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Love Theoryにまつわる会話

久しぶりに記そうと思ったらどう書き始めるのがいいのかしばらく悩んで1ヶ月くらいほったらかしにしてしまった。
こうして時間を作って文章を書くのも久しぶりなところ、やっぱり何かを書きたいと思わせてくれるのは推しの力だったわけで。

今日はリリースされてから毎日1回は聴いている大好きなLove Theoryの曲について個人的な好きポイントを書くことにした。

Kpopを聴くときは完全に曲先導でお気に入りが決まる私が、なんだか最近歌詞をよく見て聴いていたりする。一番の糧であったライブに行けなかったことや、コロナだったり、生活の変化などによって”言葉”に助けてもらいたい気持ちが強くなってしまったらしい。この曲についても歌詞を中心に言及していく。

この曲は歌詞がどうも可愛い。会話をベースに作りました、みたいな曲。掛け合いも多くて微笑ましい雰囲気が歌詞から汲み取れる。

特に好きなのがウォンシュタインのラップ。
きちんと同い年の普通の会話のようでありながらもライムが完璧に入っているから拳を突き上げたくなる。好きだから全部載せる。(ちなみに好きすぎて歌えるようにもなった)

최소 너보다 사랑과 이별을 백 번을 더 경험한 친구로서 I'll learn it
少なくとも君より恋愛と別れを100回多く経験している友達として教えるね
비교할 수가 없어 감히 뭐라도 사주고 물어봐 니 고민
全然比べられない 何か買ってから聞きにきな お前の悩み
뭐가 문제임 지금 이 노래 Hook을 보니
何が問題よ この歌詞のフックを見るに
시크하기엔 너무 늦었고 있는 그대로 가 Keep being nerdy
カッコつけるにはもう遅いからそのままで行け
너에겐 많은 돈이 있고
お前にはお金もまああるし
영어도 되고 키도 나랑 비슷한데
英語もできて 身長も俺と似てるんだけど
아쉬운 점 하나 바로 자신감
惜しいのが一つ まさに自信だよ
영어로 Confidence 태용, You know?
英語でconfidence  テヨン分かる?

最後の「영어로 Confidence 태용, You know?(英語でconfidence  テヨン分かる?)」が好きで。オタクだから名前の入ってる歌詞にテンション上がっちゃう。(MissAのGoodbye babyとかMonstaXのJealousyとか)
お金もあるし〜英語もできるし身長も似てるんだけど〜のところでテヨンの아닌데~??(違うんだけど?)という掛け合いが入っているのも可愛い。
この曲はふふっとなるような自然な掛け合いでいっぱいだ。

상대성 이론보다도  어려운 이론 같아 내겐
(僕にとっては相対性理論よりも難しい理論みたい)

テヨンの歌詞の中に、featuringのウォンシュタインにちなんで”アインシュタイン”が記述した相対性理論の話を歌詞に入れている部分も洒落が効いている。そしてここでラブセオリー、"理論"というタイトルとうまくマッチしている部分にもなる。

そしてテヨンの「사랑은 헷갈리게 하잖아(愛は混乱するじゃん)」〜〜の後に続くウォンシュタインの「사랑은 헷갈리지 않는단 말(愛はこんがらがるものじゃないという言葉)」の部分、そして「내 가사가 아냐(これ僕の歌詞じゃない)」に歌詞が繋がっているところがまた面白いことをしてくれている。

この「사랑은 헷갈리지 않는단 말 사실 내 가사가 아냐(愛はこんがらがるものじゃないという言葉、これ実は僕の歌詞じゃない)」のリリックは『F the world』−Mammy Son(feat.Wonstain)の「사랑은 헷갈리게 하지않아(愛はこんがらがるものじゃない)」から引っ張ってきている。 


愛はこんがらがるものじゃないと歌ってたけれどそれは僕が書いたわけじゃない、と以前の曲の歌詞をこの曲に入れてくる粋さ、すごい。

恥ずかしながらこの曲でウォンシュの存在をちゃんと知ったのだが、歌声のみならず作詞の才能も客演で引っ張りだこになる理由だろうなあと思った。

この歌詞の内容は、好きな人を目の前にしてあたふたするテヨンちゃんも、テヨンよりも100回出会いと別れを繰り返している(設定の)ウォンシュタインも結局愛はむずかし〜となっている歌詞と、MVのみに入っているアウトロ的なセリフ(内容はふたりともラブセオリーが解読できなくて焦ったままテヨンが相手を追いかけに行く)の流れになっている。
一つの綺麗なストーリーがこの3分20秒で鮮明に見えて、とてもワクワクする且つラップスキルの高い曲だった。曲だけでも鮮明に見えるけどMVがそれを可視化したような絵本にしたような感覚に陥った。(視覚的にだととにかく分かりやすくて、色味が可愛いネ…)

テヨンというアイドル、アーティストだからこそ完成されたアート、雰囲気の曲だと思うし、それを更に盛り上げるようなウォンシュの作詞、ラップのスキルがうまくマーブルされていたように感じる。
二人の歌声も相まってこのデュエットは鑑賞も観賞も面白く享受できる曲だった。


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