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謎解きイベントのエンターテイメント性って何だろう殴り書き(ラトビアRealQuest編)

面白いって何だろう?

コロナ禍でリアルイベントが開催されなくなって、代わりにオンラインのコンテンツが増えてきました。結果としてだけれども、これまで体験するのが難しかった海外のコンテンツを味わうチャンスが到来したわけです。

海外のコンテンツを体験しているうちにわかったこと、国が違うと文化が違う。頭では分かっていたし、いくつか海外のコンテンツを体験してもいたので分かっていたつもりだけれども、こうして短期間のうちに沢山のコンテンツに触れて、発想の違いをより強く感じるようになりました。

ある意味日本ではそもそも発想すらされないコンテンツ、ヘタをしたら否定すらされかねない、でも実は、ちゃんと正統に評価すれば面白い内容というのが、海外ではされていたりします。

そう思うある意味切っ掛けになったコンテンツについて、書いてみたいと思います。

RealQuest(ラトビア)

この会社のコンテンツ、公式サイトを訪れてもらえば分かりますが、結構な種類があります。いまオンライン対応しているのは次の2つ。

Abandoned research complex:放棄された研究施設

研究所の事故により危険なウイルスがもれ、人類は滅亡の危機に直面していた。

貴方は幸運にも生き残った人類の一人。廃墟となった研究所からワクチンを入手するのだ。しかし事は簡単には進まない。なんと、研究室の自爆システムが発動してしまった。

自爆システムが起動するまであと1時間。貴方はワクチンを見つけ出し、生き残った人類を救うことはできるのだろうか。

Strange Office:奇妙なオフィス

大企業の社長が謎の失踪を遂げた。
オフィスに残されているのは奇妙な暗合。

貴方は無事に見つけ出すことができるだろうか。

何が違うのか

そう、ストーリーを読むと、日本でもありそうな内容に感じます。

もちろん謎に関してギミック重視だったり、日本のコンテンツのようなガチガチに導線を固め余計なものを削っていて、いわゆる美しい謎といわれる謎解きとしての芸術性については、比較するとどうしても物足りなく感じるのも事実です。

でも、謎解きイベントの面白さは、いわゆる美しい謎が全てなのでしょうか?

素晴らしきこの世界

まあともかくこのダイアナを見てくれ。
(Abandoned research complex:放棄された研究施設:世界がウイルスにより滅びかかった世界でワクチンを研究所から見つけ出すのが目的のゲームのPR画像と思しき映像)

本映像はRealQuest様の許可を得て掲載しています。
コンテンツの紹介素材下さいと言ったらこれが来たんだが、なんだこの世界滅亡感がない素材は(笑

そう、ここのゲームは全編このノリ……というか、この映像は相当セーブしています。ジャンルとしてはエスケープルーム界のボーボボボ。

現地に潜入しているエージェントが、映像の美女ダイアナなのですが、すざましくアップなノリで突き進みます。

画像1

画像2

(画像はRealQuest様の許可を得て掲載しています)

そしてダイアナ、言うことをきかない(笑。突如歌い出したり、小ボケを噛ましまくったり、プレイヤー側の突っ込みが追いつきません。

でも、それが楽しい。

面白いって何だろう?

確かにこのコンテンツ、謎を解きたい人には向かないコンテンツです。謎解きだから謎がめいんでしょう?その質問はある意味正しいですが、ぶっちゃけこれエスケープルームだし、ということもできるし、美しい謎だけが面白いってのは、ある意味謎解きのスペシャリストだからこその原理主義的な発想なのかも知れません。

私がそう思う理由、それは、初期のリアル脱出ゲーム、例えばHepHallからの脱出シリーズだとか、図工室からの脱出だとか、その時の記憶があるからかも知れません。

あの時私は何を求めてリアル脱出ゲームに行っていたか、もちろんゲーム中のいわゆる謎解きパート、その面白さが好きだったのは間違いないのですが、それ以上に、ゲームの前説、後説の加藤隆生さんの喋りを見にいっていた、加藤さんにやり込められる自分を楽しんでいた(そして10%の勝利をつかみ取って加藤さんをやり込めた感を味わっていた)、そのライブ感が好きだったからこそ、いまに至るまで好きでいて、さらには自分が似たような仕事をしたいと思い、その仕事を選ぶようになったところは、間違いなくあります。

だけを楽しんでいたのではなく、1つのイベントとして、前説後説ネタバラシも込みでの1つのパッケージとして楽しんでいた、裏を返すと謎が美しくなくても全然楽しい、少なくとも自分の原点はそこにあったのかなと思います。

ダイアナの話に戻りましょう。

謎解きとしては、確かに物足りなくなるところもあるでしょう。ですが1つのコンテンツとしてみると、日本的な美しい謎でないからこそ楽しめるコンテンツかもしれず、だからこそ突っ込みまくりでダイアナとのコミュニケーションが楽しく、ある意味これまでの体験の中でも想い出に強く残る、そんな素敵なコンテンツとなっているように感じます。

もう一点良いところ、突っ込みまくりなので、なんか英語できなくても勢いで伝わる、丁寧な英語なんか考えずともノリと勢いで突っ走れるコンテンツなのかもしれません。

案外、謎解き初心者でもというかだからこそ、本当の意味で面白いコンテンツの様な気がします。

ま、つらつらと書いてしまいましたが、何も考えずに勢いで楽しむコンテンツもあって良いよねという話でした。興味あったら是非参加して下さい!!

好きな人はぜったに好きだぜ!!


面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!