと
リラックスしすぎて鼻水や涙がよく出たり
風邪やアレルギーにかかりやすくなります。

この自律神経を上手く調節しないと
どちらかに偏った状態になり
フローに入れないです。

最も理想的な状況は
副交感神経が55%
交感神経が45%位と
言われています。

あくまで理想の目安なので
無理に数値化する必要はありません。

すなわちフローに入る状態とは
リラックスして程よく緊張している
何とも絶妙な感覚です。

難しすぎず簡単すぎず現在値より
ほんの少し背伸びしている状態です。

例えばフルマラソンに初出場する人だと
ウェア・シューズを買うは易しすぎで
20kmを完走する難しすぎになります。

この場合もっと細分化して
1日1kmを15分以内に走るくらいが
丁度良い範囲になります。

いかに周囲を気にせず自分の世界に
入り込む状態に持っていけるかです。


私も剣道の試合でフロー経験があります。
相手の動きがスローモーションのように
ゆっくり止まった状態に見えて
一瞬の隙をついて打突していました。

その時は少々緊張していましたが
胸の奥がドキドキすることはなく
どこか楽しく神秘的な感覚でした。


日々フロー状態に入って
集中力を高めるためにも
特に現在地の把握と引くことは
ビジネスやスポーツ等において
欠かせない要素です。

自分のスキルや能力を高く見積もりたく
現状を見つめるのが怖いものです。

自分と向き合うことをしないまま
余計な情報に踊らされてしまい
内側にある価値に気づかなくなります。

そして自己防衛が発動すると
他者や社会に責任転嫁して
攻撃を始めます。

「※分析能力を使って人が言いにくいことを
ズバッと指摘してフィードバックを与える
鋭いコンサルタントとはまた違います。」


現在地を正確に把握したら
行動を阻害する誘惑をそぎ落とし
決めた課題・目標に集中する
環境を作ります。

そうなると最終的には
普段摂っている食事のバランス
快眠するために必要な寝具
適度に運動できる用具等
ライフスタイルの改善が
重要になってきますね。


生活習慣の見直しは
フローそのもにつながっています。

24時間は平等に与えらています。
一分一秒をいかに大切にして
面白く・楽しくのめり込むか。

皆様にとって集中力が最大限に発揮できる
素晴らしい1日でありますように。

今日も読んでくださってありがとうございます。













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