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マイクロソフトがあえて”通勤”を作ったワケ

自宅でテレワークする仕事スタイルになって、はや半年。

すべては「自宅テレワーク」の前提で回りだしているし、家族含めて、そこに最適化している。もう”以前”には戻れない。

しかしながら、以前の「通勤して仕事する」というスタイルの「よさ」についても同時に考えるようになった、という話をします。

自宅テレワークの「メリット」

自宅テレワークの最大のメリットは、何でしょうか。
それは、生活時間を最大限に取れること

生活と仕事が時間的にも物理的にも密着している。
だから、生活→仕事→生活がシームレスに行える。

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以前に妻がこんなことを言っていた。

「前は、仕事の中に生活があったけど、
今は、生活の中に仕事がある感じだよね」

まさにそうだ。往復2~3時間の通勤を含めた「仕事時間」に平日の大半の時間を取られていた。だから、実感として「仕事の中に生活」だった。

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人は、仕事のために行きているわけではない。

人は、仕事を含めた自分の生活そして人生の充実のために生きている。

だから、自宅テレワークという働き方は、仕事一辺倒になりがちな中で、ワークライフバランスが突然バランスした感覚で、本当に素晴らしい。

自宅テレワークの「デメリット」

でも、である。

自宅テレワークのデメリットについて考えさせられる記事があった。

Microsoftは「Teams」という、バーチャル会議のシステムを提供しているのだが、その新機能の発表でこんなことが言われていた。

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自宅テレワークのデメリットというよりは、通勤にはメリットがあった、という内容だ。

(ジャレット・スパタロというのは、Microsoftの偉い人)

通勤がもたらしていたもの

通勤というものは、特に日本では、ギュウギュウの満員電車のイメージとともに、避けるべきもの、消し去りたいものと位置づけられてきた。

しかし、その時間は、実は仕事に向かう上での頭の整理、気持ちの切り替えの時間になっていたのであり、生産性を高める時間になっていたというのだ。

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なるほど、そうだったのか。

そう言われてみれば、そんな側面はあったのかもしれない。

それは、”通勤”がゼロ化した今、自分に何が起きているかを振り返るとわかりやすかった。

・子供たちを送り出した5秒後に仕事を開始
・仕事を終えるタイムカードをクリックしてから5秒後に子供の宿題をみる

なるほど、通勤の時間で今日の仕事の進め方に考えをめぐらしていた時間はなくなっていた。仕事部屋にいたずらしに来る子供にも怒鳴ってしまうことも少々多かったかもしれない。

マイクロソフトがあえて提供する”通勤”

この記事はマイクロソフトのPR記事ではない。

しかしマイクロソフトの考えていることが興味深かったので紹介したい。

マイクロソフトは「バーチャル通勤」という概念で、仕事に取り組む前後の時間に、瞑想できるなどのサービスを提供していくという。

瞑想サービスの提供がどんなもので、それが良いもなのかどうかはわからないが、「バーチャル通勤」という概念を持ち出して、そのメリットをデジタルにでも提供しようという姿勢に共感が持てた。

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さいごに

僕たちはいま、働き方が急速に変化している時代に生きている。

半年前には考えもしなかったやり方で仕事をまわし、それなりにビジネスを動かせている。一度も名刺交換をしたことがない取引先と毎日のように商談しているし、同じ会社の新入社員はチューターに一度もまだリアルに会ったことがないそうだ。

これからも仕事スタイルはどんどん変化していくだろう。

その変化の時に忘れてはならないのは「変化後のメリット」と同時に、旧スタイルが提供していた「認識していなかったメリット」についても考えるべきだということだ。

これからも働き方をアップデートし、生活を、人生を楽しんでいこう。

参考記事:


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