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一つやり残したことがあってね…

(タイトルは🎾のセリフですが、本日の内容とは全く関係ありません)

(このシーンのサエさんかっこいいよね~)


春~初夏にかけてのSTAY HOME期間。

その期間の過ごし方について、キラキラ女子ぶって紹介したこともありました。

でも、基本的には本当に何もしない日々で…人にも会えず、帰省もできず、仕事もほぼなく…そんな中でただダラダラ過ごしていていいのか?と考えていました。

「この期間に、何か一つくらい成し遂げたい」

そういったぼんやりした思いを抱えていました。

今日は、私が「成し遂げたこと」について書こうと思います。


仲の良い友人には、食事に行ったときなどにお話したのですが…(というと重大発表のようですね)

私、お箸がきちんと持てるようになりました!!!


「は?」という声が聞こえてきそうです。「お前一体いくつだよ?」と。分かっています。とても恥ずかしいことでした。だって、もういい大人です。それなのにこの年齢になるまで、ずっと逃げてきたのです。

小さい頃から何度も練習はさせられてきたのですが身にならず。いくつの頃だったか、出来なさ過ぎて親に家から出されたこともありましたね~(^o^)「ちゃんと練習するから家に入れて!」って泣いてた覚えはあるのですが、結局その後も…………

中学、高校、大学、社会人、と成長していく中でも何人かお箸が使えない人と出会って、「なんだ、意外といるんだぁ」と謎の安心感を持って生きてきてしまいました。

でも、結構「お箸が正しく使えない=育ちが悪い」という世間の風潮ってありますよね。私は正直、まともな両親のもとできちんと教育を受けて大きくなったと思っていたので「自分の育ちが悪い」と思ったことはなかったのです。それなのに、もしこれから出会う人に「箸が使えない」のたった一点だけで「育ちが悪い子だな」と思われてしまっては悔しいですよね。

いつかやらなきゃ、と思いながら27年以上過ぎてしまっていたのです。


STAY HOME中の課題として「お箸の練習」が決まったのはとても些細なきっかけでした。

まあ厳密にはSTAY HOMEが終わった頃かな?6月頃…自粛解除になってきたくらいの頃に、一度実家の方へ帰省して、地元の大きなニトリに行きました。東京にもニトリはもちろんありますが、田舎の方が土地が余ってるから広いんですよね(笑)

そこでコレと運命の出会いを果たしたのです。


「エジソンの箸」!! いわゆる子供向けの矯正箸です。

これに「小学校入学~成人女性」と書いてあり、「私だ!!!!」とビビビと来たわけです。

確かに、私が幼稚園くらいの頃にもこういう矯正箸が家にあった気がします。でもこんな風にシリコンで繋がってはいなかったかな? 結局使いこなせなくて気付いたらなくなってましたね。

対象年齢に「成人女性」とあるので、やはり同じように箸が使えなくて困っている成人女性たちがいるんだ…と謎の勇気みたいなものが沸いてきて、迷わず購入しました(笑)


その日からご飯の時にはエジソンの箸を使うようになりました。

この箸自体はすぐに使えました。まあシリコンで2本の箸が1つになってますし、小さい子ではないので「箸でものを食べる」こと自体には慣れてたからかなぁ…? 小さい子だとまずお箸そのものに慣れてなかったりしますもんね。

とはいえ、エジソンの箸からノーマル箸に持ち替えると急にへたっぴに…それっぽい形で持つと変な部位に力が入るせいか、いつも右手が攣りそうになりました。あとは大きめの食べ物は何となく掴めましたが、例えばキャベツの千切りや米粒1つのような小さいものはうまく掴めませんでした。

このようにエジソン→普通箸→エジソン→普通箸…と繰り返していたものの、結局あまり身にならず、実は数週間で一度断念してしまいました。結局エジソンの箸も使わず、今まで通りの箸の使い方に逆戻りしてしまったのです。


転機は……なぜ転機になったのかは謎なのですが、8月下旬に友人たちとディズニーシーへ出かけたときでした。

ランチは中華レストランに入り、私はそこでエビチリを注文したのですが、なぜか突然「あ、今なら箸使えそう」と思ったのです。なぜなのかは分かりませんが、まるで「お箸の神様が降りてきた」ような気持になったのです(笑) 夢の国だったからでしょうか…👼

そのまま正しい使い方で箸を使い、エビチリを食べ始めました。ここのお箸が、プラスチック製だったにも関わらず割り箸のように太さがあるものだったので、使いやすかったのかもしれません。

私は、とうとうそのまま正しい箸使いでエビチリを食べ切ることができたのです…!!

あ、いけるやん!」と完全に調子に乗った私は、夕飯で食べたイクスピアリの豚丼も、正しい箸使いで食べ切ったのでした。


本当に、あれだけ練習してきてずっと出来なかったのに、こんなに突然使える日が来るのか…!!と猛烈に感動しました(笑) スポーツアニメでよく見る光景ですね、長年の練習が実を結んで結果を出せた瞬間みたいな!

その後、改めてエジソンの箸で食事を取るようにし、なんとなくの感覚だけでなく、「指のここに箸が当たるんだな…」「もっと深く持つ方がいいかな」と細かく位置を覚えるように心がけていきました。

練習を重ねて、完全にエジソンの箸なしでもうまく箸を使えるようになった!!と思えるようになったのは、ここ1か月くらいかもしれません。

私は先輩に誘われてよくラーメンを食べに行くのですが、ある日の「中本」で難易度の高い麺類まで正しい箸使いで食べられるようになったことを実感し、お箸練習を卒業した!と思えたのでした。


昨日ついにお世話になったエジソンの箸も捨てました。

もう今の私には必要がないので……!!!


ただちょっと切ないなと思うのは、特に誰にも気付かれないこと(笑)

間違った箸使いをしている人は目につくのに、正しい箸使いをしている人って誰も目につかないんですよね。それが当たり前のことすぎて(笑) さすがに両親は気付いてくれましたが。

だから親しい友人には自ら「箸使えるようになったんだよね~」と全くもって自慢にならない自慢をしています。情けないと言えば情けないですね…

タイトルにもなっていましたが、子ども時代からの「一つやり残したこと」を無事に片付けることができて、少しホッとしました。「何かを成し遂げる」という目標が達成できました。


もし「私もお箸使えないや…」っていう方いたら、エジソンの箸はおすすめです!ニトリのは1000円くらいでしたよ!

大人になってからでも出来ないことはないのだと一つ自信に繋がりました。というお話でした!

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