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【読書録】売上を、減らそう。 -たどりついたのは業績至上主義からの解放

□ 今回読んだ本

タイトル:売上を、減らそう。-たどりついたのは業績至上主義からの解放
著者:中村 朱美

□ なぜ読んだのか

タイトル買い。資本主義社会で成長し続けなければならない企業が、成長することを止めた結果、資本主義社会でどう生き延びているのか純粋に興味が湧いた。

□ サマリ

資本主義社会では企業が常に成長し続けることで経済が常に発展し続けている。ただ、企業の成長のために、そこで働く従業員の労働力が個人の限界を超えて搾取されてしまう企業が少なからず存在してしまう。 その中で、本著者が営む企業は経済人として成長し続けることを止め、その集団に関わる一人ひとりの幸せ・心地よさに向き合い続けることで、次世代のそれぞれの人生をサポートするような働きかたを提供している会社の、現状と各論の意思決定が細かく書かれている。

□ Take home

- 人生の幸せはなにで決まるか。わたしが一番大切だと考えているのは「自己決定権」です。

- その人の個性や得意なことに名前をつけてあげること。すると、本人すら自覚していなかった自分の特長に気づくことができます。ーーー 結果、本人の自尊心は高まり、スキルも劇的に伸びます。

- これからの時代、新しい従業員を採用し続けるのと、一度採用した従業員になるべく長く働いてもらうのと、どちらのほうが大変でしょうか。そのために経営者がすべきことはなんでしょうか。

- マイノリティの立場に立ったマネジメント

- 自分のやりかたでやってきた結末が今の自分。 あなたが重ねてきた月日とあなた自信の選択によって形作られたものだ、ということです。もしあなたが、今の自分が置かれた状況に不満を持っているなら、これまでの自分のy貼り方自体を疑ってかからなければ、変化は訪れません。絶対に。

- 敵は己の中にあり。

□ 学んだこと

- 飲食店も「頑張ったら頑張った分だけ自分に帰ってくる仕組み」をなにかつくれないか という着想から「100食というゴールが見える当日の目標設定」仕組みを最初に作り、早く帰りたいから雑に食事を提供しないよう、最低限のコアタイムを設けることで、接客の質が担保されている。仕組みづくりとクレドの一貫性が素晴らしい会社。


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