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【第48回純正最強決定戦に寄せて】

※全文無料でちゃんと読めます!

初めまして、プロスピAにて北海道日本ハムファイターズ純正をしております、だっくと申します。

先日 8/26(月)〜 9/1(日)にて行われた、第48回最強決定戦にて第3位を獲得することができました。この日に向けて、オーダー作成は半年間、データ収集においては1年以上かけて準備をしてきましたが、MVPを取ることはできませんでした。

自分の中ではかなりやり切った自信はあり、悔しさはあれど思い残すことはありません。

そして、この最強決定戦というコンテンツを、僕はとても奥が深いものであると思っているものの、人によってはただ課金をしてオーダーを揃えてあとは運ゲーと思っている方もいると思うので、自分の考えとこういった考察のやりがいがあるものであると多くの方に届けばいいなと思い、記事を作成することにしました。

※この記事は、最強決定戦にて何かしらの目標を持たれている方向けに書いております。その方々にとっては当たり前とされる説明については省略していることをご了承ください。


0.リーグの基本的な考え方

リーグは主に2つの要素に分けて考えることができると思っています。

  1. スピリッツを考慮した対戦相手の序列の決定

  2. 選手の評価

大会に臨む以前のオーダーの作り方については、はんちんさんが詳しくデータを用いて解説されていますので、ぜひそちらもご参照ください。

1.序列の決定

先発投手を決める時に、皆さんは下記の2つのことを考えていると思います。

1) 5人の中での序列はどう判断すべきか
2)その序列に対してどの先発を当てるべきか

そのうち本章では1) 5人の中での序列はどう判断すべきかについて取り扱います。

1) 序列の判断
リーグの世界では、定説としてコンボの0.75倍が発動コンボとしてスピリッツに加算されると言われていますが、概ねこれには同意です。ですが、序列の判断をする際にこの数字を参照するかはまた別問題だと考えています。

前回大会の対戦相手と自身のコンボの発動率は下記のとおりです。

全140試合の実績

どちらの数値も定説と大きくは乖離しておらず、便宜上0.75倍という数字が広まったのだと思います。

ただ序列の判断をする場合に、この数字を参照すべきか。マッチングにおいては、自分より格上と対戦することも、格下と対戦することもあります。最強決定戦は運が絡む大会であることは間違いないですが、その運の要素を限りなく除外する努力もすべきです。

対戦相手と自身の発動割合を合算したヒストグラム

これは、先ほどのコンボ発動率の分布です。ほぼ正規分布と言える形をしていますが、高発動率では0.85、低発動率では0.65が一定の閾値になっているように見えます。これを踏まえて

ex1.) 格上とのマッチング
もし、相手の発動率が0.78~0.65だった場合に勝てる可能性はあるのか?もしもそれでも勝てる見込みがないのであれば、捨て試合にすべきか?

ex2.) 格下とのマッチング
相手が全員0.85の発動率だった場合、序列はどうなるのか?負ける可能性が高まる試合はあるのか?

など、一律に定説の0.75を使うのではなく、相手のコンボの発動率に仮説を立ててシミュレーションすることが必要だと思います。
将棋棋士の羽生善治さんも、膨大な思考の中で、そのかなりの部分を「自身の負け筋を探す」ことに使っているそうです。(羽生さんを例に出すのはもう古いですかね?笑)

2.選手の評価

本章では2)その序列に対してどの先発を当てるべきかに加えてどのようにスタメンを決めていたのかについて記します。

リーグにおいては、ざっくりいうと下記のように結果が決まります。

なので、数字を分析する上では、

・投打の結果から、KONAMIの見えざる力がどのように働いているのか

を逆算していくことになります。
そのいち考え方として、球威制球などの合算値を参考にするものがあります。

打者の評価

僕は上記に加えて2つの方針を持って、最決に臨んでいました。

1.走者は周東佑京である
2.OPSを信じ、かつそのOPSにもチューニングを加える

1.走者は周東佑京である

1点差で涙を流すことが多々ある最強決定戦(僕も何度も泣きました)。
そんな最強決定戦において、どのように点が入っているのかを把握することは非常に重要です。


5回の攻撃、ランナー1塁(清宮)から、金子のレフトへの2塁打で1点が入っています。

6回の攻撃、ランナー1塁(万波)から、アリエルのライトへの2塁打で1点が入っています。

6回の攻撃、ランナー1塁(野村)から、万波のセンターへの2塁打で1点が入っています。

8回の攻撃、ランナー1塁(近藤)から、万波のセンターへの2塁打で1点が入っています。


少なくても僕の確認できたケースにおいて、ランナー1塁から2塁打が出れば、全て1点が入っていました。こうなる仮説がいくつかあります。

1.日ハム外野陣の守備が悪い。
2.エンドランや盗塁が絡んでいる。
3.走者が周東佑京である。

1.日ハム外野陣の守備が悪い。
例に挙げさせていただいた、PonCampさん、しんけんさん、僕の外野のオーダーは記憶の限りでは下記です。sakuyuonさんのレフトは松本だったはず。

鉄壁の外野陣ですね

センターオーバーはしょうがないにしろ、レフトの松本は走力B-守備B、ライトの万波に至っては、現実世界の野球を見ていて2ベースで点を許すなどありえません。

2.エンドランや盗塁が絡んでいる。
これもなさそうです。

大会を通して、盗塁を成功させていたのは松本と万波(と申し訳程度の上川畑)だけ。他の選手は走っていないと考えるのが妥当でしょう。盗塁の失敗でアウトカウントが増えてる様子もなかったです。エンドランについては、消極にしていたのでこれもこの瞬間だけ走っていたと考えるのは、やや暴論です。

