耳に障害があることで、コミュニケーションをすることにコンプレックスを持った私が、人とお話をすることでわかったコミュニケーションのおもしろさとは?

こんにちは、いろんな言語を勉強しすぎて、「ありがとう」がカタコトになってきたことにガクブルしているあきらです。いろんな言語の発声練習よりも、日本語の発声練習もしなければと感じています。



【喋らないで伝えられる世界観を深めるために喋るコミュニケーションを学ぶ】



自分は喋らないクラウン(道化師)をしています。いまは、ネットの技術が発展しており、文字でやりとりすることも多いので、喋らずにコミュニケーションをされる方も多いのでしょうか。とはいえども、目の前に人がいる状況で喋らなでやりとりを楽しむことは未知の世界です。しかし、喋らないて伝えることを皮肉めいていうと、ジェスチャーのように表面上は伝わっても深みはないよね。喋ったほうが言葉が持つ力を借りて、奥深い表現ができるやん。と批判的に捉える人もいらっしゃいるかと思います。

ただ、言葉を使って表現する人も、喋らずに身体で表現する人も内面が空っぽな人は奥深い表現はできないわけで、内面を濃く視野を広くお持ちになる方は表現に奥深さを自然とまといます。これまでどおり、喋らない表現にこだわることもありですが、自身が持つ世界、伝わる技術をより深めていくために、言葉を使い、喋ることでやりとりできるコミュニケーションの内容を充実させる必要があると感じました。



【距離感、信頼関係のつくり方って?】



そこで、さいきん取り組んでいることは言語を学び、いろんな国の人と接してみようということ。いろんなタイプの方とお話することで、距離感のつかみ方や信頼関係のつくり方を学んでいるところです。

ぼくは耳が悪いことを理由に同世代とやりとりができないことから、コミュニケーションにコンプレックスを抱えていた人間ですが、クラウン(道化師)の活動を通して、人と関わったことで得られる感情の心地良さに惹かれ、コンプレックスを解消しつつあります。クラウン(道化師)活動して得られた人とコミュニケーションする在り方をベースに喋るコミュニケーションにトライすることにしました。

コミュニケーションをするために、いろんな技術がありますが、基本は相手はどんな人だろうか、観察し、リアクションすることで、相手に興味があることを知らせることから、始まるのではないでしょうか?そして、相手が欲していること、興味のあることを観察し、驚きを持たせるリアクションを積み重ねていくと、相手との関係性が変わるんですね。同じ空間にいるだけの人というボジションから、少しずつ、この人はあきらだ。あきらはおもしろい、優しい、いたずら好きと情報が相手の中に上書きされていくんです。

上書きされた結果としてテンポだったり、熱だったり、モチベーションだったり、さまざまな点において、変化が起きます。

この状態が続くと、手を振ってもらえたり、笑顔で挨拶できたり、サッカーしようと誘ってもらえたり、お酒に誘ってもらえたりと人間関係が変わってきます。

人や情報やモノが集まってくるこの状態、

さいこうですね!

何かしら、人が集まってきている状態を目指していた自分にとっては、かなり嬉しい悲鳴です。



【喋ることが少なくても、関係性は築ける?】



ただ、喋って、コミュニケーションをしてみて、分かったことですが、占める割合をみると喋らない時間の方が多かったんですよね。喋らないことを決めたことが多く、喋るときは「ありがとう」、たまに雑談みたいな時間が多かったように思います。

これは本当に驚きました。

また、いままでずっと、絶えず人が集まっている人の条件として、笑いを取らなければならない、自分が面白いことが言えることが必要不可欠なんだろうなと捉えていましたが、その捉え方が根本からくつがえされました。

喋んなくてもいいし、どっと湧かせる笑いを取らなくてもいい。どれだけ安心できる空間や在り方でいられるかの方がかなり、重要だと感じました。(人それぞれパターンがあると思いますが、あくまでもぼくのパターンです)



【喋らないことに優先順位をつけよう】



喋る、喋らないことは気持ちの共感ややってほしいことを伝える手段。

喋ることに優先順位をつけることをつけていくことがコミュニケーションにおいて、かなり大事なんだなと考えさせられました。

もちろん、身体で表現することも優先順位はあってしかりですね。



【ただただ目の前にいるお客さまが喜ぶことに徹する】



クラウン(道化師)がお客さまを相手にする場合、初めて会った人と一瞬で関係性をつくり、この人は○○で、おもしろいから、絡もうと相手との距離感を縮め、自身が求めている結果に結びつけることが仕事の一つです。お客さまと演者とのつなぎ役をすることが役割なので、お客さまの中にクラウンという存在を心の中に占めておくことが必要です。

そのために、自分が何を表現するかではなく、自分が何をするかではなく、相手が何を求めているかを察知し、少し、驚きを持たせるリアクションをすることが出来る力の方が大事。

優れたクラウン(道化師)は相手を一目見て、内面まで、のぞき込むことができると言われますが、そう言われる理由は観察力なんでしょうね。

必要最小限に行動を抑え、ただただ相手が喜ぶことに集中する。

そこに我はいっさいない。

まだまだ、やってみて、考えなければならないことたくさんありますね。

ということで、11月23日に札幌でイベントをやるので、試行錯誤している成果がどんなふうに表現に生かされているか、楽しみにぜひぜひ来てくださいねー!!


【北海道 画家とクラウンによるライブアート×パントマイムイベント】

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〜あなたの日常に色を灯します〜


■日時
11月23日(土)13時半開場
14時から16時まで3回に分けて公演を実施します。

16時から17時までプチ打ち上げ!!

■会場
&vogue clie 2階
〒060-0053 北海道札幌市中央区南3条東2丁目

https://goo.gl/maps/jN9WtE5vF8FmfZ5M6


北海道テレビ塔から徒歩6分

駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください

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