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2拠点生活のススメ|第331回|当たり前を解体する

「やりたいことがある人は 未来食堂に来てください」という本を読んでいる。

IT企業に勤めていたエンジニアが、独りで切り盛りする食堂を始めた話だ。そこにはアイデアがいっぱいで、「へ〜」「なるほど」と感心させられてばかり。まず見開きの言葉に刺された。

あなたの行動にブレーキをかけるのはただ一つ、あなたの心だけなのです。

「当たり前」の呪縛を解くことで、初めて見えてくるものがあると言う、未来食堂の店主・小林さん。一人で仕切れる食堂を始めるにあたり、疑問に思った「当たり前」が、「なぜ飲食店にはメニューがあるのだろう」だったそうだ。メニューを増やすには一人では限界がある。大切なのは「お客様が満足すること」なんじゃないのか・・・。

そこで、メニューは日替わり1種類にするという決断を下す。

一見、融通のきかない店に思われがちだが、お客さんにとっては、オーダーしてすぐに配膳されるというメリットもあるし、美味しければそれでハッピー。店にとっても回転性が上がる、材料が無駄にならない、一人で対応可能といいことだらけ。

世の中には、誰も得していない「当たり前」がたくさん有る。食堂に限らず、例えば病院での不毛な待ち時間など、現状の「当たり前」が染みついていて変われないものも多い。

「当たり前」に逆らって奇をてらう必要は無いが、「当たり前」の呪縛にとらわれ自分がしんどい思いをして、お客様も大してハッピーになっていないのであれば、それはバッサリと見直すチャンスかも知れない。

「本当はこうしたくないけど、仕方無いな」と思い込んでいることはないか。では、どうであればいいのか。その違和感をとことん考えることで、その「当たり前」を解体できると店主の小林さんは言う。

この未来食堂では、この他にも、理に適った常識破りがたくさん。

人が本当に自由になるためには、常識は全部疑った方がいいのかもしれないな。

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