見出し画像

第4章 「業者」を利用することについて

4.1. 予備校のメリットとデメリット

予備校を利用することは、誰にとっても正解であるとは限りません。なぜなら「かけたコストに見合うだけの成果」が得られるかどうかは、完全に「自分次第」だからです。

これは予備校に限ったことではありませんが、かかる「コスト」を考えたとき、本当にそれだけの金額と時間を注ぎ込むだけの価値があるのかどうか、という点が、難しいのです。

メリットはいくらでもあります。まず通いの場合、同じ目標を持った仲間たちと出会えます。仲良くなれるかは別問題。ただ同じ目標を持ったライバルたちと同じ空間で努力する、という環境が手に入るという点で、大きなメリットですね。

もしオンライン授業のみだったとしても、予備校が持つ受験ノウハウの情報量というのは、大きな強みです。科目ごとに専門の先生が揃っているだけでなく、持っているデータの総量が多いです。だからその情報を、お金を払って買うのだ、という意識で利用できるなら、予備校の使い方として合っています。

しかし、デメリットにも目を向けてみましょう。担当の先生が、あなたにとって良い先生となり得るかは、運です。いくら評判のよい講師でも、あなたにとって適切でないなら、意味がありません。

たとえば「わかりやすい授業」というものが、最近特に、もてはやされています。

しかし気を付けて下さい。

「わかりやすい」には落とし穴があります。

それは、「ほんとうに大切なことは省かれている」というリスクです。

いくら授業がわかりやすくて、人柄もよくて、優しくて、素敵でも、その講師の授業が、

「ほんとうに大切なことは省かれている」ゆえの「わかりやすさ」

だとしたら、そんな授業を受けただけで、実力がつくでしょうか。確かに「わかりやすくて、すぐに成果につながる」素晴らしい授業を予備校は提供してくれることもあります。私も個人的に尊敬する優秀な方も多いです。

しかし「わかりやすい」の性質には大きく2つあって、

A)複雑なことをシンプルにまとめてあって、実践的である。

B)複雑なところを省いてしまって、それゆえにわかりやすいだけである。

予備校の授業にはAとBどちらもあります。つまり「パッと見いい人」なんだけれど「B」を平気で教える講師も結構な数、います。「当社のエース級」と言われている人でさえ、です。判別できますか?

「そうはいっても、みんな笑顔で合格した写真が掲載されているじゃないか」

という反論もわかります。でも、

予備校は、合格者の声は競って掲載しますが、不合格者の声は掲載しません。あたり前ですが「不都合なことはオモテに出て来ない」のです。

これは予備校の授業に限らず、市販の教材などでもいえることです。「わかりやすい」ということは、ある種のリスクを抱えていると覚えておいて下さい。

さらにいえば、

予備校の授業は、あなたの現在の学力レベルに合ったものですか?

予備校の授業は、書店で教材を買うよりも、かなり高額な費用がかかります。高額な費用をかけて、成果が出ないのであれば、こんな無駄なことはありません。

従って、正式に契約する前に、ちゃんと自分に合ったサービスかどうかを検討し、もし契約した後も「何かちがう」と思ったら、根気よく予備校側の担当者と相談を重ね、それでもダメだったら、きっぱりやめる。

相手もお金儲けですから、やめることに躊躇はいりません。
どうにもならないときは、相談は無料ですから、いつでも教えて下さい。

そういう姿勢で利用できて、経済的にも時間的にも余裕があるならば「予備校はアリ」です。

4.2. 通信教育の特徴と選び方

通信教育で有名なのは「ユーキャン」ですね。1科目29,800円で教材が届きます。1カ月なら2,980円。これなら手が出そう、という方もいらっしゃるでしょう。

ところが、受験する全科目を10カ月分受講したとすると、たとえば9科目全部をユーキャンで受講するならば、268,000円。この金額はおぼえておいて下さい。

もしかしたら、英国数だけユーキャンを利用しておいて、他の暗記系科目は独学、という選択肢もアリかも知れません、89,400円で済みます。

メリットは、自宅で、好きな時間に勉強できることです。資料を取り寄せてみて、内容と金額に納得できるなら、試してみる価値はあるかも知れません。

ただこのテキストも、全員同じものを使用するので、あなたの学力レベルに合わせてくれているかどうか、そこが問題です。もしユーキャンの教材を取り組んでいて「ちょっと自分に合わない」と思ったら、何が問題なのか私も一緒に考えます。教えて下さい。

