★読書愛好会(63)

杉並学院というのは僕の家から徒歩10分ぐらいですね。あまり偏差値の高くない私立高校で難関大学に進学する生徒はごくわずか。

もともとは女子校だったのですが、近年、男女共学になりました。このような学校、全国にたくさんありますね。中学部もありましたが数年前、廃止になりました。生徒集めにかなり苦労している学校ではないでしょうか。

女優の天海祐希はこの学校に在籍したことがあるようです。ゴルフの石川遼も卒業生ですね。

ネットでの評判は極めて微妙。決して高い評価ではない。しかし、どんな学校にもいろんな問題があるのではないか。

都内の進学校として著名な開成、武蔵、麻布だって、東大に多数の合格者輩出という栄誉がいろんなマイナス点を吹き飛ばしているに違いない。以前、開成で飛び降りジサツした生徒のことをマスコミはあまり報道しなかった。

進学校って、一種の新興宗教みたいなもので、価値観、感性の偏り、歪みがハンパないと僕は考えているんです。だから、エリートの生徒ばかりが集まる学校では働きたくない。

僕は杉並学院の国語教師になりたいと考えました。家から近いのがすごく魅力。私学なので転勤もないし。受験指導の仕事もあるだろうが、進学校ではないから、それをすごく熱心にやる必要もないだろう。

国語ということで、本を読む時間もたっぷりあるはずだ。仕事中に堂々とたくさん本が読める!(笑)

学院のホームページを見たら国語の教師を募集している様子はありません。僕は学校に電話して、学園の見学を申し込みました。

しっかりした格好をしたいので部長に付き合ってもらい、新宿のデパートで背広、ネクタイ、白いワイシャツ、黒い靴、ビジネス用の鞄を購入しました。12万円使いました。これは学園に良い印象を与えるための必要経費で、一種の投資です。

父が高価な時計をプレゼントしてくれました。父いわく、立派な時計はオカタイ職業、例えば学校関係者にとって良い信用アピールになるんだよ、と。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?