【滝尻茶屋にて!】

DRIPTRIPを始めた時、目標にしていたことのひとつが「温泉地で温泉コーヒーを飲んでもらう」ということでした。

けれどそれは、始めてからしばらく経っても、夢のまた夢。
実現しそうな気配はないまま、大阪市内を中心に、活動を続けてきました。

それが、とあるきっかけでチャンスをいただき、初めて和歌山県での出店となったのが、ひと月まえの10月の事。

そして、今回、また同じ場所に戻って来ることができました。

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熊野古道の入り口、滝尻王子。
そこから先が聖域になるという土地で、水と緑、光の溢れる美しい場所。

そこで営業している「滝尻茶屋」の主、並木さんのご好意により、前回に引き続き、今回も一日すっかりお邪魔に。

ごまさんタワーから山をいくつも越えて田辺市に入り、龍神温泉経由で滝尻王子へ。

秋晴れの陽の輝くその場所は、前回と少しも変わらない美しさで、私たちを迎えてくれました。

事情で開始時間が遅れ、ばたばたと用意を始めてようやくの開店。
落ち着く間がないままだったものの、感動することがありました。

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なんと、私たちのことを待っていてくださる方がいらしたのです。
その方たちはSNSでDRIPTRIPを知り、直接の面識が無いにもかかわらず、わざわざ足を運んでくださったのです。

それだけでもう、うれしいやら感動するやら。

お待たせしたお詫びをしつつ、ようやく温泉コーヒーを飲んでいただくことができました。

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そうまでして来てくださっただけあり、みなさんの態度は真剣そのもの。
コーヒーと向き合い、存分に味わってくださるさまが伝わってきます。

私に対するご質問も、ほかのお客さまとは違うような。
なかのお一人は、近いうちにコーヒーのお店をオープンされるのだそう。
私よりも、よほどコーヒーについてお詳しく、いろいろなことを勉強なさっていて、思わず聞き入ってしまったほど。

そんな風に、お客さまとのお話の中で教えていただくことは数多く、私の付け焼き刃の知識が無意味になるようなお話をうかがえたりも。

温泉ならここがいいよ、オススメの場所はここ、ここのお水もおいしい、等々。
地元の方ならではの生きた情報がいただけ、ドリップ中や、コーヒーを片手に、カウンターを挟んでお話しするのは楽しい限り。

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みなさんがそれぞれに持っていらっしゃる知識が広く、なんだか自分まですこしだけ賢くなったような?
そんな時は、なんて良い仕事だろう!と思います。

大阪でお店をするのも面白いのですが、こちらでの感じはまた格別。
こちらで私がお伝えすべきこと(例えば、熊野ってどんなところ?などのお話)はほとんどなく、ふだんとはかなり勝手が違ったり。
しかもなぜか、それはプレッシャーと いうより楽しみでしかない。

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どんなお話を聞かせていただけるんだろう、の他に、地元の方が、温泉水のコーヒーを飲んでどんな反応を示してくださるだろう、どんなコメントをくださる?なんて興味津々。

そうしてわかった意外な事実は、みなさん思ったよりは温泉に行かず、温泉水を飲んだことがない、ということ。
自分なら毎日通いつめたくなりそうですが、住んでしまえば、案外そんなものかもしれません。

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そんな方々に、温泉水を初めて飲んだ、温泉コーヒーっておいしい、幸せ!なんて言っていただくと、こちらこそ最高の幸せですという気分。
どこかくすぐったくなったりも。

自宅近くの観光地、しかも世界的に有名な場所の、意外な事実に驚いたり、逆によく知ってるよ、という反応が返ってきたり。

つい話が弾み、という情報交換の場が、熊野だという。

半年と少し前、DRIPTRIPを始めたときには、思いもよらないかったようなことが、少しずつ実現している。
それが面白く、感慨深い。

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来てよかった、今度行った時は温泉水を飲んでみる、いいこと教えてくれてありがとう。
そんな言葉をかけられるのが、なんともうれしい。

伝わった!が他のどこでもなく、熊野であることに、内心ちょっとした感動を覚えていました。

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飲泉文化を伝え、広げる、なんて大げさな目標を掲げなくとも、こうしてすこしずつ、いろいろな場所でそれが好意を持って受け止められていく。

みなさんが、楽しみながら新しい出会いを喜んでくださるって、それだけでもう十分な気が。
何のためにDRIPTRIPを続けているか、そこにこそ、もうすべての答えが出ているという気がします。

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熊野では、あまりに優しく、寛容に迎え入れられているから、味を占めてしまいそう。

またお邪魔しますね!と勢いよく口にしていたのも、社交辞令でなく本気です…。

本当に、ぜひまたお邪魔いたします!
それも、そう遠くないうちに。

その日までは、ここで見聞きしたことを自分の周囲に話して聞かせ、存分にうらやましがらせることにいたしましょう。

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温泉水×コーヒーで味わう豊かな時間。 飲む温泉で知らなかった世界に出会う。手の中のカップで旅に出て新しい土地の魅力を探しにいこう。 DRIPTRIPから余白と愉しみに満ちた時お届けします。 https://drip-trip.weebly.com
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