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【備忘】第3回電子処方箋推進会議メモ

第3回電子処方箋推進会議の動画を見て、資料に記載のない発表内容や質疑応答の備忘メモ。正式な発言は後日公開の公式議事録でご確認ください。


0.電子処方箋会議資料諸々

資料ページ
第3回電子処方箋推進会議 資料|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

動画(9/24まで)
第3回電子処方箋推進会議 (youtube.com)

1.発表パート

〇厚労省
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001302116.pdf
P5
電子処方箋管理サービスには薬局で受け付けた紙処方箋のデータも登録でき、その登録率(青線)は薬局の導入率(緑線)を追って伸びており、順調にいけば年度末には大宗(※)のデータが登録
※大部分、おおかたという意味のお役所言葉らしい

P8
ベンダヒアリングによれば者によっては導入に6か月かかるところもあるので医療DX加算を引き続きとりたい施設はそろそろ申し込みを

〇公立松任石川中央病院(横山参考人)
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001302117.pdf

P1
処方箋発行枚数は7,000枚/月
※後の発言から歯科分も含むと考えられる

P3
・電子処方箋の実効性を担保するために地域の薬局に声掛けを行い、面の展開に腐心した
・HPKIカード不測の中、HPKIセカンドでの導入に踏み切った
・自院から処方せんが行っている薬局(チェーン含む。)に声掛けを行い電子処方箋を始める事前会議を開催(その後も何度か開催 他県からも参加)
・最初は患者の利用する薬局が電子処方箋に対応しているかの確認の手間や、証明書を持っている医師が少ないことが電子処方箋発行の壁となった

P4
院内で電子処方箋の説明をしきるのは難しいので、薬局に説明の協力を依頼、電子処方箋でよいという患者には薬局→病院へのトレーシングレポートに記載してもらい、発行の際の参考とした

P5
紙と電子の混在は厳しいので原則電子処方箋発行に踏み切った
(その前提として周辺の対応状況などを確認)

P7
・「患者さまを路頭に迷わせないで」
・何らかの理由で薬局で電子処方箋が使えない時に病院に紙を取りに行ってくれというと、二度と電子処方箋を使ってくれない
・病院に連絡もらえれば対応するから、と薬局にアナウンスした

P9
直近では歯科も対応したので85%ぐらいになるのでは

P11
残り6%ほどの引き上げに努めたい

P12
(マイナポの引換番号は深い階層にあるので取り出すのが困難)

〇石川県薬(伊藤参考人)
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001302118.pdf

(メモが少ないのはおおむね資料通りだからです)
P7
震災後の2月にも(導入薬局数が)伸びているのは震災を経験して効果を感じたからではないか

P10
電子処方箋の保存コストを気にする薬局がいる→保存サービスの開始で改善か

〇(株)ファーメスト(石畑参考人)
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001302362.pdf

P2
モデル地域(千葉県旭市)参加にあたり単に電子処方せんを受け付けられるようにするだけでなく目標を設定した

P3
・導入したタブレット調剤は、受付後即タブレットに情報が飛ぶのですぐ調剤に取り掛かれる
・薬歴入力もスムーズ

P5
最大1時間待たせていた調剤を、患者が待てる30分に近づけるため各調剤10分短縮を目標にした

P10
患者のメリットをもう少し出していきたい
1日50件ぐらい電子処方箋を受け付けているが、クレームは少ない

2.ご意見パート

〇美原構成員(日病協)
・電子処方箋のイニシャル・ランニングコストも安くない
・DX加算でぎりぎりペイするか?公的病院としてはどうか
・また、電子処方箋を導入することで現場の医師や薬剤師は楽になるか、実際に多剤投与等は減っているか
・これらを横山参考人に伺いたい

〇横山参考人
・使うと決めて使っていけば使いやすくなる
・電子処方箋一本化に関しては薬局からも支持がある

〇美原構成員
個人薬局は対応しているか?自分の地域はあまり対応していない

〇横山参考人
地域では半々の構成だが個人薬局のほうのほうが危機感持って早い対応

〇長島構成員(日医)
・横山参考人の地域が進んでいるのは何が違うのか?
・企業団、薬剤師会や薬局の協力、ID-Link等の基盤、横山先生というリーダー、いろいろ要素があるが

〇横山参考人
2015からID-Linkを使ってきたし、地域で勉強会もやってきたのも大きいか

〇長島構成員
薬局の取り組みも参考になったので、これをぜひ全国に広めてほしい

〇新垣構成員(JAHIS)
・電子処方箋普及のため以下3点をお願い
・ベンダから見ると国民への周知徹底が不十分→さらなる周知を
・電子処方箋のベンダ向け勉強会で補助金FAQの改正を知ったので(運用開始でなくてもOKの内容)これを医療機関や薬局に周知を
・ベンダーに向けて(?)検証環境の提供をお願いしたい

・2025年3月までに全施設への導入という目標に対する現状の評価を教えてほしい(ベンダ目線からは厳しいと感じている)

〇田中構成員(日薬)
・電子処方箋の推進による情報の共有で医療安全が向上するので継続的に取り組んでいきたい
・一方、調剤結果登録の手間、用法コードの整合性やデータの確認作業が増えている、薬局内の業務向上のためシステムの進化が必要といった課題がある
・改修が五月雨、補助金あってもランコスもかかる
・診療報酬も検討を

〇関口構成員(JACDS)
・導入率の現状評価を聞きたい
・インセンティブを設けてほしい、例えば医療情報ネットの検索結果上位に電子処方箋対応薬局を持ってくるなど
・調剤結果登録の負担が大きい 特に修正
・在宅の患者は処方修正の頻度が高いのでより修正登録が大変なので改善策を

〇柄澤構成員(NPhA)
・(松任の)薬局で電子処方箋が進んだのは病院の勉強会などの努力のおかげ
・進んでいる地域に特化してより進めていくのも手ではないか
・患者の声にこたえられるよう(進んでいる)地域内でクリニックも増やしていくとよいのではないか

〇小野寺構成員(日歯)
・歯科では導入が遅れていて、HPKIカード所持者も1000人ぐらい
・補助金の期限が来年3月まで、都道府県補助も半分しか実施しないが、その状態で導入は厳しいので延長を考慮してほしい
・特に歯科は院内処方中心なので院内処方対応時から導入するので

3.厚労省の〆パート

猪飼氏
・2025年3月末までは高い目標となっていることは認識だが、導入予定の公的病院名を公表し、お見合い状態を突破していきたい
・地域ごとの推進も中心となる公的病院と共にやってほしい

城氏
・電子処方箋は医療DXの中で今一番進めていくもので、その体制も整っている
・マイナ保険証と併せて使うと医療機関・薬局で医療情報を共有でき、患者にもメリットが出る
・指摘いただいた補助金の継続やシステムの問題も考えながら、高い目標に向かって半年頑張っていきたい
・薬局の皆様におかれては紙処方箋登録してもらえるとクリニックにも広がってシステム的なメリットを享受していただけるのでよろしくお願いしたい

事務局
公表した電子処方箋対応施設地図で開始した施設の情報にずれがあって申し訳ありません

4.その他

スライド投影はもっとがんばりましょう