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亡き父の教えを守った入院生活

昔、入院1日目から給付金が出る保険に入るのを検討していた私に、今は亡き父が言ったこと。

「そんな2~3日で退院できるような病気のときは、保険があってもなくても大した差はない。ほんまに大変な病気で入院が長くなるときに、お金のことを気にして個室に入れへんようなことにならんために、保険があるんや。
せめて差額ベッド代の最低1万円(日額)か、できたら1万5千円~2万円は保険でカバーできる計算で保険に入っとけ。具合が悪いときに、お金の心配なんかしてたら、良うなるもんも良うならへん」

今回の入院にあたって、私は亡き父の教え通りに母が継続してくれていた保険と、自分で補助的に入っていた共済保険の存在を頼りに、分不相応な個室で療養してる。

さすがに最初の1週間は、術前準備処置の期間だったから、節約して大部屋にしたけど。
手術前日から個室に移らせてもらって大正解。
アロマや音楽を好きなように使い、ごく一部のオンライン勉強会への参加も叶った。
父が言っていたことは、その通りだと身をもって痛感した。

当初の予定以外に追加手術が増え、入院期間が約1週間延びることとなり、身の丈を超えた環境をいつまで続けるのか悩んだし、退院前には回復状況をみながら大部屋に戻ることも、考えなかったといえば大嘘になるけど。

それでも、一度個室の快適さを味わってしまったら、もう今さら大部屋には戻れないのが本音。
人間、ラクで心地よい方にはすぐに慣れるけど、逆はホンマに無理やなぁとつくづく思う。
まだしんどくて、疼痛コントロールに苦労しているから余計に。

亡き父のような堅実に稼ぐ力は受け継げていないくせに、お金の使い方だけはエラそうにいっちょまえなことをしている自分が、エエ歳してお恥ずかしい限りだけど。

出し惜しみしたらあかんポイントだけは、ちゃんとわかってると思う。
その代わりと言うわけではないが、たかだか数百円のこととはいえ、タオルとパジャマのレンタルは、2回の手術とも手術翌日から5日間のみの利用とし、こまめに申し込みと解約の書類を出した。
そのへんは、始末家の母譲り。

火曜日には病院都合で病棟を移らされることとなり、長らくお世話になりまくり、言いたいことを言いまくらせてもらった、最初の病棟の看護師さんたちとお別れせねばならなかったのは、すごく残念で不安もあるのだけど。

何はともあれ、退院までもう少し。
最後まで良い環境で療養させてもらえることに感謝。

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