もしかしたら、ユーキャンの教材を取り組む前に、やっておかなければならないことがあるのかも知れません。原因を一緒に探ります。

4.3. オンライン学習サービスの活用法

ここは私の宣伝コーナーになってしまいます。私は、ある確信と信念に基づいて、オンラインの教室をしています。

最初に198,000円だけお支払い頂ければ、合格するまで何年かかっても、教材から、指導から、書類作成から、あなたに必要な「すべて」の事を何から何までサポートします。完全にあなたに合わせた「オーダーメイド」・「個人指導」です。

3年かかったとすると、毎日やりとりしたとして、1日180円です。180円ですよ。教材費込です。もちろん私の寿命が来たらそこでサービス終了ですけれど。健康寿命が続く限りは継続します。

どうしてこんな儲からないことをしているかというと、もちろん使命感に燃えているということが一番ですが、他にもいろんな仕事をしていて、収入があるからです。

そして、いろんな仕事をしているということも重要で、私は進学指導だけではなく就職の支援活動も行っています。個人事業の開業支援も。高認合格後の「さらにその後」まで見据えて長期的にサポートできるのは、予備校ではできない事です。

そして勉強に苦手意識を抱いているあなたにどこまでも寄り添って、勉強を好きになってもらいたい、得意だと自信を持って言える人になってもらいたい、という想いが、ちょっと普通の人とは違って、激烈に強いです。

ひらがなは書けるけれど、カタカナと漢字は、ほとんどわからない、という刑務所から出てきたばかりの29歳を、8カ月で高認の国語問題をスラスラ解けるようにしました。これはユーキャンや予備校では決してできないことだと自負しています。

私の授業は後述する「PDCAの回し方」と「モチベーション維持」の二つを軸に指導します。そして動画は使わず、LINEのトーク機能を最大限重視します。文字を読んで、理解する。これは高卒認定試験で避けては通れない事です。読解力・判断力を高め、あなたの本来持っている力を最大限に引き出すためです。

何がいちばん大事かというと、

あなたの「自学力」が向上し、自ら学び、学んだことを自分の力にできることです。

例えば思考力、記憶力や、読解力、計算スピードなどは、「自学力」を身につけた先にあります。

合格でさえ、あとからついてくる結果でしかありません。

ほんとうに大切なことは「自学力」なのです。

これがあれば、この先、何があっても、自分で何とかできます。思考力・記憶力・読解力・理解力・判断力・処理力・実行力・・・あなたが生きていくために、全部大事でしょう?これらは「自学力」が身に付くことで、成長していく要素です。

自学力が足りないと、手取り足取り、わかりやすく教えてくれる誰かがいなくなった途端、色々と自力では、できなくなります。悪い人たちからすれば「いいカモ」です。

これではいけません。高卒認定試験だけで人生が終わるわけではないからです。その先、どんなことがあっても乗り越えていける、良い経験もよくない経験も、すべて学びに変えていける「自学力」こそが、ほんとうに大切な力なのです。

そして勉強の楽しさを私が伝えたいのは、この「自学力」をあなたにプレゼントしたいからなのです。あなたがこの世界で、しっかりと生きていけるように。

勉強が苦手で、嫌いで、避けてきた。でもこれじゃダメだと思い、いろいろ試してみたけれど、どれもダメだった。

そんな方の、どうにもならない状況を、私だけは決して見捨てない、勉強は必ずできるようにする、という覚悟でサービスを作りました。

だから「パパッと短期間で全科目終わらせたい」という方も、もちろんお手伝いをしますけれど、どちらかといえば、他でうまくいかなくて、それでも「何年かかってでも、時間はかかっても、必ず実現させたい。」という方に最も適したサービスだと考えています。

