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「ITマスター」が伝えるITのお仕事の魅力、地域の小学校でのプログラミング教室レポート

こんにちは、e-とぴあ・かがわ広報スタッフです。今回は香川県内の小学校で行われている、「ITマスター」によるプログラミング教室についてご紹介します。

若い世代に伝えるITの魅力

ITマスター」とは、ITに関して高度な技能と長年の実務経験があり、技能指導者として厚生労働省から認定された人材のことです。企業の若手社員や小・中学校の児童・生徒へ実技指導や講習を行っています。

小・中学生に向けては情報技術やITの仕事の楽しさや魅力を知ってもらえるように、身近なIT技術の説明や実際にプログラミングやロボットに触れる授業が行われています。県内の職業能力開発協会へ相談のあった学校に「ITマスター」の先生を派遣し、学校の授業としてプログラミング教室が行われています。

地域の小学校へ

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どのような授業が行われているのか、実際の授業の様子をのぞいてみました。今回、プログラミング教室が開催されたのは善通寺市立与北小学校。この日は同校5年生の児童11名が参加しました。

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授業はITマスターの先生の説明からはじまります。身の回りの生活にIT技術が欠かせないこと、そのIT技術は誰がどのようにして支えているのか、ITのお仕事の紹介から生徒に教えていきます。

説明が終わると、実際にITに触れる教材を使って学んでいきます。今日の教材はレゴ® education WeDo 2.0です。おもちゃとして馴染み深いレゴ®ブロックとタブレットPCを使った学習プログラムでプログラミングを学びます。

今日の授業では1人に1台のキットが用意されており、おのおの好きなようにブロックを組み立てて学ぶことができました。授業の参加人数によっては2人で協力して1台を組み立てるそうですが、その場合はものづくりにおいて重要なコミュニケーション能力やチームワークも学ぶことができます。

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ブロックを組み立てる時間になったら、児童の皆さんそれぞれ夢中になって作業をしていました。組み立て方はタブレットの学習プログラムの組み立て図を見れば一人でも進められるようにできていて、一人でもくもく進める子もいたり、同じテーブルの子同士でタブレットを一緒に見ながら教え合ったりもしていました。

先生も横で見守っているので、分からないところがあれば質問できる環境ですが、みんな自主性を持って解決したり、先生の指示を待たずにプログラミングまでぐいぐい進めてしまったりする子も居て、率先してプログラミング教材を楽しんでいるようでした。

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プログラムで簡単な動きができたら、接触センサーや音を出すプログラムを使って複雑な指示にも挑戦していきます。指示が複雑になると思ったように動かないという子も出てきました。

そんな時は頼れるITマスターの先生と一緒にプログラムを最初から確認し直して、修正していきます。やみくもに組み合わせるのではなく、プログラムの基礎をしっかりと覚えてから応用していきましょうと先生が教えていました。

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参加した児童の皆さんに感想を聞いてみると、「組み立てよりプログラミングのほうが楽しかった。自分の思ったとおりに動くと嬉しい」「ロボットのカスタムをがんばった」という子や、プログラムで出す「音」にこだわったという子もいて、みんな個性を生かして自由に楽しんでいました。

授業の後、担当の先生や教頭先生にも感想をうかがったところ、普段は間違えるとイライラしてしまう子も楽しく取り組んでいた、みんなとても集中して取り組んでいたとのことで、児童全員が意欲を持ってプログラミングを学ぶことができた印象でした。

まとめ

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「ITマスター」によるプログラミング教室、児童のみなさんとても楽しそうで、学校の先生方も安心して見守っていました。地域の学校の授業でも最新のIT教材に触れられて、専門技術を持った先生から指導を受けることができます。今回お伝えしたプログラミング教室に興味を持たれた教員の方は、県内の職業能力開発協会にある「技能進行コーナー」へ相談してみてください。


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