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きっと世界の終わりもこんな風に味気ない感じなんだろうな

この春、わたしは無事に大学卒業を迎えた。

ふがいない人間であるわたしを見捨てず、支えてくれた全ての方々には感謝してもしきれない。

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いやしかし、それにしても、なぜ1休2留なんてことになったんだ?と自身の6年間にもわたる大学生活について断片的に思いを巡らせた。

・20歳の頃。経緯は省くが、“死にたい“というよりは“生きていたくない“と常に思っていて、寝付けない夜が続いた。毎晩とりあえず家で酒を浴びるように飲んで気絶したかのように無理やり身体を眠らせる日々を過ごし、ひたすら精神をすり減らしていた。

・トラウマと向き合い、今度こそ克服したかと思いきや、実際のところ全くそうではなくて何もかもを見失ってしまったように感じ、約1年間ろくに大学へ行けなかった。

・決して順風満帆とはいえない大学生活だったし、もはや大学を卒業することは「生きる意味」といっても過言ではないくらい、わたしの中では肥大化していたような気がする。こわい、

だから、某新型ウイルスの感染拡大防止のため卒業式を中止するという旨のメールが来た2月29日の昼下がり、わたしは呆然としてしまった。自宅で昼食の用意を始める前に、スマホでそれを確認して暫くその場に立ち尽くした。

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身の周りの、「4年でキチンと大学生活を終える」今年度卒の女子大生たちが「予約した袴キャンセルしなきゃ」「卒業式でみんなに会いたかった」などとショックを受けている様子であった。が、卒業式当日の衣裳にこれといって拘りが無かったわたしは当然袴レンタルの予約なんぞ全くしておらず、「いやあキツいなあ」とか、ちょっぴり思うだけで当事者意識は皆無であった。


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たくさん詰め込んでいたはずの3月のスケジュールも例のウイルスによる感染症拡大の影響や余波でばたばたと消えていき、心に空洞がぽっかり空いてしまう日々が現在も続いている。

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3月某日、元々卒業式が行われるはずであった日の10〜15時にマスク着用で大学に入構することが可能な学生に限り、簡単な手続きを完了させるだけで学位記や証明証などを直接受け取れるという旨の連絡が大学から来た。残数僅かで、使用するのを躊躇ってたマスクを迷わず着用して大学へ出向いた。

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無事に学位記を受け取った。荷物を減らすために一度帰宅し、そこから買い物へ出かけた。

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2リットルの水とかスケジュール帳だけ買いにいくつもりだったのに、突然涙が止まらなくなってしまい動揺して全く買う予定のなかったものを買い物かごに入れてお会計して足早に帰路についた。

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帰宅し、手洗いうがいを済ませたらすぐに缶ビールを開け、ザーッと一口で流し込むようなすごい速さで飲んだらすぐに酔ってしまった。そのまま必要最低限の支度だけをして寝た。

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翌々日、落ち込んだままの気分で最悪なコンディションでバイトに行った。退勤10分前くらいのタイミングで妙なミスをしてしまい凹む。内的にブチ切れて、松屋に寄る。

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たぶん、こんな感じのことを延々と繰り返してこれからも生きていくのだろうし、そのうちいつの間にか死んでゆくのか、ということも同時に頭に浮かんだ。

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とりあえず、ここ最近やりきれないことが多すぎて衝動的に買った要らない煙草を処分することから始めようと思う。

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P.S.

神戸で見かけた好きなポスター。

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※タイトル元ネタ:andymori「すごい速さ」

https://youtu.be/qn296oJU9vk


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