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48.医者は三角形とか四面体に例えるのが大好き

料理の四面体

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三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェアでお買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

名エッセイスト玉村豊男!「料理の四面体」を「分類思考の世界」の関連書としてご提示いたします。ここだけの話、ぼくはこの本を元に一冊の記事を書き上げておりまして、つまりはぼくの本の関連書籍でもあります。いや、その、「病理の四面体」を書いたらおもしれぇだろうなって思いまして、ええ、ギャグなんですけど、病理医ってのは元来分類マンですし、玉村さんの言ってることが刺さって刺さってしょうがないんです。四面体理論をどう病理に結びつけようかなと考えているうちに、「診断・治療・維持」という医療の三角形、さらには「医療の四面体」(あるいは八面体)の理論が生まれまして、複数の拙著に書きまくったのですが、今気づきました、「病理」はどこに消えた? それはともかくサイコーエッセイですからぜひ。料理シリーズ、続きます。

「病理の四面体」理論を、玉村豊男のようなソムリエ感のある美文で紹介できていたらもっと流行っただろうか? まあ流行らせるつもりはもともとなかったんだけど……。医師が行う医療は診断と治療と維持からなる、という考え方は今も変わっていないが、その後、クラインマンの3セクター理論など多くの考え方に触れるに到り、世の中には四面体が多すぎるな、四面体 in 四面体だな、四面体リョーシカだな、などという気持ちになっている。

(2020.2.12 48冊目)

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