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ゲンロン通い

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『The Show Must Go On !(ショウはなにがあっても続けなくてはならない。ウェストサイドストーリィ。。。)/ジャニー喜多川』


このドアのむこうにゲンロンがある。
扉を開けたらパーティーがはじまる。


対岸の火事的Fashionable Crowd

   コロナ禍であってもコレクションは続く。

ロックダウンをしていた時でさえ、
高級メゾンは衰えをしらずコレクションを発表し続けた。とくに高級メゾンの、わたしが感じるところパリコレあたりはすごく精力的に感じた。

世界中が不安に包まれる頃

不謹慎であったとしても資本のシェアのほとんどを握るのは高額商品だというのは絶対変わらない。だけど実際
さすがに1年前はミラノコレクションは心配になった。わたしの副業(じつは本業?)であるラグジュアリーブランドのときどき販売はおもにミラノコレクションばかりを扱うインポートで「いまが旬」の先駆け的なセレクトショップで昔から知っていた取引先だった会社。トレンドというよりはこれから火がつくだろうトレンドの仕掛け火付け役の役割りをしているような会社と縁をもっているけどファッションに興味がなければなんのことやらサッパリわからない。
ファッションというより、買い物好きという方がぴったりハマる。

こころに都会の夏祭り
ラグジュアリーな銀座の街


you(ユー)はアーティスト(作家)なのか商業デザイナーなのか?



ファッションはすごくドライだって
先日のゲンロンカフェでも話題にしていた。それはやっぱりどこまでも商売であって
これはわたしのポリシーでもあるけど

「どんなに素晴らしい作品でも売れなくては商売にならない。シビアな世界」

ここはVogueのアナウィンターとおなじ意見。

わたしはとりあえず、それをイヤというほど知っている。

わたしの気がかりはエルマンノ・シェルビーノだった。シェルビーノとブルマリンについてはとにかく心配だった。
コロナ禍になってもインスタグラムでフォローしているアンナモリナーリ(ブルマリン)は苛立ちを隠せない。ファミリーの愛にあふれた写真と同様にビジネスでの苛立ちがダイレクトに伝わってきて辛かった。シェルビーノについてはコロナ直前までインバウンドにウケていたのでインバウンド向けのコレクション色が強かった(中国的ムード!)のにコレクションがたぶん工場で生産はされているけれど日本に納品されないという事態になった。買い付けていても日本に入ってこない!
これがどういうことかわかるでしょうか?

シェルビーノについていえば
インバウンドのような飛び抜けたリッチでないと買えないコレクションばかりでスカートでもフツーに60万する。安いので35万ぐらいだけど細部にわたってディテールがすごくステキ。欲しいったらほしい。手にいれる計画を着々と進めていたというのに!

インバウンドでなくても
日本の富裕層に買う客はたくさんいる。
それはマインドの問題で服というのはこのぐらいの価値観という観念を超えたところにある。なのでエルマンノ・シェルビーノは
間違いなくもちろん感動的な作家であり、理想的な商業デザイナー。

松屋銀座の夏祭り


ゲンロン愛が強すぎて。

この日はロバートキャンベルさんがゲストだった。わたしはテレビをまったくみないのでキャンベルさんをぜんぜん知らないけれどとてもチャーミング。

ランバンの白コートで恐竜プリントのかわいいTシャツ。ゲンロンカフェならグラフィックなアイテムは大歓迎。
この日の聞き手の石戸諭さんはコム・デ・ギャルソンでアーティストっぽくよくにあっていていつもカッコいい。
ギャルソンはわたしは女よりも男のほうがうまく着やすいと思う。それはヴェルサーチがウォモ(紳士服)しか売れないという感じで。

女性はギャルソンを着こなすにはユニセックスにならないとキマらない。着る人を選ぶし固定客ファンにしてもその世界観そのものなので店員でなくても一目見ただけでわかる。これはもう昔からで紳士服のようなテイラーの服作りと
そしてあの他を寄せつけない排他的なムード。
わたしがギャルソンに好感をもつのはたぶんあの排他的なムードと、わたしは「男でも女でもない」という超越した思想への憧れだと思う。

アンチフェミニンリーダーシップ

会社経営者の前田義子さんがデザイナーのコンサバティブ国内ブランドFOXEYはわたしにとっては対極のブランドになる。

キャンベルさんも女性用スーツ、とくに胸ポケットがない事や紳士服でもポケットのしつけ糸をはずしてもポケットに物を入れるかどうかの議論はすごくよかった。

女性のジャケットの胸ポケットは昔ながらのテイラーの服作りをするブランドだとたいていレディースでもついていたりする(ハズ)

スーツがそれほど女性のワードローブでは格は高くなくて、一説にはドレス(ローブデコルテ)のつながりからまだワンピースのほうがじつは格上だったりする。

前田義子さんの著書「強運に生きるワザ」にはFOXEYの服作りの哲学として女性が社会的に成功するための服作りをされていることが書かれている。その中で飛行機の中でトイレに立つ時生理用品を持つのをスマートにするためにスカートにポケットをつけるアイデアを起用し、その為タイトスカートではないデザインにしたと書いていたのが
これについてはわたしは個人のデリカシィが気になった。

健康的で男女関係なく社会で成功するためのスマートさを追及するのはパワーを感じるけれど同時に周りに守られる助けられるという弱さを失ってしまったのではないだろうか?

わたしは化粧ポーチを憎んでいる。

同時に化粧ポーチのような生理用品をいれるポーチをずっと憎んでいるのであんな物を人前で持ったことがない。
その手の話をするのも昔からずっと憎んでいる。

いつもバッグの内ポケットに最低限必要なリップとコンパクトしかいれない。
じゃあ、どうしてるのか?と言われると
フランクリン(バイブル)手帳サイズのバッグをいつも持つ事にしている。
大きいのも小さいのもダメ。バイブルサイズでなければ意味がない。

ラグジュアリーに20年ぶりに復帰した時の
コレクション


女性もレースも上質なほど繊細

わたしが愛して好んで着る(買う)のは
基本的にストッキングやタイツをはいてはいけない服になる。だけどストッキングは必要でよく聞かれたものだった、「この服パンストやガードルはどうするんですか?」

ストレッチ(伸縮性)素材のドレスやスカート、お尻まで切りこんだ深いスリットのタイトスカートや透け透けレースのドレスには
ガーターベルトなのだと!

レースの下着にガーターベルトの
ストッキング。

深いスリットからガーターが見えても気にしない。かわいくみせる。
ブラのレースの肩ひももずり落ちたショルダーや開いた背中のドレスからみせる。
みせてもいいレースの下着を選ぶし
皆さんそういうの選んでください!と言った。

フィッティングルームで細いレースの下着とガーター姿で鏡の中で見つめられて「これでいいのかしら?」
美しい女性客によく言われた。

しかもできれば伸縮性のあるストレッチレースではなく、動けばビリッとハデにいってしまう
本物の細い糸で編んだレースを!

昔よく上司に言われたことばを思い出します。
「女性もレースも上質なほど弱い」

これがわたしの哲学です!

mayaya(Tuesday)