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立夏(りっか)Arrival of Summer

立夏@曆

「立夏」は、夏の始まり。
太陽を基準にする二十四節気で立春から7つ目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から45度過ぎました。

『立春』も『立夏』も暦上の季節の変わり目ですが、
「えー、まだまだこんなに寒いのにー!」と言いたくなる『立春』と比べて、「もう、そうですよねー!」と納得できちゃう『立夏』。

晴天の日には気温も上がり、日差しも強くて、すでに紫外線は7~8月のピーク時の8割越え。日焼け対策は万全にしたいものです。
また、気温差が大きく、まだ体が熱さに慣れていない時期です。
暑い日には特に熱中症にも注意が必要です。

UV対策スタート

まずは日よけと日焼け止め。
屋内にも紫外線は届きます。
そろそろサンシェードを取り付けたり、窓にUVカットシートを貼ったり、UVカット効果のあるカーテンに変えたり、紫外線を防いで風通しは確保しましょう。そろそろグリーンカーテン用につる性の植物を植えるのもよさそうです。
日焼け止めは、こまめに塗るのが肝心! 2時間おきくらいが理想的だそうですよ。

熱中症対策スタート

朝晩はすごく寒かったり、暑い日も寒い日もあり、まだまだ体は熱さに慣れていません。服装や寝具などはこまめに調節していきましょう。
さわやかな季節ですから、運動したり、ゆったりお風呂に使ったりして汗をかく生活もとりいれると、体が夏へと目覚めていきます。
もちろんこまめな水分補給もお忘れなく!

梅雨への備えスタート

気候も良くさわやかな時期ですが、動きやすい季節だからこそ、梅雨への備えも始めましょう。
エアコン、浴室、洗濯機を念入りに掃除したり、クローゼットや押し入れ、たんすなどの除湿剤もチェック!
お気に入りの雨具を選ぶのも早めのうちがおススメです。

新緑的チャレンジ生活のすすめ

服装も春からまた一段軽くなり、新年度からの変化にも慣れてきて、心も体もアクティブな時です。豊かな実りにむけて、種をまき、苗を植えるように、今一度ほしい未来へのルートを見直してみたり、新習慣へのチャレンジをはじめましょう。

新緑まぶしいこの季節は”新鮮さ”がポイント!
チャレンジが続かなくても失敗しても、血気盛んな若気のおかげと考えて、またチャレンジしなおすのも、他のことに変えてみるものありですよー。
立夏のさわやかな風のように軽く行動してみてはいかが?

端午の節句

5月5日は「こどもの日」
五節句で「端午の節句」です。
中国の陰陽五行の考え方では、奇数が重なる日は、陽気が強くなる半面、陽が極まると陰に転じると考えられ、季節の変わり目にその季節の薬草を用いたり、邪気祓いをし無病息災を祈願しました。これが伝わり、日本文化と融合しながら、江戸時代に公式の祝日として制定されたのが五節句です。

中国で5月は午の月。「端」には最初、はじめという意味があり、最初の午の日という意味です。
菖蒲の薬効にあやかって、菖蒲湯に入ったり、根を煎じて飲んだり、刀を模した飾りを魔よけとして飾ったり、「菖蒲の節句」として広まりました。

菖蒲が尚武(=武道・武勇を重んじること)に通じることから、武家で盛んに祝われるようになり、後継ぎとなる男の子の健康を立身出世を祈り、一族の繁栄を願う重要な行事となりました。

武家では、武具や甲冑を蔵から出して虫干しする習慣ともあわさって、戦で掲げる、家紋の入った幟(のぼり)、馬印、吹流しなどを飾っていました。江戸時代になると町人たちにも広まり、町人たちは武家の風習を真似て、鯉のぼりを飾るようになったと言われます。

立夏@七十二侯

初侯 | 第19候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
田んぼや野原でのカエルの大合唱は夏の風物詩。
この頃から繁殖期となるカエルのオスは、メスに選ばれるために
大きな声で競い合うように鳴くのだとか...。
アマガエルは高い声で遠くからでもよく聞こえます。
「カエルが鳴くと雨になる」と言われますが、実際アマガエルは皮膚が薄くて天候の変化にも敏感で、雨が降る前の湿度や気圧の変化を感じて、雨鳴きするそうです。

次侯 | 第20候 蚯蚓出(みみずいづる)
日本では「自然の鍬」とも呼ばれ、古代ギリシャのアリストテレスが「大地の腸」と名付けたのが、ミミズ。腐葉土を食べ、窒素やリンを含んだ栄養豊富な糞を排出。その糞が小さな微生物たちに分解されて、肥沃な土を作ります。ミミズは体の表面で皮膚呼吸をしているので、土中に雨水がたまったり、土が太陽光で熱くなると地上に這い出してきます。
雨が多い梅雨や気温が上昇する夏はミミズにとって過酷な季節なのですね。

末侯 | 第21候 竹笋生(たけのこしょうず)
成長のスピードが速い竹は、地表に現れてから1日に数十センチから1m以上も伸びることがあるそうです。
春先に市場に出回るずんぐりと太いたけのこは孟宗竹(モウソウチク)ですが、この頃には少し細めの真竹(マダケ)や淡竹(ハチク)のたけのこシーズン。流通量は孟宗竹(モウソウチク)ほど多くないので、ぜひ自分の手でで掘って味わいたいですね。




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