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クラファンに失敗してから、ドラグティガ・プロジェクトは今まで何をしていたのか?【今までの歩みと今後】

こんにちは、ドラグティガプロジェクト代表の西村です!

今日は僕たちドラグティガプロジェクトが今までどんな思いで、どんな活動をしてきたのかを、振り返りながら皆さんにご紹介していこうと思います。

SFサスペンス:「インビジブル・レオン」

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2019年の秋。
僕たちドラグティガ・プロジェクトは、「日本発のアメコミを作りたい」と、初めてのクラウドファンディングに挑戦しました。

作品名は「インビジブル・レオン」
科学者である主人公レオンが、ある日親友を犯罪組織に殺されたことをきっかけに、自ら開発した光学迷彩スーツを使い復讐を果たそうとするクライムサスペンスです。

ネームが公式ホームページで全部上がっているので、ぜひ読んでみてください。全6話、計150ページ以上あるこの長編コミックの、第1話目を作るプロジェクトでした。

満を持して行ったクラウドファンディングでしたが、結果は43名の方からご支援いただき、30万円を超える支援金が集まるも残念ながら目標額に届くことなく終了

「All-or-Nothing方式」という目標額に届かなかった場合は支援者にお金が返還され、プロジェクトは実行されない方式で行ったため、コミックが作られることはありませんでした。

クラファンに失敗し、代表の僕は当然のようにむちゃくちゃ落ち込みます。

泣き崩れる

協力してくれたイラストレーターさん、応援や宣伝をしてくれた支援者の方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
クラファン終了から数か月間、僕は次の構想を考えることができず、ただただ失意の底にいました。

失敗の原因と改善の方向性

落ち込んでばかりもいられません。
失敗から学んで改善し、次のコミックを作り続けなければ、僕たちが掲げる理想は夢のまた夢です。

準備や宣伝不足など、クラファン失敗の原因はいくつかありましたが、一番の要因は220万円という目標金額の大きさではないかと考えました。

クラウドファンディングというのは、プロジェクトオーナーの信用をお金という形に変換して、支援を募るものです。

つまり、クラウドファンディングで集まる金額は、可視化された僕たちドラグティガプロジェクトの信用そのもの。
まだ何者でもない僕たちが、いきなり200万円以上のお金を集めるのは相当ハードルが高かったのです。しかも、それはインビジブル・レオンという全6話、150ページの長編作品の1話目の制作費です。作品を完成させるには、あと5回はクラファンを成功させなければなりません。

ここでようやく気付きました。

最初から150ページの長編コミックを作るのは、僕たちには難しい

そう結論付ければ、僕らがやることは明白です。
インビジブル・レオンよりもページ数を抑えた作品をまず作るべきでした。

アメコミ版魔法少女:「キネティック・マリー」

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レオンの失敗後、最初に考えたのが「キネティック・マリー」でした。

冴えない中学生男子のマークが、ある朝に不思議な力を持った少女と出会い、行動を共にしていく話です。

重いテーマを持ったレオンとは打って変わり、ユーモアのある魔法少女コミックとして企画されました。
こちらも原案者がネームを全て描き終え、前ページ公開したところ、フォロワーの方々からはなかなかに好評でした。

しかし、その内容はレオンより2話少ないだけの、全4話ある100ページを超える長編には変わりありませんでした。

これでは、クラウドファンディングで制作する際に設定する目標金額は、レオンの時と同じになってしまいます。
集められる資金に限りがある以上、企画するコミックももう少しコンパクトにする必要がありました。

子供向けSFアドベンチャー:「ニューロリンカーズ:ミクロボッツ」

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再び予算の関係でキネティック・マリーというコミックを、いったん保留にした僕たちが、次に目につけたのは児童書でした。

先日の記事でも紹介した通り、漫画とコミックは読むテンポや情報量が全く違います。そのせいか、時に漫画に慣れ親しんだ人がコミックに触れると、読みづらく感じてしまうことが多いようです。

しかし、児童書の棚に目を向けると、横読みの絵本や学習書、韓国などの海外で作られたコミックが、その他の漫画と同じような感覚で並べられています。多くの漫画の対象年齢よりも低い小学生は、漫画もコミックも同じように親しんでいるのです。

児童書という形式ならば、コミックも受け入れられやすいのではないかと思い、考えたのが「ニューロリンカーズ:ミクロボッツ」です。

しかし、この作品の脚本が出来上がった段階で、どんなに削ってもコミック本編が70ページ以上になることに気づきました。
今までの案よりは格段とページ数は少ないですが、まだまだ簡単に作ることが出来るボリュームにはなっていません。

僕たちは、❘三度《みたび》諦めることになりました。

読み切りのコミックから作ろう

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白状すると、コミックは長編ではないといけない、という先入観のようなものがありました。日本で最初に作るコミックなのだから、しっかりしたものを作らないといけない、と(今では日本製コミックは僕らの他にもありますが、それはまた後日紹介します)。

しかし、先日ご紹介した通り、コミックはリーフ(Comic Book)と呼ばれる小冊子で発行され、中にはその一冊でお話が終わるコミックもあります。

ならば、僕たちが一番最初に作るコミックも、コミックとして最低限のページ数とストーリーで、僕らが作れる最小限の範囲で制作すべきでした。

そこで僕たちは、最初に企画した「インビジブル・レオン」のテーマラインをそのままに、読み切りのコミックを作ることに決めました。

現在進行中のそのコミックについては、近日中に発表いたします。

乞うご期待!

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