オーストラリア編2 なんでもありの宿

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暑すぎて体調を崩した日もあったが、なんとか1か月半を乗り切りいよいよファームを出てダーウィンの街に出る。

食費はかからなかったので手持ちの五千円はそのままだ。
一緒に滞在していたイギリス人の男の子に一番カオスだが一番安いバッパー(バックパッカー達が泊まる安価の宿)を教えて貰い、そこへ行くことにした。


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バッパーに個室はあるのだが、二段式ベットが詰められているシェアルームが多い。多いところで20人部屋とかもある。
日本人同士ならお互いに気を使いあって、みんなが寝静まったら静かにするとか暗黙の了解なのだろうが、国境をまたいだらそうはいかないと思った方が良い(笑)
下の段に寝ていた女の子が、知り合ったばかりなのだろうか男を連れ込んで着た時はびっくりした。
もしややりはじめるのか・・・??
そんなモヤモヤでなかなか寝付けなかったり、振動が響くたびにドキッとした。最終的にはさすがにみんながいる中ではしていなかったが・・・安心して寝かしてくれ・・・
他の旅人が言っていたな、ドアを開けたら同室の男子が女の子を連れ込み部屋でまぐあいあっていた、とか。

街の初夜はとにかく濃すぎた。
結果を先に言うと、オージー女子に襲われかけた。
入ってすぐ親切にしてくれる優しい友達が出来たと嬉しかった。彼女の提案でその場にいた旅人達と夜はストリップショーを見ることになった。

ストリップショーなんて、日本だったら結構隠れてやるものだと思われるが、クラブの一角に堂々とそびえたつ。一見すると普通のバーなのだが。
その前に回ったおっぱぶ的なバーもなんというかオープン。パスポートがあればだれでも入れるし。
これぞ解放感!ということだろうか。

ショーが始まると、少し異変に気付き始める。
彼女のダンサー達を見る目が・・・ 興奮状態そのものであった。
もしや彼女は・・・・???
が当たったのだ。

バッパーに戻ると彼女が寄ってきた。そして突然キスをしてくる
誘い文句を言われ部屋に連れ込まれそうになる。
かわいい女子なら断らなかったのだろうが、肉付きの良い彼女をどうしても受け入れる事が出来なかったので、逃げるようにおしはらいその場を後にするのだった。


一日にして1カ月分の出来事が起こった気がした。
翌日からは気を取り直して、生活するためにひとまず仕事を探す。
旅に慣れてくると、どんな状況でも何とかなる事を知っていくのだが、始まったばかりの私は焦っていた。

タイに出る時も、「タイマッサージで稼いでいこう」という意気込みはなかった。ただ、目に見えないサインのようなものを感じた。
チェックインしたあと相室の6人部屋に通されドアを開けたら、バンドベットでマッサージをしているフランス人の女の子がいた。聞くとマッサージを仕事にしているという(エロ系だったか?)
そしてなんとこの部屋にいる4人がマッサージをしているというのだ!
これは、私の無意識の表れなのだろうか?
いやいや、そんな辿り着かないような思考はやめて、ひとまずどうにかしなくてはならない。やはりマッサージをやろうと即決したのであった。


ダーウィンにマッサージ店は多い。だが、聞くところによるとエロ系が多いので探すなら注意した方がいいよ、と忠告を受けた。オーストラリアは違法らしいが、堂々と店を構えているところが多い。

パソコンを開きタイ古式マッサージ店を調べてみる。
最初に電話をかけたところが繋がって、早速面接をしてみるかい?という事だったので夕方向かうことにした。
店はタイ人女性アリスが経営している。お客さんの予約が多い時は他のタイ人セラピストが来るというが、現状一人で切り盛りしているという。

実技テストに入るが、60分の試験を10分やっただけで合格となった。(やった!)次の日から出勤するように言われた。しかも話の流れで、店で働いてくれるなら部屋はないのだが、家に住んでいいとも言ってくれた。
この状況をひとまず回避するには、飛び上がるくらいありがたいことだった。




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