どこを試してもダメだったあなたの為に、私はいま、ここにいます。

4.4. 独学と併用する際の注意点

ここでいう「独学と併用」とは、もともと独学してきたけれど、行き詰って、業者を頼る、頼るけれども、独学も並行して取り組む、というケースを想定しています。

最初は独学で受験勉強をしてきて、それではだめだと気づいて業者を利用した、と仮定しています。

そうすると、ときどき混乱が起こります。

「あれ?それはもう、できているのに、またやらないといけないの?先に進みたいよ」

「思ったより、たいしたこと教えてくれないな?こんなのでお金取るの?」

逆に、

「これはキツい。ついていけない」

「何をやっているのか、さっぱりわからない」

それで、業者との契約もそのままに、独学に戻ってしまう、というお話を何度か聞いたことがあります。

・業者の提供するサービスが、あまりにもぬるい場合の対策を、ここでは「プランA」と呼ぶことにします。

・業者の提供するサービスが、あまりにもついてけない場合の対策を「プランB」と呼ぶことにします。

・「プランA」の場合は、担当者にその旨を伝え、更に難易度の高いコースにシフトできるか相談します。

・「プランB」の場合は、担当者にその旨を伝え、もっと難易度の低いコースにシフトできるか相談します。

もし、断られた場合、「プランA」の場合は、即刻、やめるべきです。高いお金を払っている意味がありません。「プランB」の場合は、断られても、ちょっと待って下さい。

もしあなたが、長期的視野で、生涯学び続けたいという意思をお持ちであれば、プランBの場合は[独学]×[業者利用]の併用を強くお勧めします。

理由はたったひとつ。

自分のアタマで考える力がつく

からです。

契約をしてお金を払っているのに、解けないからと、そのまま放置することはもったいないです。そこで併用の注意点を述べます。

l   業者のアドバイスや指示はあくまで「情報を買う」ために利用しているのだというスタンスを保つ。あなたが利用されているのではなく、あなたがお金を払って利用しているのだから。

l   業者から与えられた教材は使い倒すことが原則だが、難しすぎて進めないなら、一度その教材から離れて「後戻り学習」を行う。何が理解できていなくて、どこから復習が必要なのかは、参考書を頼りに自分でも追及していく。

私も業者のくせに、こんなことを言うのはおかしいと思われるかもしれませんが、あえて言います。

業者の提供する「わかりやすさ」を「あたりまえのこと」として受け取っていると、そのうち自分のアタマで考える力は衰える。

勉強が難しいと、問題も解けないし、苦しいでしょう。たとえば小学生の復習からやり直さないといけない事実が判明した場合、ショックを受けるかも知れません。

更に、独学というのは、成功率がとても低いです。失敗に失敗を重ねるケースがほとんどです。

でも、

失敗を知らない人に、本当の意味での成功は無い。

出典不明

これは、この世界の真実です。誰が最初に言ったかわかりませんが。こんな名言もありました。

本当の不幸を知らない人間に、本当の幸福は無い。

出典不明

マイケル・ジョーダンという世界的スターがいます。バスケットボール選手です。彼はシュート成功率が世界一となりました。その際のインタビューで彼はこう言ったそうです。

「ぼくは、世界で誰よりもシュートを外しています。失敗の数でも世界一です。だから今のぼくがあるんです」

出典不明

「独学と業者利用の併用」は、難しいことですけ。失敗も多いです。

しかし、あなたの考える力、思考力、そして人間性を大きく高めてくれる失敗だと私は捉えています。

失敗するのがイヤ

わかります。

でも、その「イヤ」を経験し乗り越えた先にしか、本当の意味での成功は無いと私は思っています。


ふたりとも鋭い。では「まずは自分でやってみる」方法を伝授しましょう。

いいなと思ったら応援しよう!