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エッセイ・日記「キッドさんといっしょ」

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私キッドの好きなもの、行った場所や食べたものや見たり読んだりしたもの、色々なことを書いていきます ちょっと下品なことも言うので苦手じゃない方は是非ご覧くださいませ ヘッダー画像は… もっと読む
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2021年8月の記事一覧

大仁田コールは鳴り止まない

大仁田コールは鳴り止まない

元々、興味を持っていたプロレスにハマったきっかけは幾つもあった。
結局その時々それぞれのタイミングが良かったんだと思う。
そして数ある「タイミング」の中でも際立ってデカい出来事が、ある日の夜、いつものようにワールドプロレスリングを見ている時に起こった。

確か冬のことだった。シリーズの最中、何処かの地方大会で突然リングに乱入して来た黒いニットキャップに革ジャンの男。なんとそれは邪道・大仁田厚。

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長州コールは鳴り止まない。

長州コールは鳴り止まない。

長州力さんが何度目かのブレイクを果たして久しい。
去年、会社の休憩室兼待機所で四六時中ずーっとフジテレビが点いてるテレビ(誰かが変えても不思議と戻っているのだ)が朝から余計なことを言い出したと思ったら長州さんのTwitterの話をしていて。
プロレスマニアとして、長州さんを応援してた身として、ああいう面白天然オジサン的な扱い方をされ、しかもそれを本日の動物面白ニュースみたいにして流されると物凄い居

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ケロちゃんのコールは鳴りやまない。

昭和黄金時代から平成のドームプロレス時代の新日本プロレスファンにはお馴染みの、ケロちゃんこと田中リングアナウンサーが闘病中とのことで……
ついこの前まで、この病気に負けないようにと私たちを励ましてくれていたというのに…

がんばれケロさん、私はインディープロレスファンとして言いたいこともあったけど、やっぱり生まれて初めて見たプロレスでリングアナウンサーをしていたのがあなたで、自分が最も熱く新日本プ

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川田コールは鳴りやまない。



もうこの手のタイトルはコレで通すのもアリっちゃアリだな…

先日、小橋建太さんの話(「小橋コールは鳴りやまない))を書いてTwitterやFacebookで宣伝したところ沢山の方がご覧くださいました。ありがとうございます。そしてなんと小橋建太さんご本人がツイートをご覧くださり、いいねとリツイートまでしてくださいました…!
さらに今日(2021年8月17日)見たら、私のアカウントをフォローしてく

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三沢コールは鳴りやまない

三沢コールは鳴りやまない



あれ!?こないだ似たようなタイトルで記事を書いてたぞ!?
小橋さんがオレンジ、三沢さんがグリーン
東海道線の湘南カラーみてえだな。

で三沢光晴さんだよ。
プロレスの歴史に永遠に刻まれるべき偉大なる男。
リング禍によって若すぎる旅立ちを迎えてしまった、伝説的プロレスラー。
イメージカラーはグリーンで、得意技は左右の鋭いエルボー。一見地味に感じる肘撃ちを、一撃で相手を沈める恐るべきフィニッシャー

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小橋コールは鳴りやまない

小橋コールは鳴りやまない



この前、ラリアットのお話を書いた時、いの一番に私が
ラリアットといえば
と思い出したのが小橋建太さんだった。
小橋さんのラリアットと、ハンセンのウエスタン・ラリアートは私の中で新幹線こだま号とのぞみ号みたいな関連付けがなされている。
元祖超特急と、進化を重ねてきた現代の超特急。ラリアットにしても同じで、日々進化し続けるジャンルの中の、大きな文脈の源流と、その流れをくむ本流。
それが小橋さんのラ

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#人生を変えたゲーム MOTHER2

という事でMOTHER2の話をします。
1994年発売、スーパーファミコン用ソフトのRPGで、初代ファミコンことファミリーコンピュータで発売されたMOTHERの続編。リメイクとも言える。
ファミコンからスーファミになったことで表現の幅が広がり、シリーズ随一の評判を持つ作品です。
糸井重里さんが生みの親として知られ、随所にイトイ節、糸井ワールドが広がっているのも特徴。それはすっとぼけたキャラ、味わい

