NOKTON Classic 35mm F1.4 SCの描写(絞り別の傾向)
ライカM10-Rの距離計が最近ズレてきていたので、しばらく手放すのはなかなか辛いですが調整に入れてきました。ライカはM型用のメンテナンスパッケージみたいなのがあるようですが、距離計調整だけでもやって頂けるようでした。2週間ほどお預けです。
最近使い始めたノクトン35mmについて、折角なので絞り別の描写を掴んでいきたいなと思います。
※ライカを預けてしまったので今日はNikon Z6にマウントアダプタを介しての撮影です。基本描写はそんなに変わらないですが、ライカの方が周辺落ちは激しい印象でした。
体感としては、
●F1.4がこのレンズの真骨頂。
全体にフワッとする描写と大きな周辺減光。センター部分も解像はしてるけれどフワッとします。強い光源を入れると大きなゴーストがハッキリと写ります。これはF2に絞ると急に無くなります。
最も癖がある部分で楽しむなら開放ですね。
●F2に絞ると、周辺落ちが一気に改善します。ゴーストも無くなります。
ただ、フワッとした雰囲気や滲みの感じを残しているので、ポートレートなどでは使い分けでしょうか。
●F2.8まで絞ると、今度は全体の雰囲気が急にシャキッとしてきます。現代的な写りに近いです。悪くはないですが、解像感が少し中途半端な感じがするので実用としてシャキッと写すならF4以降かなと思います。
●F4〜F8あたりは描写傾向は同じで解像感もこの辺りがピークかなと。違うのは被写界深度くらいで優秀に写してくれます。複数人をまとめて撮るならこの位の絞りはあっても良いと思います。
●F11、F16まで絞るとパンフォーカスとして使えます。意外と思ってたより回折現象が少ない気がしたのでパンフォーカスでばんばん撮っていくのは楽しそうです。解像感も悪く無いです。日中の集合写真だったらこれくらい絞ると良いですね!
普段のお散歩では開放を使いつつ、片手が塞がる時はパンフォーカス。きっちり撮りたい時はF4〜F8を使えば結構良い感じで使いこなせる気がします。
でも、せっかくシングルコーティング選んだからなるべく開放がいいですよね(笑)
開放から絞ってまでしっかり写したいならズミルックスがあるので、、
というクラシックレンズについてのお話でした。