Illustrator中級者になるために僕がやった小ネタ～その4「シンボルファイルの共有」～

シンボルファイルのハウトゥのラストです。
ここでは僕が実際の仕事で使用しているノウハウを書いていこうと思います。

■知識を共有する

僕は仕事で大切にしていることがいくつかあるのですが、その一つに「知識は共有する」というものがあります。
組織だって仕事をしていても、ついつい部下の教育や同僚とのコミュニケーションが不足し、意思疎通のコストが上がる事って多いですよね。

ということで、僕はシンボルファイルやスクリプトを共有のハードディスクを作って共有するようにしています。

多少複数人で動いている企業なら、ネットワークHDD（通称NAS）を組んでいると思います。ご存知でしょうか？ナス

こんなんです（画像はアマゾンさんより「BUFFALO バッファロー スマホ・タブレットで使える ネットワークHDD(NAS) デュアルコアCPU 高速モデル 1TB LS510D0101」）
NASとは簡単に言えば、ネットにつながっているハードディスクです。
多少値は張りますが、お家にNASを置けば、外出先から自宅のNAS内のデータにアクセスできるようになります。
ちなみに自宅外（社外）からNASにアクセスするような使い方をする場合はVPN接続をお忘れなく。（VPNとは、その回線でのやり取りを暗号化する仮想ネットワークです）

NAS＋VPNのコンボが決まると、NAS内のPDFを出先からアイフォンで見たりすることもできたりします。イラレとは無関係にこの当たりは試して見る価値ありですよ。

アップルでもかつては「TimeCapsule」というNASに当たる商品が出ていたのですが、あえなく絶版となってしまいました。今でも探せば買えるようですが、サポートも甘くなっていくでしょうから、おすすめはできないです。ただ見た目は超かっこいいですが。

少し長くなりましたが、このネットワークHDDに件のスクリプトファイルやシンボルファイル、テンプレートなどを上げてしまいましょう。
こうすれば社内のソフトの環境を一律にすることが可能です。作業の方法までも指図するのは、する方もされる方も煩わしいですが、コレによって知識やノウハウが共有されれば、仕事の手順の説明もしやすいですし、アウトプットのスピードの平準化や品質の安定につなげることができます。

■CAD業界では結構当たりまえ

少し脱線しますが、上のような方法はCAD業界では結構当たり前についている機能です。
CADの場合は、規模の大きい環境を一律にするニーズが高いため、テンプレートやライブラリの参照先フォルダを任意で選択できるようになっていることが多いです。
もしかしたら、イラレのどっかのファイルとかレジストリを覗けば、参照先ファイルのパスを変更することが可能かもしれないと考えています。
もしそのあたり見つけられた方いましたら、ぜひとも教えていただきたい。

■ぜひシンボル登録に使いたい素材サイト

最後にシンボル登録に使うと絶対便利なサイトを4つご紹介します。

1　HUMAN PICTOGRAM2.0
人のピクトグラムの素材サイトで、画像データ、ベクターデータともにダウンロード可能です。商用利用も可能ですが、再配布や販売、商標登録はNGです。かなりいろんなポーズやシチュエーションがあるので、シンボルに登録するとスライド作りなどで便利でしょう。

2　SILHOETTE DESIGN
こちらは人だけでなく、乗り物や虫などかなり幅広く扱っています。道具のシルエットとかはかなり良いと思うので、ぜひ御覧ください。

3　ICOOON MONO
こちらもかなり色々なアイコンを揃えています。なんとなく全体的に線が柔らかく、優しい印象があるので、少しカジュアルに抜けた感じの資料を作りたい時におすすめです。

4　忙しいwebデザイナーさんのためのWeb用素材データ保管・無料ダウンロードサイト
名前がメチャクチャ長い…。ここはコンビニやソフトのアイコンロゴなどを結構用意してくれたりしています。一応各ソフトのロゴなどの権利関係は大丈夫なのかなという疑問はありますが、一応権利関係は当サイトが担保しているらしいので、大丈夫なのでしょう。

■まとめ

どうでしたか？
NAS環境にて素材やちょっとしたノウハウを共有する、という感じで仕事をすれば、チームプレイもしやすいだろうと思い当記事を書きました。
これからちょっと小規模チームでなにかやらないといけないとか、部下や若手を教育したいという方々、ついに新人を雇うぞというフリーランスクリエイターさんなんかの役に立てば嬉しいです。

それではおやすみなさいー。