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92.版とエビデンスのミルフィーユ

感染症まるごとこの一冊

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三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェアでお買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

医学生や初期研修医、看護学生、薬学部学生、検査技師学生など、「これから病棟に立つ」人がまず感染症を学ぶ上で役立つ本です。「2011年に出された感染症の本なんて読めたものではない」と敬遠される方もいらっしゃるでしょうが、増刷する度に知識がアップデートされている非常に真摯な教科書で、2018年にも内容更新されています。スマホゲームだって売れているほど新しくデータが追加されますよね。そういえば今を去ること20年ほど前、サテラビューってゲームがあって当時は画期的だったんですけど、誰もやってないせいでぜんぜん追加ゲームが出なくて泣いたことがありました。バス釣りNo.1もっとやりたかった。さておき「売れることでクオリティがあがる」というのは教科書でも一緒です。そうそう、敬語で書かれた教科書っていいですよね。

この書評うまいな。誰が書いたんだ。あっ俺だった。的なことを今やりました。そうなんですよ。売れる教科書って版を重ねてさらにどんどんよくなっていくんだよな。だから教科書はなるべく売れたほうがいい。ただし、良い教科書の中には、「100000人に1人をターゲットにした本」も、「1000000人に1人だけに突き刺さる本」もあるので、ま、売れればいいってものではないんだけれど。


(2021.3.19 92冊目)

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