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178.i者かiPhoneか

外来診療によく効くBATHE法


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三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェア(本記事は2020-2021のヨンデル選書 3rd seasonが対象)で、お買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

翻訳がいいです。内容もすばらしい。だからぼくこれ研修医に読んで欲しいなーと思って初期研修医室に寄贈したんだけど手にとられた痕跡がない。そういうところで差が付くと思う。國松先生の『また来たくなる外来』を読んだら次はこれを読むんだよ。そしたらすごいいいと思う。こういうタイプの本ってどことなく理想論のふんいきがあって、実践しようにもできない、みたいなパターンが覆いんだけど、本書は実例が明確ですぐに参考にできる。陰性感情の強い患者やその家族と対話するってのは、「上級医も必ずしもうまくやれていない内容」なんですよ。みんな我流でやってる。そのくせ、後期研修医くらいから早くも自分でやらなきゃいけない。糸結びを練習したり、動脈血ガスの採取を練習するのと同じくらい、外来作法を勉強したほうが役に立つってのに。

これすごくいいこと言ってるな。そういうことです。外来作法ってちゃんと本読んで勉強したほうがいいと思う。医者の多くが雑誌をちょろっと読むくらいであとはセルフ流儀でなんとなーくやりすごしてしまってるけど。インターフェースの部分をとにかく最強にしたからiPhoneはこんなに人気になったってことですよ。

(2022.12.16 178冊目)

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