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風邪の日のゲーム(エッセイ)

風邪をひいて寝てる時って、何してます?

自慢っぽく聞こえたら申し訳ないが、あまり風邪をひかないタイプだ。幼稚園の頃は、年に数回はひいていたが、小学校に上がってからはさっぱりだ。寝坊以外の理由で皆勤賞を逃した事がない(それもどうかも思うが)。

しかし、一度だけ腹痛で学校を休んだ時がある。その時母から言われたのが、「体調が悪くて休んでるんだから、ゲームとかしたらダメよ。」だった。

その言いつけをしっかりと守っていたら、まあ暇な事暇な事。びっくりするくらい暇だ。時間が流れていくには、こんなに待たなければならないのか。はっきり言って苦痛だった。

さて、体調が悪くて休んでるからゲームはしてはいけないという理論。筆者は学者ではないので、それが医学的にどうなのかまたは科学的にどうなのか、という事については答えられない。しかし、なんとなく正しいようにも思える。ゲームをやって体調が良くなるイメージはない。

けれどじゃあ、この暇はどう満たせば良いのか。今後風邪をひいたら、ゲームをして良いのか悪いのか、全く分からない。この歳になって、ただ暇に耐え続けるというのも、なんとなく嫌だし。

この文章を書いていて、思い出した文章がある。さくらももこさんのエッセイだ。さくらさんが小学生の時、風邪をひいてあと少しで治るというところまできた。その時、同級生から差し入れされた男一匹ガキ大将を読み、熱くなり体温が上がり、もう1日休んだという話だ。

つまり、興奮するような事をすると、体に良くない。逆を言えば、全く興奮しないような事なら、別にやってもいいのだ。もっと言うと、クソゲーならプレイしてもいいという事だ。

クソゲーをプレイしている時、体温が上がるだろうか?心臓がドキドキして、心拍数が上がるだろうか?体温は上昇するだろうか?いや、しないだろう。全くしないだろう。クソゲーをプレイしている時の感情は、「無」だ。興奮と最もかけ離れた場所に位置している感情だ。

漫画もテレビも、つまらない物を見まくればいい。もし、寒いギャグの1つでもあれば、体温が下がるので効果的である。つまらないコンテンツに、こんな使い道があったとは驚きである。

問題は、風邪をひいているからと言って、つまらないゲームや漫画やテレビを求めているか、という事だ。つまらないものはつまらないので、風邪をひいているからと言って欲さない。むしろ、見たりやったりするのが疲れるので、避けられることもあるだろう。けれど、興奮するような面白いものはご法度である。あー、難しい問題だなあ。

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