トークショーと健太さん

健太です。
熱きThe Last Waltzの話に続き。
阿佐ヶ谷ユジクでのトークショーのお相手、萩原健太さんのことを書こうと思う。

萩原健太さん。
僕なんぞがそのプロフィールを紹介するまでもない。音楽評論家としての知名度が最も高いのだろうけど、多才な、とにかく音楽人と表現するのが一番しっくりくる。

そんな萩原さんが、僕にとってどう特別なのか。

僕は中学の頃、萩原さんの監修の本
「ロック&ポップス スター100」
という洋楽の紹介解説本を、色んな音楽を知りアルバムを買い漁るための一番の参考書にしていた。
もちろんまだちゃんと持っていて、探したら出てきた。

帯は破れてしまっているけれど、その帯のヤケ具合を見ればその年季がわかると思う。
そしていま見て驚いたことがある。
索引のページ。
アイウエオ順に、紹介されているアーティストとアルバムの一覧があるのだけれど、僕はその一覧の、手に入れたアーティストとアルバムのところに、蛍光マーカーを引いていたみたいなのだ(全然覚えていない)。そして、そのほとんどにマーカーがついていた。薄いマーカーと濃いマーカーのところがあるから、たぶん濃いマーカーのところは大学時代に買い集めたものだと思う。

そんなわけで、萩原さんに勝手にとてもお世話になってきたのだ。だからそんな御仁とのこのトークショーの実現はめちゃくちゃ嬉しいと同時に恐れ多くもある。

でも実は、今年の5月に一度お会いする機会があった。
萩原さんが、甲斐さんのビルボード東京のライブを観に来ていて、終演後に楽屋でお会いしたのだ。
僕は他にも萩原さんの本は読んでいたし、ライナーノーツでもたくさん萩原さんの文章は読んできたけれど、実は、僕は萩原さんの顔を失礼ながら知らなかった。TV出演も多い萩原さんだけれど、僕はTVをほとんど見ないし。

甲斐さんが萩原さんと話していて、そこに僕を呼んで「こっちも健太」と紹介してくれたけれど、まさかその人が萩原健太さんだなんて思いもしなかった。冷静に考えてみれば、萩原さんは甲斐さんのラジオの構成もやっていたはずで古くからの付き合いだし、おおいにあり得る話だったんだけれど。
さらに甲斐さんが「ニコルズのCDないの?渡しなよ」と言ってくれて、自分の荷物にCDを取りに行ったタイミングで、多分キョトンとしていたであろう僕の様子を見ていた甲斐さんのマネージャーが「萩原健太さんですよ」と教えてくれて、「え、ええ〜〜??」となったのだ。

しかし、あまりに突然だったこと、顔を知らなかった失礼さも重なり、積年の思いを伝えることができず、音源を渡してプロモーショントークをするので精一杯だった。
そういえばドブロのプレイをとても褒めてくれたなあ…(感激)。

そして数日後、萩原さんはなんと『HELLO YELLOW』をtwitterで紹介してくれた。
あの萩原健太さんが自分のバンドの作品を…。
もう、感激。

そしてその萩原健太さんと、ラスト・ワルツのトークショーをするのだ。
とんでもないことだ。

本当になんと言ったらいいか、自分にとってあまりにもすごい話で、もはや何だかわからない。
でも明日は、恐縮しすぎることなく、思い切り、愛をもって語ってきたいと思う。

#dw25 #dw25_kenta

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