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主に17世紀〜19世紀にヨーロッパで製作された自然科学書、博物誌に使用された版画を扱い…

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主に17世紀〜19世紀にヨーロッパで製作された自然科学書、博物誌に使用された版画を扱います。当時のオリジナルの銅版画や石版画などです。

最近の記事

2022年雑感

現在も続く災禍の1年目は壊滅的な状況、2年目は疑心暗鬼の中での僅かながらの回復、そして、今年3年目は復興と、遅滞、急峻に元に戻ったような、でも元のままではない日常という、目まぐるしい1年でした。 2022年の前半は、以前より出店していた骨董市へ1か月に1回の頻度での出店できるようになり、活動も徐々に増やす事ができたのですが、人の往来はなかなか回復はしませんでしたし、以前とは違う動向が続き、従来の顧客分析(という程の事はしていなく、感覚的なものです)が通用しない事も多々ありま

    • 展示を終えて

      7月1日から8月30日までの2か月間に渡る、展示会を無事に終えることが出来ました。展示会自体が5年以上ぶり、そして、コロナ禍の最中の開催。今回の貴重な機会を設けてくださった、谷中のコーツトカフェの皆様あってこその催しでした。 今回の展示会のテーマは、「日々を彩る博物図版」としました。 その理由として、博物図版が特別なものでは無く、現在に連綿と続いているものでありたい思いと、かつて描かれた図版でも、現在の私たちに充分に美しいと思え、興味を抱かせる力があるものが有る事を伝えたか

      • 流行か不変か

        私がこの様式で活動を始めて、常に"博物系、理科系"という言葉と密接な関係です。しかし、ちょっと距離をおきたいなと思い続けてるのが実情です。 と、私は案外(やっぱり)天邪鬼な性格なので。それが幽かな囀りから、終いには舌禍の原因になったりするんですが。これはさておき。 幸運にも、私の活動が始めた時期と重なるように、博物ふぇすてぃばるや、いきもにあ、昆虫大学などが開催され始めていました。 当時は、それらの情報は、偶然、とある骨董市で出店していた際に、上記の催しに参加されていた方

        • しぜんとひと開催お礼と、4月の予定について

          3月20日、21日に開催しました"しぜんとひと”に来場、誠にありがとうございます。そして、参加くださったMIOMORIさん、hoccolieさん、Imaginary Botanicalsさん、会場を提供くださいました中宮さん、ありがとうございます。 現在の状況下、会場内の常時換気は必須と思いました。今回、ドアや窓の開放で対応しました。常時換気が難しい場合は、二酸化炭素濃度の計測と、入場管理対応の専任者による対応が必要と思いました。 ”しぜんとひと”は今後も開催できればと思

        2022年雑感

          ポストカード12種類追加しました。

          新たな試みを始めて、1ヶ月と少しで、あれよあれよと増えていき、 今回で、12種類追加、計20種類になりました。その12種類について、簡易な解説と、出典情報をまとめてみました。 ウツボカズラ 1900年代初頭の植物系雑誌に掲載されたウツボカズラの図の捕食袋の図です。 使用した図版は紙の損耗が激しく、私での販売に不適だったものを今回、画像データ上で修復して使用しています。 Revue horticole. “Nepenthes burkei” Librairie agrico

          ポストカード12種類追加しました。

          ”しぜんとひと”出展者紹介その3MIOMORI/ミオモリ

          3月20-21日に東品川の鯨塚近くで開催予定の”しぜんとひと"の出展者紹介、第3回目は、ネズミの見た夢をテーマに標本作品を製作しています、 Taxidermy artistの MIOMORI/ミオモリさんです。 【プロフィール】 MIOMORI/ミオモリ twitter@muku_mio instagram@muku_mio "鍵穴から覗く、ちいさなネズミの夢"をテーマに標本作品をつくっています。今回はひとつの作品にスポットを当てて、物販も架空のティーサロンに。dubhe

          ”しぜんとひと”出展者紹介その3MIOMORI/ミオモリ

          ”しぜんとひと”出展者紹介その2 hoccolie▷ほっこりえ

          前回の投稿に続き、3月20-21日に東品川の鯨塚近くで開催予定の”しぜんとひと"その出展者を紹介いたします。 第2回目は、クラゲや海草などの造形作品を製作されている hoccolie▷ほっこりえ のご紹介です。 【プロフィール】 hoccolie(ほっこりえ) プラバン造形作家/福井県出身 熱したプラバンを立体的に形づくる楽しさに気づき、2014年より作家活動を開始。 クラゲや海藻など、実在する生き物をモチーフにしたアクセサリーを制作。 東京を中心に、全国各地のイベント

          ”しぜんとひと”出展者紹介その2 hoccolie▷ほっこりえ

          ”しぜんとひと”出展者紹介その1

          3月20-21日に東品川の鯨塚近くで開催予定の”しぜんとひと" その出展者を紹介いたします。 第1回目は、謎めくImaginary Botanicalsとdubheの紹介です。 Imaginary Botanicals        tiwitter @imag_botanical とある、3年ぶりにヒスイカズラが開花した温室から外界に現れた二人組。果たして、その正体は。いや、Imaginary Botanicalsの名が示す通り、架空の存在かもしれません。  今回は、

          ”しぜんとひと”出展者紹介その1

          “しぜんとひと”を開催します

          このたび、新たな催し事"しぜんとひと”を始めます。今回は日時や、出展者一覧、会場について、そして、現在は大事なことである感染症予防についてお伝えします。 今後は、各出展者の情報などお伝えできればと思います。 【日時】 2021年3月20日(土曜日)、21日(日曜日) 11時オープン、17時クローズ予定。 【出展】  MIOMORI/ミオモリ twitter @muku_mio miomori.wixsite.com/muku/ hoccolie▷ほっこりえ twitt

          “しぜんとひと”を開催します

          博物画ポストカードを新たに7種類製作しました。

          試験的に製作したクラーケンの博物画ポストカードが想像以上の仕上がりから、以前より製作したかった図版から、更なる試作的意味合いも含めた製作を行いました。 自身はこれまで印刷用の入稿データを作成した事が無く、印刷仕上がりとの色再現性や、特に解像度がどこまで保てるかといった事は実際に作ってみないとわからないことが多く。 元の版画からスキャンして、汚れなどを修正して、CMYKに変換して、などなど。 不慣れなことが続きます。 様々な試行錯誤と疑問、そして、仕上がりへの不安の後に7種

          博物画ポストカードを新たに7種類製作しました。

          タコ(ポストカード製作)はじめました

          これまで、主にtwitterへの投稿を行っていましたが、文字数の制限や、タイムラインの流れが速すぎて、1日も経たず、沈没する帆船のような状態になってしまう事や、催し事の案内など、1つのページで完結する情報伝達手段として、noteを始める事としました。 今回、もうひとつの理由として、新たな試みとして、古い博物図版のオリジナルをスキャンし、シミ除去などの修正を施した画像を用いた、ポストカードの製作状況を報告する目的もあります。 これまでの、古い博物図版などを取り扱うだけにとど

          タコ(ポストカード製作)はじめました