自分の成長を自分自身で促す時代
働き方改革って誰のための改革なのか。
そんなことをあんたは考えてみたことがあるかい?
俺たちオッサンは若かりし頃、残業規制?なにそれってなノリで仕事をこなしていっていた。
ブラック企業とか言う言葉がようやく世の中に登場し始めたような時代だ。
そして、時は過ぎ2019年4月。それまでは青天井だった残業時間に罰則付きの上限規制が盛り込まれた働き方改革関連法が施工された。
ざっくり言えば、残業は月45時間まで。
仕事を一回終わったら、次に働くまでに決まった時間を開けないと駄目よ。
なんて感じだな。
今回は、あらためてこの働き方改革ってやつについて考えてみようって回だ。
チットばっかし、変わりつつある世界観について一緒に思いを馳せてみようじゃないか兄弟。
残業を「出来ない」社会
俺たちオッサンが若かった頃の月100時間の残業がわりかし普通だったって状況は俺たちにどんな影響を与えたんだっけか?
まず、俺たちはその労働環境しか無かったので、それに自然に対応していった。
稼働したシステムがきちんと動いているかを誰よりも早く会社に出向いてチェックして、誰よりも遅くまで資料を整理しまくっていた。
新人時代は当然のように誰よりも仕事に対する知識も経験も無かったわけだから、そんなふうにガムシャラにやっているのが普通だと思っていた。
会社としても、そんなふうに仕事をする俺たちペーペーにしっかりと残業代を払ってくれていた。
今になって思うと、会社は残業代を俺たちに払ってくれることで俺たちを育ててくれたんだと思える。
ところが時は経ち現在。新人の人たちに許されている残業時間は月に40時間まで。
営業日が月に20日とすれば、平均2時間程度の残業に抑える必要がある。
俺たちが月に100時間の残業で学んでいたところを40時間でなんとかしなければならないって計算だ。
20営業日8時間が定時での就業時間なら、月160時間。40時間の残業をあわせて、月200時間。
対して俺たちのペーペーだった頃は100時間の残業をさせてもらっていたから、月260時間。
年間で720時間もの仕事に従事させてもらえた時間が違うってことになる。
会社はそれだけのコストを俺たちにかけてくれていたってことなんだよな。
残業を出来ない会社員は何で自分を育てれば良いのか
働き方改革の元、俺たち会社員は自分自身の成長を自分で責任を持って担う必要性に迫られている。
それは新人だけではなくて、俺たちオッサン世代も同じことだ。
仕事をさせてもらって、その仕事で学べる時代ではないってことだ。
俺たちは少ない作業の中から多くを学ぶことを求められているってわけだ。
そうなると、俺たちは仕事以外のプライベートを含めて俺たちを育んでいく必要がある。
本を読んだり、ヒトにあったり、今まで以上に自分という人間と向き合わないといけないって話だ。
俺たちは俺たちを育てるにあたって、育成計画ってやつを自ら立てていかないといけない。
俺たちは今、何者であって、これから何者になりたいのか。
そのことを真剣に考えていかないとならないってことだね。
多分、一番必要なのは様々な人に会うってことなんじゃないかと思う。
若者や年寄、活躍している人に迷っている人。
多種多様な人々と触れ合うことで自分の幅を増やしていく。
そいつが出来たら、俺たちオッサンでも成長させてもらえる気がするよな。
問題はどうやって色んな人と会うことが出来るのかって話だ。
そのためには、色んな所に出向いて行く必要がある。
出向いた先で「自分が何者なのか」を表現し続ける必要がある。
これがまた厄介だ。
俺たちは何者なのか?
俺たちは何が出来るのか?
俺はシステムエンジニアで、ありとあらゆる課題を解決してきた。
でも、今という時代は課題に対する解決方法は全てネットが教えてくれる。
課題に対する解決方法の価値は相対的に下がってきているという状態だ。
これからは課題を掘り起こすニーズが高まってくる。
俺たちは「こんな課題がありますよ」ってことを色んな場所で語れるようになる必要があるってことなんだろうな。
なあ、あんたはどうする?
どこで何を語ることで自分の幅を広げていこうか?
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