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インタビューの質問の組み立てについて考える

インタビューをする際にどのように質問をしていくべきか。

ここでのインタビューとはwebに掲載する用途で使うインタビューです。webコンテンツは掲載できるボリュームが非常に多いため、取材時点で濃い情報をインタビュイーから得る必要があります。

回答に深みとボリュームを出さなければいけない

紋切り型のインタビューだと、質問者の意図した方向に回答させたい場合や掲載ボリュームを抑えたい場合には有効ですが、web上の記事としては読み応えが足りません。

よくあるのが、媒体に設定されている入力項目に合わせてそのまま質問してしまうパターンです。

「御社の求める人物像を教えてください」「どのようなキャリアプランを描けるのでしょうか」

プロのインタビュアーでない求人広告代理店の営業担当が自分で記事を書く場合は、ほとんどこのように尋ねて終了してしまうのではないでしょうか。

もちろん、あらかじめ用意している設問をそのまま投げかけて、中身のあるインタビューになる場合もあります。例えば普段から事業内容について深く考えている「経営者」は、自分のことや経営している企業について伝えたいことが多いので、1つの質問をして10の答えが返ってくるようなケースはザラです。

しかし、全体で見れば、インタビューに慣れていない人や主体的にメッセージを発信する経験をしたことがない人がほとんどです。極端な話、新卒にインタビューするようなケースの場合、「入社したきっかけを教えてください」と聞いたところで、大学生の就活で使うようなフレーズが返ってくるだけになってしまいます。

インタビューで表面的な回答しか得られないと、そもそも記事のボリュームも作れませんし、インタビュイーの個性が感じられないので読んでる人からするとどこにでもいるような人・企業だなで終わってしまいます。もちろん伝えたいメッセージは伝わりません。

インタビュイーから深い部分、メッセージ性がある部分、魅力的な部分を引き出すには、その人自身を知るために質問をしていくことは欠かせないのです。どのような生い立ちで、何が好きで、どこ出身で、どのようなきっかけでこの世界に入って、何が転機となった経験なのか。影響を受けたヒト・コト・モノ。

これらをインタビューの中で探っていき、取材のテーマに紐づけていくことを、意識する必要があるのです。記事を血の通ったものにしていきます。

「掲載テーマと一見直結しない質問をして不審がられないか」そう考える取材初心者もいるかもしれません。その場合には最初に一言断ればいいのです。「◯◯さんのお話をより理解するために、◯◯さんのバックボーン的な部分についても質問させていただきます。記事にした時に説得力が増す助けになります」のように伝えれば大丈夫でしょう。

慣れるまでは5W1Hに沿って掘り進めていく

実際にどのようにインタビュイーを深掘りしていくかについて。慣れないうちは「5W1H」を意識して質問していくのが無難です。インタビュー全体を5W1Hで通してしまうとそれこそ紋切り型になるので、各トピックスを5W1Hを意識しながら掘り下げていくとでもいいましょうか。

例えば、アプリの開発者にインタビューするのであればこんな具合になります。

・開発者を志したのはいつからですか(When)
・開発者に興味を持ったきっかけを教えてください(Why)
・最初に開発したのはどのようなプロダクトでしたか(What)
・開発についてはどこで学んだのですか(Where)
・どうやってアプリ開発を仕事にできたのでしょう(How)

各質問の中でさらに5W1Hが派生する場合もあります。例えば
「最初に開発したのはどのようなプロダクトでしたか」(What)
「ぷ◯ぷ◯をモデルにしたスマホのパズルゲームです」
「なぜぷ◯ぷ◯だったんでしょう」(Why)
「単純にものすごく好きなゲームだったので、自分でも作りたいなと」
「なるほど、作る中でどのような苦労がありましたか」(How)

このようにどんどん深掘りしていきます。最初のうちは深掘りして得た情報をインタビューの中でうまくテーマに繋げられずに、苦労するかもしれません。しかし、経験を積むうちに想像力が働きやすくなり、うまくいくようになります。質問の仕方もより自由になるでしょう。

そうして得たインタビューから血の通った記事を書けるかはまた別の問題ですが、少なくとも素材は揃った状態になります。

「社内で取材記事風のコンテンツを作らなければならない」「営業担当が自分で記事を書かなければならない」ような場合に是非参考にしていただければ!

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