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ぼうがいっぽん あったとさ

こんにちは、夜乃ドリルです。

少しまえにかわいいコックさんの話題が流れてきました。
知ってますか?かわいいコックさん。
ずっと昔からある東京のわらべ歌で1964年から65年にかけてNHKのうたのえほんで歌われたことにより全国に知られることになったってwikipediaに書いてあります。

うる星やつらの「失われたモノを求めて」というエピソードで、そると1号の名で登場しているというツイートが多数流れてきて、扉絵の切り抜きには絵描き歌が添えられていました。絵描き歌の一節に6月6日というフレーズがあるので、6月6日にみんなかわいいコックさんの話をしてたんだね。
どうやらかわいいコックさんの商標を取得した会社があるようで、令和版のうる星アニメではまったく違うデザインに変えられてしまったよう。……文化の破壊だね。
うる星の連載が78年から87年なのでNHKの放送による全国流通からも結構間が空いてるんだなあ。

ちなみに私がかわいいコックさんを知るきっかけになった作品はサイボーグクロちゃんで、学校で回し読みされていたものにたまたま触れた感じです。
デザインそのままのかわいいコックさん人形が劇中でキーアイテムとして扱われていました。これは1997年から2001年まで連載で、うる星からさらに20年もたってるんだなあ。
ていうかサイボーグクロちゃんのエピソードではかわいいコックさんについて語られることがなかったはずなので、今回そると1号に出会うまで、なんとなくなにかのパロディっぽい雰囲気は感じていたもののサイボーグクロちゃんに出てくるアイテムという認識で終わっていました。

ちょろっと調べてみると93年から97年まで連載のとってもラッキーマン、86年から94年まで連載のしあわせのかたち、94年発売の真・女神転生if...、88年発売の東方見文録などの作品にかわいいコックさんが登場しているみたい。知られていないだけで他にも登場しているんだろうなあ。
こうして描かれた時期を見てみると、集中しているものの広範な年代で取り扱われていて文化としての強度を感じるね。

といったところで吉田輝和さんという漫画やアニメ、ゲームに登場するモブおじさんのことを思い出したよ。

今やかなりの作品に登場していて、かわいいコックさんの比ではないのでは?と思ってしまう……
かわいいコックさんの全国流布が1964年で、今から60年も前のことだから、60年後には吉田輝和さんも名前と容姿だけが漫画描きの間に受け継がれていって、出自不明だけど昔からいろんな作家の間で描かれているモブキャラとしてその名を残してほしい……そのころにはツイッターもnoteもサービス終了により消失していて、吉田輝和さんについて調べようと思ってもちゃんとした文献が存在しない状態になってるんだろうなあと思うと、漫画文化史として誰かにちゃんと記されておいてほしいなって気持ちになるのでした。

おわり。

あれ、サイクロでも絵描き歌やってた気がするな……
もう全然おぼえてないや……

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