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嘘からコピーは生まれない。

先日、第59回 宣伝会議賞にて、
みんなの銀行さんの課題で協賛企業賞を受賞することができました。
(パートナーは春華堂さんの課題で協賛企業賞を受賞して、W受賞!)

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皆さん温かいことばでお祝いしてくださって、
本当にありがとうございます。
いただいた1つ1つのことばが、今後の励みになりました。

そのお返しにはならないかもしれませんが、
宣伝会議賞において、わたし自身がどのような意識を持ちながら取り組んだかをお話します。少しでも、みなさんの参考になれれば嬉しいです。

自分の「素直さ」を、自分で引き出しにいく

「正直〇〇じゃない?」を、どれだけ自分の中に持てるか。
これをとても大事にしています。

いざコピーを書こうとすると、商品やブランド、商材カテゴリの良いところだけを頑張って探しに行こうとしてしまいます。

今回の受賞コピーで話をしてみます。

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「正直、Z世代の若い人たちが、銀行の話なんてするんだっけ」という最初に抱いた違和感や取っかかりから始まり、いざみんなの銀行のことを知ってみると、友達との会話の中でスムーズに話題にできている自分に気がつき、このコピーが出来上がっていた気がしています。

既存の銀行のイメージというネガティブなところも含めて、商品やブランドを見つめ、それを覆すことができる事実がないか模索するのも、コピーを書く上で大事な視点だと考えます。

みんなの銀行のサービス自体が、今までの銀行のイメージを覆すことができているので、しっかりと事実に基づいたコピーです。

ときに、商品やブランド、それが属するカテゴリのネガティブな側面にも目を向けて、素直な感覚で受け入れ、その中でことばを生み出す。

ネガティブなもの、ポジティブなもの問わず、自分の抱く感情に嘘をつかないことから、わたしのコピーは始まります。

また数を書くことも、1つ自分の素直さを引き出す、1つの要因になっていた気がします。

あくまで結果論ですし、ただ単純に数を出すのが正解だとは思いません。しかし、わたしの場合は数を出すことで、いい意味で追い詰められ、素直にならざるを得ないという部分がありました。

いくつか視点をひねり出してはみるものの、行き詰まると、頼るものが自分やまわりの人の素朴な感情に終着していくような、そんな感覚があります。

今回協賛企業賞を受賞したコピーも、かなり追い詰められた後半に出てきたものでした。

どんな場所でも、自分ならではコピーを見出すこと

今回宣伝会議賞でコピーゴールドを受賞したまるやまさんとは、ヤングカンヌのPR部門日本予選でコンビを組んでいたこともあるのですが、彼はPR視点での企画が得意で、コピーに対しても、戦略を細かに立てられるところがすごいなとリスペクトしています。

自分の場合は、「わたしの中にある社会を、企画やコピーにしています」と自己紹介することが多く、これを自分のメソッドにしています。

今回協賛企業賞を受賞したコピーも、まさにわたしの中にあって、かつ社会で共有しているイメージや認識を取り出したから考えられたと思います。

とはいえ「わたし」にも限界があるので、常に新しい声を取り入れ、新しい感情をいだき、自分を更新しようと努力しています。

宣伝会議賞であっても、自分に嘘をつかず、自分ならではのコピーを意識しながら書くことで、審査員の方にも温度感を伝えられることばが生まれるはずです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
まだまだ未熟ですが、自分の考えるコピーについて今後もアウトプットしていきますので、ぜひ見てください。


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