見出し画像

もし、創業時に戻れるなら何を変えますか?

以前、若手経営者にこのような質問をされてたことがあるのですが、その際に回答に大変困りました。28年間も事業をやっていると思い出したくないほどの失敗も沢山経験しており何から話して良いかわからなかったのです。

彼と別れてから思ったのは過去には戻れないが、経営でも趣味やスポーツでも新人がやりがちな失敗はあるし、わざわざ経験する必要のない失敗は先輩の失敗から学ぶことで回避できるとも思いました。

そこで私も、スタートアップ経営者にも同じ質問をするようにしているのですが、これた大変勉強になりましたので一部シェアします。

前回経営者の悩みアレコレで書いた通り経営者には沢山の悩みがあります。当たり前ですが、現在ある悩みの原因となっている問題は過去の経営判断から産まれていることがが多いです。


スタートアップ経営者からの回答

資金調達する前にサービスをテストマーケするべきだった

数億集めてサービスづくりと販売を一気に行なったが計画と全く違う結果となり追加の調達もままならず社員の解雇、縮小を余儀なくされた。

見栄から必要以上に組織拡大した事を反省しPMFするまでは増員しない

他のスタートアップ経営者への競争心や見栄から採算があっていない状況なのに増員して資金ショート直前まで行ってしまい事業縮小に追い込まれた。

株式持ち分比率について(50:50)などを避けるべきだった

元同僚と起業し共同創業者として株の持分比率を半分ずつにしていたが、現在では会社への貢献に大きな差があり、熱意も落ちているがシェアを持たれているため資金調達や経営判断に支障が出ている。

オフィスへの過度な投資

創業すぐに資金調達に成功し、採用力に有利と考えてオフィスに投資したが、収益が追いつかずオフィスの転居、組織の縮小に追い込まれた。

経歴・能力が高いがカルチャーマッチしない人材の登用

大手企業からの経験者採用を行ったが、企業風土、スタートアップの働き方に馴染まず成長に貢献して貰えなかった。

幹部登用 素地のないリーダー安易に幹部にして伸び悩んだ

営業で成果を上げたリーダーを幹部に登用したが、経営者としてはワークせず会社も本人もストレスが大きい状態に置かれた。

役員報酬など 一度上げた報酬は下げにくい

過去に貢献していた役員や幹部の報酬は経営が厳しい状態でも圧縮ができていない状況で大変苦しんでいる。

最後に

弊社でも同じような課題沢山抱えてました。
経営者は問題解決しながら成長するしかないと思いますが、
資本政策と幹部登用に関しては慎重にやらないと致命傷になる危険性があることを理解すべきと感じています。

次回それぞれどうすべきだったのかさらに質問した内容シェアします。




この記事が参加している募集

日本のDXが進まない原因の一つが「社内にITに詳しい人が居ない問題」だと考え、非IT企業のDX化のサポートができるよう、サービス、ネットワーク作りしてまいります。 サポートよろしくお願いします。