見出し画像

マッキンゼーの「7Sモデル」を「白雪姫と7人の小人」で例えてみた。

「マッキンゼーの7Sモデル」とは、コンサルティング会社のマッキンゼー&カンパニーが開発した組織変革のためのフレームワークである。

今回は、この組織を変革するための重要なファクターを見つけるためのこのメソッドについて「白雪姫と7人の小人」に例えてわかりやすく説明してみたい。


【基本】マッキンゼーの7Sモデルとは?


「組織の問題」を考える上で欠かすことのできない、

7つの項目について分析しているフレームワークである。

まずは下記の図を見てほしい。

うまく7つの英語の頭文字Sが並んでいるが、どれも同じではない。

まずこの7つのSは、

経営者が短期間で変更可能な「ハード(スキル)のS」と

変革に時間がかかる「ソフト(スキル)のS」とに分類できる。

●ハードのS
1:組織構造 (Structure)
2:システム (System)
3:戦略 (Strategy)

●ソフトのS
4:スキル (Skill)
5:人材 (Staff)
6:スタイル (Style)
7:共有価値 (Shared value)

上記のように淡々と説明されてもあまりイメージがわかないと思うので、

ここからは「白雪姫と7人の小人たち」を一つの組織に見立てて

解説していきたいと思う。


【CASE】マッキンゼーの7Sモデルを

「白雪姫と7人の小人」の組織を分析してみよう。


●概要(ビジネス視点でのあらすじ)

まずこの物語をざっくりとビジネス的に要約すると、「美しさ」という市場で圧倒的1位を誇っていた悪い王妃に、ある日「魔法の鏡」でリサーチすると若いベンチャーである白雪姫が美しさ市場で注目を浴び始めた。そこで悪い王妃は、「狩人」や「毒リンゴ」を始めとした様々な戦術を駆使して、白雪姫の市場からの撤退を図る。白雪姫リーダーは毎回ころっと騙されて失敗してしまうのだが、それを白雪姫の美しさ(ビジョン)に魅了された7人の小人のリカバリーで何度も息を吹き返す。そして最後には、王子様のキスでV字回復して、圧倒的な1位の座へと登りつめるのだった…


それではまずは、「ハードのS」に当たる3要素から説明していこう。

1:組織構造 (Structure)

▶︎白雪姫を支えるフラットな組織

まずは白雪姫たちの組織構造を見て行こう。

この上司である白雪姫は、

部下である7人の小人たちを無理やり力で押さえつけたりはしていない。

あくまでも、白雪姫の美しさ(ビジョン)に魅せられた小人たちが

自主的にリーダーの役にたとうとしている形だ。

だからこそ、この7人の小人の中には序列はないし、

皆ビジョンのために行動するフラットな組織であるため、

無駄な社内争いなども起こらない。


2:システム (System)

▶︎何度失敗をしてもやり直せるリスク管理システム

また白雪姫の組織の特筆すべきポイントとしては、

失敗をあらかじめ起きると想定し、

そのリカバリーを図るというリスク管理システムにある。

だからこそ、白雪姫リーダーが毎回騙されて失敗したとしても、

リーダー降格になることはない。

さらに、失敗は起きるものと割り切っているため、

部下の小人たちも淡々とリスク対策を行い、組織の危機を脱するのだ。



3:戦略 (Strategy)

▶︎負けないための戦略(リカバリー戦略)

この組織の特徴は、果敢に攻めるのではなく、

あくまでも「負けないこと」にこだわってサバイブする戦略を取っている。

市場から撤退することさえなければ、

いつか勝てる機会はやってくるという考え方だ。

実際に毒リンゴに夜最大のピンチの中でも、

王子様の来店という機会を得ることで、チャンスに繋げることができた。


続いて、「ソフトのS」について見ていこう。

先ほどの3点とは違い、実際に働く人々の変革に関わるため、より変革が難しく時間がかかる領域である。


4:スキル (Skill)
▶︎美しさ(白雪姫)、サポート力(小人)、資本(王子様)

スキルに関しては、それぞれのメンバーがお互いの強みを重ねることで、

大きな勝利に繋がったと言えるだろう。

また注目すべきは、白雪姫はどんなに悪い王妃に狙われようとも、

「美しさ」という強みを無くす選択肢を取らなかったことだ。

もし例えば、王妃に負けないための力をつけようと

白雪姫が筋トレに励んでムキムキになったとする。

確かにいざとなった時に戦える力を得られるし、

プロポーションが崩れていれば、王妃から狙われることもなくなる。

しかし同時に「美しさ」というビジョンに共感して集まっていた小人たちや将来の潜在顧客である王子様を惹きつけることはできなかっただろう。


5:人材 (Staff)

白雪姫リーダーを支える7人の小人(+王子様)

また白雪姫には、7人の部下がいた。

これがもし1人の小人だけであれば、

もしもの時に対応できる手段も限られる。

7人いるからこそ、各小人が知恵を出し合って、

白雪姫を救うプランを考えることができた。

またコレも100人などと多すぎても、派閥などが生まれたりして厄介だ。

顔が見えてお互いコミュニケーションが取れる

少数精鋭のサポートは大きな力となるだろう。

また莫大な資本や権力を持った王子様という、

外部の強力なステークホルダーを巻き込んだことも大きい。

このように内部のスタッフだけで完結させず、

うまく外部のパートナーを巻き込む視点が欠かせない。


6:スタイル (Style)

「信頼」を重視する文化

また白雪姫と小人たちは

相手を信頼するという性善説の文化が根付いている。

何度も王妃の罠で騙されるたびに、

普通なら「人を疑う」ことを覚えるだろう。

しかし、白雪姫リーダーは「人を信頼」することを貫いた。

このように終始一貫性を持って、信頼を貫く姿勢によって、

たとえ少々の失敗を招いたとしても、

7人の小人たちからの圧倒的な信頼を勝ち取ることに繋がったのだ。



7:共有価値 (Shared value)
▶︎世界をもっと美しく。

この7つ目の項目はソフトのSではあるが、

ハードのSを含めた全体を統合するためにも極めて重要な位置付けを持つ。

この白雪姫と小人たち(+王子様)の共通の価値観は何だろうか。

それは、「世界をもっと美しく」というようなものでないだろうか。

もちろん圧倒的な美しさを誇る

白雪姫の外面的な美を守り、広げることも重要な意味をもつ。

さらに「何度騙されても信頼を貫く思い」や

「チームがフラットに支えあう」という内面的な美しさも

組織内の大切な価値観だったと思われる。


まとめ:マッキンゼーの7Sモデルで、自分の所属する組織のいいところ、変えるべきところを探してみよう。


※ちなみに原作の「白雪姫」では、残酷なエピソードも含まれていますが、今回はイメージしやすい基本的なあらすじを元に記述しました。

サポートいただけたら、海外リモートワークにおける取材費などに活用させていただきます。そして、皆様にさらに有益で楽しい学びをシェアさせていただければと思います。