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2拠点生活のススメ

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2021年4月の記事一覧

2拠点生活のススメ|第141回|我がまちで過ごすGW

緊急事態宣言下の中、徳島に帰ってきた。徳島の夕焼けはやっぱり雄大で、吉野川に映るオレンジ色の太陽を見ていると我が家に帰ってきた感が半端ない。 世の中にコロナが蔓延していることが、まるで幻のようだ。ただ徳島でもコロナが猛威を振るっているようで、蔓防を出すの出さないのと協議が行われているようだ いつものように海を見に行くと、テントを張ってキャンプを楽しんでいる人も。残念ながら風が強くて波はイマイチだったけど、マリンスポーツを楽しむ人もチラホラといた。 コロナも怖いけど、ココ

2拠点生活のススメ|第140回|長生きって何のため?

老人ホームにいる父から、慌てた様子で電話があった。 何やら大変だというのだが要領を得ない。最初はビックリしたのだが、良く話を聞いてみると、体重計の電池を交換したら動かなくなったということのようだ。 父の持っている体重計は、体組成計付きのもので体脂肪やBMIなどいろんな数値を測れる。父は毎朝この体組成計に乗り、すべての数値を長年に渡って事細かに記録している。この記録が途切れてしまうことは、父にとっては一大事なのだという。 なんだ、そんなことかと一安心。 しかし、父は私の

2拠点生活のススメ|第139回|担々麺の誘惑

いよいよGWが始まるというのに関西地方はあいにくの雨、明日はさらに大雨になるらしい。 ベランダに出ると雨の匂いがする。アスファルトを冷やすような雨の匂いではなく、植物が深呼吸しているような匂い。雨の匂いって季節によって違うんだな。 よく考えれば、雨自身に匂いがある訳では無く、雨の当たった場所が匂いを発するもの。そういう意味で言うと雨の音も場所によって違う。森に降る雨は音が吸い込まれるようだが、トタン屋根に降る雨はリズミカルな音楽のようにも聞こえる。 サーフィンで波待ちし

2拠点生活のススメ|第138回|目指すは「従心」

友人のフェイスブックの書き込みで、「従心」という言葉を知った。 従心とは、心の欲するままに行動しても道徳の規準を外れるようなことは無くなったという、「論語」でいうところの70歳になった孔子の気持ちを示した言葉。 論語と言えば、「30にして立つ、40にして惑わず」までは知っていたが、その続きがあることをはじめて知った。 50は「知命」と言って、天が与えた使命を知る。 60は「耳順」、耳に入ってくる言葉は何でも素直に受け入れられるようになる。 そして70が「従心」 8

2拠点生活のススメ|第137回|コンビニの謎

夕暮れのコンビニで、店内は空いているのに、駐車場はいっぱいなんてことに最近よく遭遇する。 車を止めて、どこかに出かけているのかと思いきや、みな車の中にいて、カーナビでテレビを見たり、携帯をいじくったりして、時間を潰しているように見える。スマホの灯りで青白く顔だけが照らし出された様子は、ちょっぴり不気味にも見える これってどういう現象なのだろうか。家に帰りたくない事情でもあるのかな。 確かに車というのは、一人になれる空間なので、落ち着くというのは分かるけど、車内に浮かぶ青

2拠点生活のススメ|第136回|スジがナイからスジナシ

世の中が騒いだところで、太陽が東に沈むわけでもなく、いつもと変わらぬ穏やかな夕暮れ。南南東の空にもうハッキリと月が浮かんでいるが、まだまだ明るさが残っている。ずいぶん日も長くなったものだ。 川西の家は静かすぎて、世の中の動きがすべて止まってしまったような錯覚さえ覚える。今ごろみんな何をしているんだろうな・・・ ---------------------------------------------------------------------------- このとこ

2拠点生活のススメ|第135回|深まる悩み

いよいよ3回目の緊急事態宣言が発令されるようだ。今回は、大型の商業施設が休業になるとか、飲食店でのお酒を禁止するとか、より厳しいものになりそう。 これまでの2回は、徳島市民ですと言い切れない自分がいて、川西で待機していたのだが、今や徳島は、すっかり暮らしの一部。住民票こそ持たないけれど一市民だと胸を張って言える。だから理屈としては、市民が家に帰ることが、不要不急には当たらないはずなのだが・・・。 やはり、徳島市民の方々が、その行為をどのように受け止めるのかという問題がある

