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フジテレビ行きタクシーの迷走をGoogle Map上に再現してみた

 怖いものを読んで眠れなくなってしまった。話題のフジテレビ行きのタクシーの話だ。気になる方は次のブログ記事を読んでほしい。

 ラジオパーソナリティーの岡田眞善氏がテレビ番組に生出演するため、川崎から『お台場の』フジテレビまでフジテレビが契約しているタクシーで向かう話だ。本来なら1時間もかからず着くはずが、ナビの誤設定や頑固な運転手により、東京の地理を少しでも知っている者ならありえないルートを辿っている。

 岡田氏がブログにまとめる前、Twitterでタクシートラブルを実況ツイートしているのを自分も目にしていたが、あまりにぶっ飛んでいる内容だったため、正直テレビ番組の仕込みか何かだと疑っていた。だが、ブログでまとめられた顛末を読むと、岡田氏自身もドッキリを疑っていたとあり、どうも本当のことらしいと理解すると、一転して怖い話になってしまった。

 前述したように、東京の地理を知っているとこのタクシーのルートは「ありえない」ことが分かるのだが、ネットの反応を見てみると、東京の土地勘が無い方にはピンと来ない人も多いようだ。かく言う自分も、大阪周辺の道路の話をされてもピンと来ない。

 そこで、ビジュアルで分かるように、Google Map上に本来のルートと、タクシーが実際に辿ったルートを、岡田氏のブログやツイートの記述や想像を交えて再現してみた。青が本来通ったと思われるルート。赤が実際にタクシーが辿ったルートだ。便宜上、始点は川崎市内の新丸子駅に設定してある。なお、細かい部分でルートがズレたりしている点はご容赦頂きたい。

※記事初出時、横浜町田ICから保土ヶ谷バイパスで東に抜けるルートにしていましたが、横浜町田から下道で横浜青葉ICに戻り、そこから生麦方面に抜けたのではないかというご指摘を頂きましたので修正致しました。総距離等に大きな変化はありません。(9/9 13:20修正)

※岡田氏ご本人から更に指摘を頂き、神奈川一号横羽線を使ったとのことで修正しました。総距離は少なくなり、90km以下になりました。(9/9 13:38修正)

 これなら誰でもありえないことが一目で分かると思う。自分も実際に地図にプロットして驚いた。本来、20km走るだけで済むはずが、90km以上迷走(ルート修正の結果、約88kmになりました)している。遅刻の恐怖に晒されつつこのルートを通った岡田氏の心中たるや、察するに余りある。

 横浜町田インターチェンジの看板を見て、『お台場、海の方だから、横浜であってますよ、近いですよ』と運転手は語ったそうだが、東名高速で横浜、川崎と名の着く場所は全て内陸である。そのまま相模川を渡ってしまえば、右手には丹沢山地の山々が広がり、1時間もしないうちに金太郎が熊と相撲をとった足柄の山々を過ぎ、富士山の裾野に出てしまう。

 岡田氏の例はナビの誤設定、自信過剰な運転手、ドッキリの対象になるかもしれないという立場という不幸なあわせ技によるものだが、自分もタクシーで全く見当違いの場所に連れて行かれ、余計な料金を支払わされたことがある。土地勘のある場所だから良かったものの、初めての土地で見当違いの場所に連れて行かれてしまったらと思うとゾッとする。

 幸い、今はスマホのマップアプリで土地勘の無い場所でもルートは確認できる。大まかな方向の確認だけでもして自衛を心がけた方がいいだろう。



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