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正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門



写真は今回ご紹介する本と、私の教祖様

内藤理恵子さんの著書
正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門
という本をご紹介します
難しそうだけど、とても砕けてて読みやすい本です
近所の面白いお姉さんから興味深い話を聞かせてもらってるような、そんな本

伊集院さんと養老孟司さんの本の時にも話したけど、内藤さんのこの本も、両極端で中間ぐらいが許されず、それも不安定で上がり目のない日常というもの

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ラリアットが好き

ラリアット。
皆さんもお好きですか?
私は大好きです。

もう今日はプロレス全然わからない人は置いていってしまうかもしれないので…最初にご説明しておきますと(懲りずにまた見てネ)
1.お好きな腕を横に伸ばす
2.お好きな相手の首ったま目掛けて思いっきりぶつける
コレがラリアットです。

一般的に知られたプロレス技と呼ばれる型や動作の中でも、かなり有名かつ簡単な技。それがゆえに奥が深く、誰でも使うけ

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ガロに人生を捧げた男

劇画狼さんが手掛けた本「ガロに人生を捧げた男 全身編集者の告白」
名古屋の特殊書店ビブリオマニアさんで見つけてパッと買ったままだったのを、漸く読み終わりましたのでご紹介します。

コレはちょっと変わっていて、以前は劇画狼さん自らが出版し
全身編集者
というタイトルで世に出ておりました。それも私は買って読んで、とてもとても素晴らしい本で。アルファポリスに感想も書いていました。
そして今回、いよいよ商

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そしたらあれできめてくださいよ

前回、アメリカ・ロシア旅行記を読んで大変素晴らしかったと書いた、善良な市民ことライターで編集者の
明智真理子さん
の本、実は二冊同時に出ていて。どちらも明智さん自ら発行したものを、通販で入手しました。
今回ご紹介するのは外国のプロレスを舞台にした短編小説。

「そしたらあれできめてくださいよ」

メキシコとアメリカの中間ぐらいの雰囲気かな。登場人物はスパニッシュ系、客層や生活様式もなんとなく、カラ

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星野藍さんの極東ロシア放浪記が素晴らしかったという読書録

前に旧共産遺産という写真集を買って、物凄く良かったので、写真家の星野藍さんのTwitterをフォローして色んな写真を拝見している。一日一旧ソビエトとか、日本に居ながらこんなもん滅多に見れるもんじゃないって感じの写真がワンサカ。
食べ物は美味しそうで、街並みは寒そうで、朽ち果てた建物や飛行機は寂しそうだ。

そうしたら今回、極東ロシア放浪記という本を出されるという事で、早速予約していた。
それが届い

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アルパのマイクに聞いてみた

明智真理子さんの本、アルパのマイクに聞けばいい。という作品を買いまして。
もう一冊のプロレスの本もあるのですがコッチを先に読み終わって、とてもとても面白かった!のでご紹介&感想をば。

明智真理子さんはプロレスに明るいライターさんであり、ディック東郷さんの
東郷見聞録
という本にもかかわった方だそうで。コレを読むまではプロレスに詳しい別嬪さんぐらいしか明智さんに関する情報が無く。そりゃ好きなわけだ

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世間とズレちゃうのはしょうがない

伊集院光さんのラジオが好きで。伊集院光さんの考え方や、今まで生きて体験した挫折や逃避など、ギャグ以外の部分でも共感するところの多い人で。それで深夜の馬鹿力を、ずーっと聴いている。
これ以外でもそうだけど、伊集院さんの紹介した映画や本を読んでみることがあって、蛭子能収さんの「ひとりぼっちを笑うな」とか映画だと「サイダーハウスルール」とかもそうだったし、デヴィッド・リンチやテリー・ギリアムも伊集院光さ

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