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2拠点生活のススメ

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2021年3月の記事一覧

2拠点生活のススメ|第115回|時間の錬金術

思いつきで行動するくせに、今すぐ何とかしたいなどと思う。 ・・・といえ世の中には、準備に時間の掛かるものがたくさんある。ご飯を炊くには小一時間掛かるし、お風呂に入るにはお湯を張る時間がいる。 例えば、noteを書く前にご飯を炊いておくと、炊ける時間は気にならないが、ただ炊けるのを待つ時間は長い。かといって、何かに熱中してしまうと、湯気で部屋がかすむほどお湯を沸騰させてしまうなんてことも起きる。 時間というのは、誰にでも平等に刻まれるモノだが、その長さの感覚はなぜにこうも

2拠点生活のススメ|第114回|Cold?

海から上がってウェットスーツを洗っていると背後で声がする。何気なく振り返ると子どもを連れたお父さんの姿。どうやら私に話しかけているようだが、何を言っているのか良く聞き取れない。 どうやら「Cold?」と言っているよう、あー外人のサーファーなんだ。水温のことを言ってるんだな。「Yes so cold.」と言ってはみたものの、冷たいかどうかなんて人によって感じ方が違う。英語で伝えるって難しい。 「Need Grove & Boots?」とお父さん、「Yes」とわたし 「Yo

2拠点生活のススメ|第113回|何をやってる人なんだろう・・・

徳島と違って川西では海にも行かないので、どうしても家に籠もりがちになる。書斎が心地よいというのもあるが、妻も居るし買い物に出かける必要も無い。 ただ、家にばかり居ると、どうしてもカラダが固まってしまって、耳鳴りが激しくなったり、頭が重くなったりする。血流が悪くなっているせいだろうか。 今日は朝からジムに行くと決めて、昼前に家を出た。平日の昼頃ってジムも空いていて快適。お年寄りが多いのかと思いきや、そうでも無い。かといって学生さんばっかりかというとそうでもない。みなさん、何

2拠点生活のススメ|第112回|時間の栞

先日、ズームバック落合という番組で、落合陽一さんとオードリータンさんの対談を見た。民主主義にデジタルが果たす役割といったオードリーさんならではの話もあったのだが、何気ない二人の雑談がとても興味深いものだった。 落合「1日に何杯くらいお茶を飲むの?」 オードリー「3〜4杯ぐらいかな」 落合「それって、お茶の種類を変えるの?」 オードリー「何かいいアイデアが湧いたりすると、2種類のお茶をブレンドしたりして、その香りを時間の栞みたいに使うことがあるよ。」 なるほど、メモし

2拠点生活のススメ|第111回|盛り上げる責任

何かと不透明な雲行きの中、オリンピックの聖火リレーが福島から始まった。 「前の東京五輪の時はテレビで聖火見て興奮したけど、今回は実感わかねえ。若い人はいねえし、元の町には戻らねえ。復興、簡単じゃねえよな。」 「帰りたくても町に帰れない状況を、世界に知ってもらう良い機会。避難先から来てくれた懐かしい顔が、沿道にたくさんあった。」 「人もいない状態で何が復興だと思うけど、小さな光を見つけていきたい。」 聖火リレーに参加したひとたちの思いもそれぞれ、勝手に復興五輪なんて名付

2拠点生活のススメ|第110回|大きな勇気をもらった

昨日、図書館で何気なく手に取った本の中に、ドキッとする文章を発見した。 「将来が目的で、現在が手段のようになっていて、将来よりも現在を一段低いと考えているのでは無いだろうか。」 還暦という年齢を間近にして、これからの人生どうあるべきか。最近、知らぬ間にそんな物差しを振り回していたような気がする。 将来を考えるあまり、日々の中にある、生きる喜びや悲しみを感じる力を失ってはいないか。そんな問いを突きつけられた気がした。 今をないがしろにしているつもりは無いけれど、強く否定

2拠点生活のススメ|第109回|月が気になる日は・・・

今日は、昼間から月が見えていた。 月の左半分が浮かび上がる上弦の月。この上弦の月は昼頃に東の空から昇るので、天気が良く空気が澄んでいれば、昼過ぎから夕方にかけて、簡単に見つけることができるらしい。 月というのは、思っているよりずっと明るいものなんですね。 青い空に浮かぶ白い月は、どこか空虚な感じがして、亡くなった人を思い出すような、すこし寂しい気分になったりもする。不思議なものですね。 日本ではお月見という風習もあるように月を愛でるものだが、西洋では月の光をあびると気

