【中小町工場 DXの道のり②】IoTシステム iXacs (アイザックス) の導入とカイゼンの仕組み化
まずは、生産実績を【見える化】しよう!
こんにちは!(株)オーテック 小川広佑です!
今回の投稿では、DXに取り組む上で、まず最初に手を付けるべき【生産実績の見える化】についてお話いたします!
理由はシンプルで、自社の売り上げや業務改善に直結する指標だからです!
よく経営課題として「管理と現場でのコミュニケーションが上手くいかない」であったり、「マニュアルや教育制度を整備できていない」といった間接部門やバックオフィス業務の問題が挙げられますが、バックオフィス業務は、売上の柱となる生産業務を支えるためのものであり、まずは会社の業績にダイレクトに影響を与える【生産性の見える化】にメスを入れていくことが会社の成長や組織の醸成に繋がると、当社では考えています。
以前、数百億円規模の会社経営者の方から「業績が悪くなり、職場の風通しが良くないと改革を進めようとする経営者がいるが、言語道断です。結局のところ、売上が順調であれば、勝手に風通しのよい組織になります。なので、経営者は売上を上げることを第一に考えるべきです。」と、伺う機会がありました。
確かに、業績が良い時に「風通しが悪い」と意見する社員は少ないよな、と納得しました。
前段が長くなりましたが、本投稿ではデジタル化の一歩目として【生産実績の見える化】に着手するために、当社が導入したツール【iXacs】を紹介します。
iXacs (アイザックス)との出会い
iXacs (アイザックス)とは?
【iXacs】は、i Smart Technologies株式会社(以下、iSTC社)が提供するIoTセンサーによる製造ラインモニタリングシステムとなります。iXacsは、トヨタ系1次サプライヤーとして80年以上の歴史を持つ旭鉄工株式会社が、利益率改善のためにカイゼンの高速化を目指してIoTによる社内改革に着手し、開発されたプロダクトとのことです。
iXacsは、磁石が近づくとデータを送信するリードスイッチとランプの点灯を感知してデータを送信する光センサー等のIoTセンサーを活用して、稼働状況や生産個数、サイクルタイム等のデータを集計、生産実績を見える化するシステムとなります。
iSTC社が公式チャンネルで公開している概要説明をご視聴頂くと、さらに理解が深まるかと思います。
木村社長との出会い
当社は、2021年に小川大佑(統括部長)が導入を進めたのですが、きっかけは木村社長との出会いでした。
iSTC社 木村社長は「IoTはあくまでカイゼンのためのツールであり、管理のツールではない」と、インタビューで答えられていますが、当社でも伴走支援の期間でその効果を充分に体感することができました。
iXacsは、設備の稼働状況やサイクルタイムをリアルタイムで可視化し、データを完璧に取得できなくても、設備が停止している傾向さえ分かれば、現場を観察して停止要因を調査することが可能です。
データ分析において重要なことは、データから特定の兆候や変化を見極めるつまり、【データを見る勘を養う】ことです。
そのためには、常に日頃からデータを見る習慣をつけてみたり、設備/品番/期間などにデータを見る区分を変えてみるなど、様々なアプローチをしていく必要があります。
詳細は、木村社長の著書をご覧ください。
次の章からは、実際に当社ではどのようにデータを取得して、カイゼンに移したか紹介させて頂きます。
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