セミナーアーカイブ:視覚言語の仕組みと学び方(ビジュアルコミュニケーションの基本)(2022年5月28日(土)開催)
ニューヨークでデザイナーとして活動しながら、現地の美大で教鞭を執られている遠藤 大輔さんをお招きし、視覚言語の仕組みと学び方についてお話しいただきます。
セッション内容
人が受け取る情報の80%は視覚的な情報だと言われています。情報化社会において、視覚的なコミュニケーションはますます重要になっていますが、いまだに視覚的なメッセージの解釈を、主観的な感覚の問題と捉える人は少なくありません。この講座では、視覚的な表現を言語表現と捉え、その基本的な仕組みと学び方を紹介します。
巨匠ポール・ランドは、「デザインとは形(フォルム)と内容(コンテンツ)の関係のことだ」と述べています。つまり端的に言えば、「何」を「どのように」言うかが、メッセージであるということです。
これは自然言語を用いた文章表現においても、視覚的イメージを用いた表現においても同じことが言えます。こうした基本的なコミュニケーションの仕組みを理解することで、デザイナーはより意図的にメッセージを設計することができるようになります。
視覚言語も自然言語も同じように機能するのであれば、「逆説」や「隠喩」といった修辞法を活用して、視覚表現を豊かにすることができるはずです。例えば、「自分が伝えたいメッセージを視覚的な隠喩を使って表現したらどうなるか」と考えてみることは、自分の表現の幅を広げるでしょう。
赤ちゃんは、文法を学ばずとも自然と言葉を話すようになります。同じように、視覚言語を理解するために、視覚的な文法を学ぶ必要はありません。
視覚言語の習得も、自然言語の習得と同じように模倣から始まります。しかし、視覚言語を流暢に話し、説得力のある表現を意図的に設計するためには、高い視覚的なリテラシーを身につける必要があるでしょう。
この講座では、そのための基礎的な勉強の方法をいくつか紹介します。
出演:遠藤 大輔さん
フリーランス
プラット・インスティテュート、コミュニケーションデザイン学部、助教授
1999年、Pentagram Design にてキャリアをスタート。国連人権宣言50周年のためのポスターやキャロウェイゴルフのパッケージデザインを手がける。2004年からはデザイン事務所 Flying Machine にて、ESPN、スカイ・イタリア、ショップジャパンなどメディア統合的なブランディングに携わる。AIGA Awards や Type Directors Club Awards など受賞歴多数。
現在はフリーランスとして活動中。2008年にスタートアップの準備中だったビズリーチのロゴを手がけて以来、これまでに同社のために、Visional や Stanby などのロゴを制作。ビジネス文脈で確実に機能するデザインを常に目指し、プロダクトやサービスのミッションを形にしている。
2006年からは、Pratt Institute (米国、ニューヨーク州)のコミュニケーション・デザイン学部にて教鞭を執る。現在は、同校にてグラフィックデザインやインタラクションデザイン、卒業制作を担当中。2019年、1,000人を超える教師たちの中から、その年の最も優秀な教員として選ばれ、Distinguished Teachers Award を受賞。
ツイートまとめ
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セッション評価
アンケートには、現時点で373件の方に回答いただいています。
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