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134.渡す相手が見えている

看護の学び直し急変対応

(上記リンクをクリックすると版元ドットコム。いろいろな書店で買えます。)

ここんとこ2連続で、冒頭の説明文を載せるのを忘れた。まあ、あまり問題なかったけれど。

三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェア(本記事は2019-2020のヨンデル選書 2nd seasonが対象)で、お買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

大変読みやすいです。そして実践的。手の届くところに持っておきたいタイプの本。「ICU看護師が書いた」「急変対応の本」ですが、たとえば病棟で患者が急変したときにどうするか、みたいな内容でもあるのでほぼすべての科で働くナースにすすめます。リハビリ部門の人とかも読んでおいたらいいかもしれない。特筆すべきは表の多さと一ページごとの文章の少なさ、そして含まれている内容の多さ。計算されたレイアウトで、ごちゃごちゃ書かずにここまで内容を高められるのかと感心します。やっぱ現場の声をちゃんと吸い上げてる本は強いね。看護学校出たての方はまず一読するといいと思いますが、ベテランナースの方もきっと「今さら勉強し直せない」ようなポイントに多く気づけるでしょう。チームで救命するときのコツとか。救急カートの整備法とかね。

この本はその後も何度か参照していて、いい本だなと思う。届けるターゲットが明確で、届け方も練られている。

最近思う。一冊の書籍の中にどのようなコンテンツを入れていくか、あるいは逆に何を省略するかを決めることは、本づくりをしていく上でひとつの山場である。ここでのカギは読者の顔が思い浮かぶかどうかにあるだろう。読者アンケートとか読みまくってるタイプの人はけっこう強いなと思う。そして、付け加えるならば、「デザイン」の力を信じて、そこにきちんと注力できているかどうか。


(2022.2.4 134冊目)

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