2拠点生活のススメ|第108回|ネットではなく、対面である意味

Twsbiに続いて、プラチナ万年筆も不具合が発覚。万年筆運が悪いのか、それとも私の使い方に問題があるのか、どういうわけかトラブル続きだ。 長文を書いていると次第にインクフローが悪くなり、どんどん文字が薄くなってくる。ペン先がカリカリと音を立てるようになり、しまいにはカスレが出ることも。ところがちょっと休ませると元に戻るし、短い文章を書くだけでは何も問題無い。 書けないということもないので、使い続けていくと少しづつ良くなると我慢していたのだが、やはり毎日のことでストレスを感

2拠点生活のススメ|第107回|人生初フルーツサンド

昔から、ごはんのおかずとフルーツを一緒にされるのが苦手だ。 例えば、酢豚にパイナップルとか、ポテトサラダにリンゴとか、素麺にサクランボとか、食べず嫌いというのでは無く、一緒に食べるのは、やっぱりダメ。 そんな中、フルーツサンドという存在をどう考えればいいものか。なんとなく気が引けて、これまで手を出したことがなかった。 菓子パンと割り切ってくれるなら、幾らでも手を出すのだが、サンドイッチとなると、ハムやカツというイメージがある。サンドイッチに関しては、かなり保守的な立場を

2拠点生活のススメ|第106回|服って何を示すモノなの?

徳島に居ると、仕事で誰かに会うということもないので、海中心の服装になる。 この時期は、まだ少し寒いのでシャカシャカのナイロンパンツにパーカーみたなカッコですぐ着替えられて、風を防ぐといった機能重視になる。夏場は、短パンにTシャツ、ビーサンが定番。けれど、市内に海のイメージはないので、そのカッコのままオシャレなご飯屋さんに行くのは、はばかられたりもする。 もしこれが徳島に住んで無くて、サーフィンのために訪れているのだとしたら、旅の恥はかきすてじゃないけど、サーフィンしに来た

2拠点生活のススメ|第105回|ちょうどいいボリューム

徳島にいるとき、午前中はだいたいラジオをかけている。 まあいえば暮らしのBGMというところか。音楽がかかっているときには何も感じないのに、ニュースや天気予報は、気になってパっと頭に入ってくる。逆にどうでもいいのに通販情報などが始まると耳障りですぐに気がつく。何かをしながら、なんとなく聞いているだけなのに、気になることはちゃんと認識できるんですね。 朝起きるとすぐにモーニングノートというものを書くのだが、このときには、かすかに鳴っているレベルのボリュームに落とす。ネットを見

2拠点生活のススメ|第104回|当たり前すぎて気づかないこと

徳島に新たな拠点を開いて、サーフィンできる海があることの他に、水道水がやたらと美味しいこと、魚だけでなく、地場の野菜や肉もかなり美味しいなど、川西には無い価値をたくさん発見してきた。 しかし、不思議もので、そうした感動を徳島の人に話しても、まあ、そうなのかなという感じで反応が薄いことが多い。元々徳島に住んでいる人にとっては、当たり前のことすぎて、ピンとこないみたいだし、どうも価値だとは、誰も気づいていないようだ。 坂の上の不便な新興住宅街に長く住んできたので、市の中心地に

2拠点生活のススメ|第103回|誰かに見られてる!?

ベランダに出てタバコを吸っていると、ふと誰かに見られている感覚があった。 徳島の家は雑居ビルの3階。周りに高い建物は無いし、下の歩道に目をやっても誰も歩いてなんていない。それでも、確かに誰かに見られている気がする・・・。 ふと目の前にある電線を見ると、こちらをじっと睨み付けているスズメと目があった。距離にして3mといったところだろうか。視線の正体はコイツか・・・。 スズメというのは、とても警戒心の強い鳥。いくら手が届かないとしても、この距離感なら、目が合うとすぐにでも逃

2拠点生活のススメ|第102回|オヤジのための簡単アレンジレシピ

徳島に居るときは、ほぼ毎日自炊するようになった。 ・・・と偉そうな書き出しになったが、けして料理が得意というわけでもない。外食ばかりだと経費もバカにならないし、案外オヤジ一人でも、基本的なことが分かれば、手軽にそこそこ美味しく作れるもんだと気づいたのだ。 だから最近は、徳島に到着するとインターチェンジ近くの地場野菜即売店にまず顔を出す。豚肉や鳥肉、玉ネギ、なすび、キャベツ他、旬の野菜も必ず買う。どう使えばいいか分からない野菜でも、ネットが簡単レシピを教えてくれる。旬の野菜