3.走者は周東佑京である
となるとこうなるでしょう。
大会外ではありますが、7回にアリエル(走力C60)が1塁から帰ってきていたことも考えると、少なくても走力C以上のランナーが1塁にいる状態で、2塁打がでれば1点入ると考えられます。

2.OPSを信じ、かつそのOPSにもチューニングを加える

改めて投打の結果がどう決まっているかというと、図の通りです。

私たちはKONAMIの見えざる力によってステータスが投打の結果にどのような影響を及ぼしているかを考える必要があります。その上で僕が重要視していたのがOPS。この数字は、KONAMIの見えざる力が働いた後の打撃指標なので、少なくてもKONAMIの見えざる力が働く前の選手ステータスだけをもとに判断するより精度が高いと考えています。(最終的には仮説を持って、このOPSはどんな選手ステータスから導かれているのかを判断することにはなります。)

ご存知の方も多いと思いますがOPSは、

$$
OPS = ( 出塁率 + 長打率 )
$$

という式で算出される指標です。なぜこの指標を使うかというと、OPSと得点の相関関係が非常に高いからです。

出典:打者の評価指標OPSとは!

ただ、このOPSは現実世界の野球の得点と相関を取ったものであり、プロスピの世界においては、前述の走者が皆、周東佑京であることを考えると、長打率がより評価されるべきだと思っています。

なので、単純にOPSで評価するというよりは、その内訳として、長打率が高い打者をより評価するという指針を持って判断していました。

また、ステータスを付与する称号をつける際にも、パワー+3以上(最低でも+2)の称号を最優先で付与していました。

特筆すべきは清宮かなと思います。ミパの合計値は140とスタメン最低値でしたが、長打率ではチーム3位と勝ちに大きく貢献してくれたと思います。また、打順も2塁打以上が打てる期待値が高い選手が3打席ごとには最低回ってくるように組んでいました。

投手の評価

投手も野手同様、投手指標によって判断していきたいところなのですが、野手と違い、先発投手は誰と当たるか、発動コンボはどうだったのか、などの変数が入ってくるので、等比較ができません。

なので、こちらはあまり確たるエビデンスを集められず、最後まで明確な指針を打ち立てられませんでした。思考の触りだけ記載しますが、これらは全て仮説止まりで、立証できるデータが集められていないです。

  • 方針は前述より、相手の長打を抑えられるかが重要

    • 奪三振から仮説を持てるか?

    • 被本塁打から仮説は持てるか?

    • 球威が高い選手をより評価するべきか?

      • ヘルプページには明確に打球が飛びにくくなると記載あり。

プロスピ内ヘルプページより
  • とした時に制球が高い投手はヒットが打ちにくい(被安打が少ない)投手になるのか?

    • 加藤が被安打多いので、何とも言いにくい。

  • OPS同様、FIPから何か言えることはないか?

  • ゲームの歴史的に、リーグ→リアタイで投打のアルゴリズムが移管(参考に)されているとすると、リアタイでの投打のシミュレーションを見る限り、投手ステータスよりも打者ステータスの方が圧倒的に大事なのでは?

2023S2最強決定戦のデータ

3.まとめ

今回この記事で書いたのは、ファクトをもとに自信を持って公表できる情報に絞っています。他にも仮説があるものはいくつかあるのですが、公表に足るデータが足りなかったり、反証できてしまうデータがあったりしたので、控えております。もしご要望が多ければ書くのもありかなと思っています。

また、皆さんの中には、「自分のデータとここが合わないんだけど!?」と思う方もいるかもしれません。そういった時には、お互いデータを出し合って、「じゃあ他の仮説を立ててみよう」と議論できるのがリーグの本当の楽しさなのではないかと思います。

4.最後に

※自己満の自分語りですので、読み飛ばしていただいて大丈夫です。笑

今回の最強決定戦では、自分なりの理論を持って、自分で作れる最高のオーダーを作って臨みました。なので、自分の理論の正しさを証明するためにも結果を出しかったし、MVPを取りたかった。ですが、目と鼻の先で取れなかったこと。そしてさごまんさんの日々の戦いを見て、いかに良いオーダーを作っても謎に沈んでいく様子を見て、もう一度情熱を持って最決に挑める自信がなく、いま熱い思いを持っている皆さんに、少しでもやってきたことの共有と議論ができたらと思い記事を書きました。ぜひご意見ご感想をリプライ、DMなどでいただけると幸いです。

5.【宣伝】

これが本当に最後です。笑

宣伝が二つ!

1.皆さんとの交流がプロスピのやりがいの大部分を占めています!ぜひ交流しましょう!

2.リアルでは、下記のような仕事をしています。

  • 職業:某データベースサイトのインハウスマーケター(SEO)

    • 新規事業のサイト戦略とかマーケ戦略を考えています。

周辺のお仕事されてる方や、今回の記事を読んで分析の観点など興味持たれた方もしいらっしゃれば、ぜひ交流しましょう!

こんな最下部まで読んでいただきありがとうございました。
皆様の最決ライフが充実したものになりますように!

執筆・最決お疲れ!と思ってくださったかたは、ガチャ一回する感覚でエナジー代投げてくださると嬉しいです。喜んで、ガチャ代に突っ込ませていただきます😇

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