2拠点生活のススメ|第134回|ウォーキングと言う名の散歩

今日は、やる気スイッチが入るのか、入らないのか。 そんなことを考える前にまずカラダを動かすのが一番。徳島にいるときはサーフィンに出かけたり、川西にいるときはジムへ行くことで、やる気スイッチが入りやすくなる。最近、この「まずカラダを動かす」ができるようになってきた。 ・・・というのも、季節は春から初夏へ、縮こまっていたカラダを動かそうという気分と、そろそろダイエットという堂々巡りの使命感が目を覚ましたようだ。 毎日ジムは無理があるので、ジムに行かないときはウォーキングをす

2拠点生活のススメ|第133回|はじめてのお見合い

お見合いと言っても、人ではなくネコ。 とあるキッカケで、保護ネコを譲り受けることになり、その初の顔合わせ、つまりお見合いに行ってきた。 みんなからラピスちゃんと呼ばれている生後6ヶ月ぐらいのシャムMIX。写真を見せてもらって一目惚れ、すぐに連絡を取らせてもらったのだが、ノラとして捕獲された直後ということもあって、人慣れのトレーニングが終わってからお見合いしましょうと言われ、今か今かとその時を待っていた。 やっと連絡があって、車を飛ばして逢いに行ってきた。吸い込まれそうな

2拠点生活のススメ|第132回|言葉にできない気持ち

排気ガスにまみれたガードレールの向こうのドブ川に、藤の花が咲いていた。 幹はすっかり雑草にかき消されて、薄紫の花だけがぶら下がるように川に突き出ている。コロナ禍ということもあるのだろうか、車だらけの幹線通り沿いを歩く人など誰もいない。きっと、誰に見られることも無く咲いていたんだろうな。 藤って、藤棚だったり、もっと大切にされて咲いているべき花なんじゃないの。雑草にまみれたドブ川に、咲くような花じゃ無い。 一人、藤の花を見ていると、良く分からない怒りのようなものがこみ上げ

2拠点生活のススメ|第131回|頑張らなくていいんじゃない

頑張った日の翌日は、頑張れないことが多い。 頑張れない日は、頭の中の思惑と、実際の行動がどんどん乖離していって、見た目はダラダラと過ごしているのだが、内心は自己嫌悪感たっぷりでずっと焦っている。じゃあ、動けよと思うけど、動けない、もどかしく時間だけが過ぎていく。 2〜3日すると反省して、また1日いっぱい頑張る。 すると、また頑張れなくなる。情けない繰り返しの日々。どうして頑張れない日が訪れるのだろうか? これは、仕事のことでは無く、暮らしそのもののことだ。仕事や日々の

2拠点生活のススメ|第130回|休日分散のススメ

あまりにタケノコが美味しかったので、川西に帰る際にいつも行く地場野菜の直売所に寄ることにした。 真っ先にお目当てのタケノココーナーへ。しかしそこに並んでいたのは、空のトレーばかり。いつも山のように陳列されているタケノコがすべて姿を消していた。 ああ、今日は日曜日か、どうりで人も車も多いはずだ。普段、平日にしか来ないので、やはり土日の賑わいは凄いものだと知った。 私自身、もともと土日が休みと決まっている仕事ではないので、真剣に曜日を考えるのは、ゴミ出しの時ぐらい(笑)。お

2拠点生活のススメ|第129回|阿波とは、波が始まったところ

四国は、単純に4つの国があったことがその名前の由来になっている。 阿波国(徳島県)・讃岐国(香川県)・伊予国(愛媛県)・土佐国(高知県)の4つの国。こうしてみると、それぞれの旧名称も親しみがある名前だ。阿波踊り、讃岐うどん、伊予柑、土佐犬など、それぞれの県を代表するものにその名を残している。 私の居る徳島県の古称は阿波国。ではなぜ阿波国と呼ばれたのだろう。何となく興味が湧いて調べてみることにした。真っ先に出てきたのは、昔、粟をたくさん栽培していたからという説。なるほど有り

2拠点生活のススメ|第128回|香りを味わう日本のハーブ

和食料理を彩る日本のハーブ「木の芽」。 山椒の新芽である「木の芽」は、若葉が芽吹く4月~5月にかけてが旬。ちょうどタケノコの旬とも相まって、タケノコご飯に飾ったり、木の芽和えにしたり、脇役なんだけど、食べるとかなり主役級の働きをする。名バイプレーヤーというところか。 先日のタケノコご飯が美味しすぎたので、またタケノコを買ってきてしまった。今度は、木の芽と白味噌もゲットして、タケノコの木の芽和えを作ってみることにした。徳島の家にはすり鉢が無いので、100円ショップでミニすり