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マタタビの話

こんにちは。MIDORIです。

MIDORI 2回目の今日はマタタビについて書きたいと思います。

 マタタビと聞いて、思い浮かべるのは猫。私はそうでした。 すでに粉になった猫のためのマタタビ。 編み組みの教室に通い始めた当初、ヒロロを編みながら、山のマタタビを庭に移してみたとかそんな話を聞きながら、実はそれが蔓なのか木なのかどういう生え方をしているのか、想像もできず、ただ、ふーんと聞いているだけでした。

 そんな私も冬に開催されるマタタビ細工の教室に通い始めて3年(たしか去年は行ってないけど。好きな時に行けるのが好き。)、今では自分でマタタビを採るところから始めています。 

 マタタビは編むまでのヒゴを用意するのに手間がかかります。皮を剥き、蔓を裂き、厚みを整え、幅を揃える。文字にするとこんなに簡単に感じる事に、たった今驚いています。 ヒゴを十分に準備せず教室に行くと、不足分のヒゴを作るので一日が終わってしまうこともあります。せっかく来たのに・・・と自分で思いながら。段取りの大切さを感じるのでした。
 教室に行けない時は、家にある伝統工芸士の編んだ笊を見ながら作っています。その笊を作った先生は亡くなられているのですが、今も笊を見ていると学びがあり、ハッとしたり。 美しい仕事を残されているなぁと思うのと、工房を訪ねた時の優しい様子も思い出すのです。私のアカソのバッグを褒めてくれて嬉しかったことも。

 なぜ、マタタビ細工が好きなのか。これはマタタビ細工に限ったことではなく、私が生活の道具を自分で作りたい理由にも繋がります。
 昔から伝わる知恵を借り、自分の足と手で素材を採り、加工し、編む。そして生活の中で使う。その一つ一つの工程にたくさんの刺激があり、発見があります。上手くできず放置することもありますが、それでも完成した笊は何を乗せても可愛らしく、使いながらついつい愛でてしまいます。 

 そう、私は生活の道具一つに思いを巡らせ、時に自分はギャートルズの母ちゃんなんじゃないかと思いながら、自然との繋がりを喜び、じんわりと湧きあがる幸せがあることに気づいてしまったのです。 好きにならないわけがない。
 そして重要なことは素材があることです。生活圏内に、少しの時間で、探さずとも発見できる素材を使いたいと考えています。 そして、わからないことを聞くことができ、やり方を見せてもらえる先生がいることも貴重だと思います。 この今となっては有難い環境が格別な喜びを作る要素であることは間違いないです。 

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 是非、多くの人に、この楽しさを知ってもらいたいと思うのでうすが、マタタビを採るところからはなかなかハードルが高いので、せめて、この笊を使う時のホンワカした気持ちを味わってもらえたら嬉しいなと、
 DTT MARKET でいつか披露できるよう、練習中です。

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今年の目標の米研ぎ笊。教室では間に合わず、自分で完成させました。来年、先生に見てもらおうと思います。米粒落ちてしまう編み目。大豆ならうるかせそうです(うるかす:浸す)。日々トライアンドエラーですね。

MIDORI

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