想像してみてください
想像してみてください。
音楽著作権協会がかつて主張したようにラジオで流したときに料金を取っていたとしたら?
おそらく、今のJ−POPの興盛はなかったでしょう。
何故かはお判りですね。
ラジオには曲を紹介する義務はありませんから、ごくたまにしかレコード(当時)をかけることはしなかったでしょう。
確かに、それならラジオ自体も興盛はしなかったでしょうけれども。
つまり、協力者だと捉えればいいのに、略奪者と思ってしまったわけです。
何故かはおおよその見当がつきます。
話は変わりますが……
中島みゆきさんの歌に『友情』というのがあります。(名曲だと思いますので機会があるとお聞きになるといいでしょう)
その中の一節に
「見えているのは獲物でなければ盗人なのか」
という意味の歌詞があるのです。
意味深ですね。
話を元に戻します。
つまり、広告……実際のコマーシャルではなくても、ファン(もしくはそれに準ずるもの)が紹介(もしくはそれに準ずる露出)をしてくれるなら、結果的に宣伝になるのです。
ラジオでかかった曲を偶然耳にして、その曲が好きになったり、その曲を探してCDを買ったり……という経験があなたにもあるのではありませんか?
ラジオで流れなければ、そういう『曲との出会い』も激減するでしょう。
ブログなどで歌詞が紹介されていて、それでその歌に興味が湧く……ということもあるはずです。
そのあと、その歌詞を検索するかどうかは人それぞれでしょうけれど。
つまり、JASRACが音楽業界を盛り立てようとするなら、使用料を取るのではなく、宣伝料を支払う方向に行くほうが賢いやり方だと思われます。
それは、歴史が証明しています。
少なくとも、今までの歴史が。
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