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【言葉は諸刃の剣となる】

今日は

『言葉は諸刃の剣となる』

について考察していきます。


人は普段使っている言葉に対して
どれだけ意識的に
注意を払っているでしょうか。

自分では良かれと思っても
相手によっては不快と
感じる場合もあります。


例えば
「指導」という言葉を
発信するとします。

教育者や指導者からすれば
普通に馴染んでいる言葉で
さほど氣にはなっていません。


一方生徒や受講生の中には
「指導」という言葉に対し
拒否反応や抵抗感を
示す場合があります。

過去に悲惨なトラウマや
思い出したくない経験をしていると
受け付けないように防御します。

「指導」という言葉を聞くだけで
ビクッと反応して嫌な思い出が
フラッシュバックする
可能性もあります。


自分は氣分良く
相手は居心地が悪いとなれば
「Win-Win」ではありません。

完全に「Win-Lose」です。


自己中心的を通り越して
サイコパスです。

自分だけ最高の満足を味わい
相手は最悪の状態を感じる
非人道的な状況です。


会社員時代に上司からの教訓で

「たったひと言で相手を救う事も出来る」

「たったひと言で相手を奈落の底に突き落とす事も出来る」

紙一重ですが
心に響く教えです。


まさに言葉は諸刃の剣です。

諸刃の剣とは
《両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、
 自分をも傷つける恐れのあることから》
一方では非常に役に立つが、
他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。
両刃の剣。
                         goo辞書


私自身も鍼灸整骨院業界に
入ったばかりの頃は
「指導」という言葉には
毛嫌いしていました。

剣道でしごかれてきましたが
実際に現場で結果を出す場面になると
慣れていない事もあり
恐怖と不安に満ちていました。


自分の力量(色々なスキル)で
患者さんから評価を得ます。

そしてレセプトや実費として
売上計上される事で
最終的に自分の給料となって
還元される仕組みです。


当時はまだ若かった事もあり
給料は働きさえすればもらえる
という受け身の姿勢でいました。

いわゆる

「クレクレ君」

「Taker」

「泥棒」

です。


現場で労働さえすれば報酬が手に入る
アルバイト的な甘い幻想を抱き
スキル磨きを疎かにしていました。

本来は患者さんの症状を改善させる為に
治療技術を価値提供して心身共に
良くなって頂く事が最大の目的です。


ところが私が取り組んでいた事が
給料をもらう事を最優先目的にして
治療技術を価値提供する事を
蔑ろにしていたのです。

給料は対価の報酬であって
目的ではありません。

目的が見当違いの方向に傾き
治療家としては最低最悪です。


親方は私の低俗且つ受動的な態度を
全て察知していました。

当然厳しく
「指導」を受けます。


親方の「指導」が
体育会系的な事もあったので
私は難色を示していました。

ここでは記載しませんが
想像にお任せします(笑)。

現代社会では
大問題になるでしょう。


暴力で理解させる事は
絶対に行ってはいけません。

暴言くらいなら良いだろうと
安易に考える事も論外です。

良識ある「指導」を
心掛けて行う事です。


私が剣道をしていたので
図太く耐えられると思い
キツイ「指導」になった
可能性も考えられます。

武道をしてメンタルが強いから
必ずしも軍隊的「指導」が
通じると思い込む事は
かなり危険です。


私はかろうじて
くぐり抜けましたが
全員が同じ様に出来る
とは限らないです。

スポーツをしていても
繊細な性格の選手はおられます。


その反面
私自身の仕事に対する認識が
不適切であった事も事実です。

価値提供を行わないにもかかわらず
時間さえ過ぎたら給料は頂ける
甘い幻想を抱き取り組んでいた事に
根本的な要因があります。


「親方の指導が極悪非道である」

と言ってしまえば
私が進化向上する余地を
自分で消す事になります。

自分に非はないと認識した瞬間に
相手や周囲に矢印を向けて
責任転嫁を始めていきます。


自己責任のマインドを持ちつつ
目的思考で俯瞰する事です。

問題の原因を考慮しつつも
ポジティブシナリオに
フォーカスしていきます。


「どうやったら患者さんに素晴らしい価値を提供し
 院全体が活性化して地域社会に貢献出来るか」

「どうやったら最高の治療技術を磨き治療家として
 周囲にリーダーシップを発揮する事が出来るか」

「どうやったら院のスタッフと建設的な会話をして
 最強且つ最高のチーム作りが出来るか」


未来の理想像を
ポジティブに思い描くと
質の高い解決策が
自然と出てきます。


言葉を受け取る側にも責任がある
と言っているのではありません。

自分の目標や目的を明確にした上で
発信者の言葉をどう解釈するかです。

ただ発信者側は先に行動するので
受信者側以上に慎重に見極めて
言葉を選ぶ必要があります。


コミュニケーションは
相互理解して
初めて成り立ちます。

一方通行になっては
単なるマスターベーションです。


「言葉は諸刃の剣」を前提として
発信者が受信者と円滑な
コミュニケーションを取る為の
アプローチは下記の3つです。

あえて発信者側が細心の注意を払って
コミュニケーションをする事とします。


1.発信者側は受信者側の状態や状況を
  把握した上で相手のモチベーションに
  響く言葉を選ぶ

2.発信者側は言葉を話す前に一旦立ち止まり
  慎重に考えてから発信する

3.発信者側は受信者側からありのまま
  感じたフィードバックをもらう

  

1.発信者側は受信者側の状態や状況を
  把握した上で相手のモチベーションに
  響く言葉を選ぶ

   自分の視点や考え方は1度脇に置き
   相手の現状を正確に掴むようにします。

   相手が使っている言葉や単語を傾聴して
   どういう状態で感情が動いているか
   ニュートラルに観察します。

   傾聴と共感を土台として
   相手の現実に入っていきます。


2.発信者側は言葉を話す前に一旦立ち止まり
  慎重に考えてから発信するように努める

   感情的になってしまう言葉や
   時と場合によっては不適切になる言葉は
   信頼関係を築けている事を除き
   自分自身を冷静な状態にします。

   特に性的な描写を連想させる言葉は
   一歩間違えたら関係性を損ねるので
   用心に用心を重ねる事です。

   常にIQが上がっている状態で
   発信する事を心掛けます。


3.発信者側は受信者側からありのまま
  感じたフィードバックをもらう

   発信者側は反論を挟む事無く
   謙虚に受け止めるようにします。

   受信者側は最初に長所を労ってから
   次に活かす為の改善点や向上点を
   建設的なアドバイスとして伝えます。

   受信者側も言葉選びに注意を払って
   目的思考で発信するようにします。


現実的なアクションは
メモ帳やエクセル等に
言葉とその意味を出来るだけ多く
ストックする事です。

発信者と受信者に関係なく
言葉のバリエーションを
数多く持っておくと
相手の現実に入りやすいです。


言葉だけでは意思疎通出来ません。

前後の文脈や相手の背景を
思考して想像する事で
分かってくる事があります。


真意を理解してもらう為には
先に相手を理解して
信頼関係を築く事です。
  
指導であっても
「諸刃の剣」を頭に入れて
勇気付ける言葉を
発信していきましょう。

最後までお読み頂き
ありがとうございます。


追伸
あなたが
「諸刃の剣」だと感じた
言葉やエピソードを
教えてください。

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