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僕が父にchromebookを贈った訳

2018年の10月に、父親にchromebookをプレゼントしました。

今回は父親にchromebookを贈った経緯とその後についてのお話をします。


chromebookとの出会い

僕もchromebookを1台持っていますが、そもそもchromebookというものを意識し始めたのは、父親に使わせる端末を選ぶための選択肢として挙がったのがきっかけでした。

僕の父親はwindows95あたりから自宅にPCを置いて使ってきた人で、一応PC使用歴自体は長い人です。

しかし、最近のITツール事情についていけていない節がありました。

とくにそれを顕著に感じるのが、端末1台でなんでもこなそうとする癖があること。

たとえば、父親はwindowsのデスクトップとノート、iphoneを所有していて、家にはそのほかに母親や家族共有のipadがリビングに置いてあるのですが、とにかくすべてにofficeソフトをインストールしたがります。

四六時中仕事をしているような仕事人間でもないのですが、WordやExcelが入っていることがパソコンの基本条件のように思っているようです。しかし当然、iphoneの5インチ足らずの画面でWordやExcelを閲覧するはずもなく、操作性が悪いとか使いにくいなどと後々文句を言い始めます。

それから、一昔前に流行ったネットブックと呼ばれるweb閲覧に特化したような低スペックなモバイルPCに、高負荷のかかる動画編集ソフトを入れてPCを壊したことがあります。


これらの様子を見ていて気付いたのが、父親は端末を用途ごとに使い分けるという発想がないようだということ。

電車ではiphoneやモバイル端末で動画視聴、出先ではオフライン環境でWordやExcelを使った軽作業、自宅ではデータを集約してまとめたり動画編集といった時間のかかる作業、というように、時と場所に応じて適切な端末を選んで使うことができないのです。

なぜなら、父親がPCを使い始めたのはOSがmacかwindowsかの二択しかなく、PCと言えば部屋に据え置くデスクトップしか存在しなかった時代だったから。

スマートフォン、タブレット、モバイルノートなど用途に応じてスペックや操作性を細かに分けて選べるようになったのは、ここ最近の話です。

なので、父親の中ではPC=1台でなんでもできて当たり前、という認識が根強く残っているのです。


なので、そんな父親に端末の使い分けを覚えてもらって便利に過ごしてもらうために、chromebookを贈ることにしたのが、僕がchromebookと出会ったきっかけでした。


なぜchromebookを贈ったのか

どうして2in1のモバイルノートやsurface、ipad proなどの端末ではなく、chromebookだったのか。

それは、chromebookがいい塩梅になんでもできる端末ではないからです。

父はPCのハードウェア知識にも疎く、そのせいで低スペック端末に動画編集ソフトを入れて壊してしまったことがありました。core i7なら全部高スペックだと思っているくらいには知識がゆるいです。(実際にはcore i7の何世代のものかまでチェックしないと、ものによっては古すぎてceleron等より動かないものもあります。中古を買う時は特に注意。)

なので、windowsならなんでもソフトを入れれば動くと思っているところがあるので、無謀なことをしないようにwindowsではないOSを使わせるのが手っ取り早い事故防止策だと考えました。

それでいて、OSとしてのセキュリティ面やクラウドを利用することでのファイルの利用など、基本的なPCとしての使い勝手は備わっており、ドキュメントやスプレッドシートを使うことで完全互換ではないもののWordやExcelに近い使い勝手で事務作業をすることができます。

最近ではandroidアプリをインストールすることができるようになったので、映画や音楽の視聴アプリを導入することができ、キーボードがあることで長らくデスクトップPCをつかっていた父親にとっては文字入力もストレスなく行うことができる、タブレットとPCの良い部分をいいとこどりできる端末だと判断しました。

要は、これまで使ってきた端末とは違うOSなので全く同じような使い方はできないけど、見た目なりの用途は充分にこなしてくれるので、そこから端末の使い分けを学んでくれればいいなと思ったわけです。


購入と実際に使ってみて

実際に購入したのはC101PAというモデル。

モニターが360度開閉するので、ノートPCとしても、タブレット形態としても使えて、モバイルノートとしてギリギリの最小サイズ、1kgを切る軽量、USB-Cでモバイルバッテリーからでも給電できるという点が気に入って選びました。最悪、父親が使わなかったら僕が使うつもりで買いました。

贈るにあたって、いざという時に使い方がわかっている人間が近くにいないと、結局使い方に困って使わなくなることは目に見えていたので、購入後しばらくは僕自身が使ってみて、設定や使い方を覚えるという事をしました。

トレッキングとキャンプ(寝袋が結露で凍った)をするときにも持ち出して、外での使い勝手を確認する、ということもやりました。(堅牢性を売りにしたモデルではないので過度な扱いには注意。あくまで旅行用途でという想定です)

androidユーザーなので、乗り換えアプリやgoogle mapといった普段使っているアプリがそのまま使え、且つキーボードがあってバッテリーも長持ちなので旅中に日記をつけたり地図を確認して工程表をつくったり、街中やバス中のfree wifiで時間つぶしに動画を見たりと、かなり便利に使うことができました。


父親の反応と現在の使い方

父親に贈った当初は正直どういう使い道があるのか戸惑った様子で、たまに開いている様子はあるものの、日頃から活用している感じではありませんでした。

出張時に持って行ったりもしたようですが、宿泊先のホテルのwifiが拾えずうまく使えなかったり、いまいちクラウドやアプリの活用方法がわかっていなかったり。


しかし、最近になって仕事が自宅待機になり家で過ごす時間が多くなったのを契機に、ほぼ毎日使うようになりました。

あるときはamazonのprime videoやprome musicで映画や音楽を流したり、ちょっとした調べ物をするにもiphoneよりchromebookを使っていることの方が多くなりました。理由は、画面が大きくて見やすいし、キータイピングの方がタッチ入力より早いから。

それに、小型で軽量なおかげで家の中で場所を移動する際も持ち運びがしやすく、ちょっとしたスペースにおけるため、机の隅に置いたり、膝の上で使っているところも見かけるようになりました。

庭仕事をした様子をiphoneで写真を撮り、クラウド経由でchromebookから記録としてまとめる、といった使い方もしているようです。


iphoneやwindowsのデスクトップPCとは明らかに違う、モバイル端末としての軽作業用としての活用をしていて、端末の使い分けを覚えさせるという当初の狙い通り、うまく分別をして使っています。

実は過去にandroidタブレットを購入して、iphoneとの使い勝手の違いに投げ出した過去があったので、今回もそうならないかと少し危惧していたところがあったのですが、UIがパソコンライクなおかげか戸惑いも少なく、今のところそれなりに使えているようです。

使っていてわからないことや、新たにやりたいことが見つかったけどどうしたらいいのかわからない時は僕に相談をしてきます。その際には、iphoneやデスクトップPCでやった方がいいのかなどのアドバイスをしながら、使い方のサポートをしています。


最近の目まぐるしく変わっていくIT事情に遅れ気味だった父親ですが、chromebookのおかげで、以前よりも便利に前向きに、ITと付き合おうとし始めています。



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