見出し画像

ど迫力のどヤフー記録?秘密組織と東京タワー

東京生活が5カ月目に突入した。
 
今回は8月の振り返りと共に、東京で少しばかり拡げられた人脈などについて紹介したい。
 
 
 
ヤフー株式会社に出向して最初の頃、ヤフーが採用しているさまざまなツールにすべて感動させられていた。
 
その中でも人知れず自分だけ歓喜していたのがヤフーの社内コミュニケーションツールだ。
 
山口県においても、庁内での円滑なコミュニケーションツールとして、某企業のチャット機能が使える状態となっているが、ヤフーではSlackを導入している。
 
こんな田舎者の私でも、Slackの存在は知っていた。
 
東京のおしゃれな一流企業が採用するイメージを勝手に持っていた私は、Slackを使って仕事ができることに若干興奮していたといっても過言ではない。
 
 
朝、満員電車に揺られながらジャケットとカバンを片手に、無線イヤホンで洋楽を聞き、人魚がシンボルの某コーヒーメーカーのブラックをもう片方の手で持ちながら、ぎこちなく社員証を受付でかざす――。
 
自分の席に座り、Slackを確認しながら新聞に目を通し、始業時間と共に取引先から電話が鳴って、急な電話に慌てた反動からコーヒーをこぼしてしまう。
 
 
こんなことを夢見ていた。(なんそれ)
 
 
実際は違う。
在宅勤務が多いし、私はブラック飲めないし、洋楽よりラジオ派だし、
コーヒーこぼさないし、で実現できたのは社員証とSlackということになる。
 
 
Slack、いいね。
 
 

どオフってなに?

リモートワークが主なスタイルとなっているヤフー。
 
県庁時代、出勤すると当たり前のように県職員が居り、おはようございますの挨拶を交わし、昨日見たテレビや最近運動不足でさぁなどの温かい平和な会話を行ってから始業時間と共にキリッてする。
 
それがヤフーでは無いのだ。
 
だってオンラインだからだ。
 
無いというのは少し言い過ぎだ。もちろんMTGでは何気ない雑談もするし、仕事中はもちろんキリッとしている。だろう。
 
そんな中で、社員の方たちは専用のSlackチャンネルで朝の挨拶を行ってから業務を開始している。
 
 
『おはようございます。本日の業務を開始します。本日の業務内容は○○です。』
 
 
こんな感じでそれぞれがキチンとキリッと挨拶をしている。
 
県庁時代には全く想像できないシーンだ。
 
 
『おはようございます。本日のどオフ業務を開始します。』
 
 
ん?
 
どオフ???
 
なんだそれは。
オフ?OFF?オンオフのオフ?
 
“ ど ” がついている。強調しているのか?
 
ど迫力、ど根性、どストライク……どオフ?
 
オフというとオフの日とかっていう表現もあるから、緩いのか?
 
非常に緩い業務を始めるのか。この方はキリッとしないタイプか?
 
 
気になる……
 
 
これ、最近になって気づいた。
 
 
こでもオフィスだ。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2022/01/12a/
 
ヤフーに来てからしばらくの間、何名かはキリッとしていないんだとばかり思っていた。
 
こころの中で謝っておくとしよう。
どスミマセンでした。
 

東京出向者が集う組織に潜入?

秘密組織?よんなな会(よんななハウス)

ヤフーへの自治体出向者は、実は私だけではない。
 
山口県庁の他にも神戸市役所からヤフーに出向している公務員がいる。
 
年齢が同じですぐに打ち解けたし、何より関西人であるその人は話がうまくて面白い。
 
「船山さん、あれ興味ない?よんなな会!」
 
ん?
 
よんなな会???
 
なんだそれは。
ハチロクとか車が趣味の集まり的なやつか?
 
話を聞くと、どうやら地方から東京の省庁や民間企業に出向してきた公務員が、短い出向期間で人脈を拡げ、東京出向経験を色濃くさせる目的で作られた「よんなな会」なる組織が存在しているのだそうだ。
 
よんななの由来はどうやら47都道府県から来ているらしい。
 
 
興味ないかって? そりゃある。
私のヤフー出向は1年間だ。短いんだ。よくぞ声をかけてくれた。ナイスだ。
 
よし、山口県東京事務所のよんなな会の人を探して、一緒に会合に行くとしよう。
 
私をよんなな会に連れて行ってくれませんか!山口県東京事務所さん!!
 
 
山口県東京事務所「え?なんそれ?くるま?」
 
 
え、関わり無い系?
え、こんなに大きそうな組織なのに、山口県東京事務所がその存在を知らんとかあるの?秘密組織なん?こわっ
 
なんか怖いけど、でも、なんかワクワクもする。え、どうしよ。
 
どうやら山口県はよんなな会に参加していないらしい。
 
後から聞いた話では、過去何人かがよんなな会に誘われたが、なんとなく業務の都合とかでタイミングが嚙み合わず、結果的に誰も参加していないのだそうだ。
 
次第に仲介人もいなくなり、山口県東京事務所は現状、誰もよんなな会員ではない。
 
 
船山が、、、行くしかない!
 
結果、ヤフー出向中の神戸市役所の子と一緒に会合に出向くことにした。
 
その場所は……
東京某所のとある建物の一室。
そこは、よんななハウスと呼ばれる公にはされていない秘密の場所だった——。
 
 
【この続きは有料会員になるとお読みいただけます。】
 
 
って言って小銭を稼ぎたいところだが、ここはぐっと我慢して続けたい。
 
そこに居たのは九州や近畿、中部地方の県庁から省庁に出向している方や東京都内の市役所・区役所職員の方、など数名だった。
 
コロナ対策のため、大人数にならないよう、会合はこまめに日程調整されており、自身らが公務員であるということを最大限自覚しながら、意見交換を行うというものだった。
 
名刺交換の際に、ヤフーの赤い名刺を喜んでもらえたのは鼻が高い。
 
ヤフー出向者がその場に2名居たということもあり、各自治体におけるDXや無駄な業務などで話は大きく盛り上がった。もちろん、私も山口県DXの取り組みや、ヤフーでの面白い経験を熱弁。
 
やはり東京に出向している職員たち、その自治体を代表して来ているだけあってコミュニケーション能力が非常に高い。
 
そして東京で感じている自身の自治体のウィークポイントや改善案など、それぞれが高い意識と未来を持っている。
 
こういう人たちと意識を共有するだけで、まるで自分も大きく成長したような気分になれる。
 
実に面白かった。
 
今しがた東京におけるコロナの感染者数も増えてきているため、会合は一時休止しているようだが、東京にいるうちに、是非とも可能な限りまた参加させていただきたい。
 
よんなな会:http://47kai.com/
  
 

娘、空を飛ぶ。

東京タワーのガラス床に近づく我が娘(0歳):船山撮影

8月になってようやく東京タワーに行った。
 
まだ行ってなかったのかと言われても仕方ない。
東京に住んでると案外行かないものなんだな。
 
私と妻は人生で1回だけ東京タワーに上ったことがある。
しかしお互いに大学生になってからだったため、記憶には新しいところ。
 
我が船山家の娘は0歳にして東京タワーデビューとなる。
 
贅沢な子だねぇ。(婆)
 
高いところが好きなのか、窓から見える東京の景色に大興奮な様子だ。
なんて可愛いんだ。将来は女優さんだ。これはもう間違いない。
 
そんな中、東京タワーの名物であるガラス床に娘を近づけてみた。
 
大人でも足がすくむこのガラスに、娘は無邪気にもキャッキャするのだろうと思っていたら、普通に泣いた。
ギャン泣きだった。
 
すると、
ガラス床にギャン泣きする娘を見た通りすがりの外国人カップルが
「Ohhhh!HAHAHA!」とニッコリ笑っていた。
 
どうやら将来はハリウッドのようだ。
 

魯肉飯に再会

再会した魯肉飯(ルーローハン):船山撮影

先月の記事の最後で、冗談として書いたつもりだった「魯肉飯に再会」。
 
本当に再会した。
 
某有名なアウトレットモールに行った時のこと、フードコートでカレーを探していた私の目にとまったのは、なんと「魯肉飯」の文字だ。
 
 
「魯肉飯だ!!!」と心で叫んだ。
 
 
7月に自治体DX展で食べた魯肉飯。
 
もう一度食べたいと思っていたんだ。
 
これはもう食べるしかない。
 
「魯肉飯、ひとつ!!!!」
 
魯肉飯を持って、先に中華そばを食べ始めている妻の横に座る。
 
麺をすする妻が言う。
 
「魯肉飯じゃん!!!!」
 
目の前にある魯肉飯―――
あの時の魯肉飯がいま、蘇るのだ―――
 
満面の笑みで一口目を頬張る。
 
 
ん?
 
あれ???
なんか、、、あれ???
 
そんなに、、、かな。あれぇ。。。
 
なんでだ?値段的にも今回の方が高いのに。
 
ん~?記憶にフィルターかかったかな。
 
タイ米、ん~。
タイ米かぁ、ん~。
 
妻「わたし魯肉飯初めてやぁ。一口ちょーだい。」
 
モグモグ
 
妻「うん、わたしいいわ、これ。」
 
 
 
自治体DX展に行きたいなぁ。
 
 

来月予告ッ(予想含む)

・船山、スーパー講師になる。
・妻のいない夏
・魯肉飯に再会(いやもうええて)
 
来月もお楽しみに~

筆者プロフィール
船山 拓哉(ふなやま たくや)
2022年に山口県庁からヤフー株式会社へ出向。
ヤフーの保有するビッグデータを活用したセルフリサーチツール「DS.INSIGHT」を通じて、全国の自治体におけるDXを支援。
 ’17-’18 山口県萩県税事務所納税課
 ’19-’21 山口県議会事務局総務課
趣味は登山やキャンプ、サイクリングなどアウトドア系で、いつか長期間の自転車旅を実現したいと思っている。
Twitter:@funayama_takuya
他note記事→自治体職員の出向日誌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?