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皿洗いから5年でミシュランレストランまで上り詰めた話 in アメリカVol.7〜星ゲットからの〜

寿司もろくに学んでこなかった僕が寿司職人としてアメリカの永住権を取得して、レストランでは板場に立つラティーノ横目に皿洗い3年、たまに包丁隠されホモられて。
あれよあれよと気付けば5年目。
そこは最高級寿司レストランで働いていた。


コロナ禍では一度閉店したのちなんとか再オープン

オーナーはかの有名な『すきやばし次郎』で働いていた方。
NY店オープンから5年(一つ星) Washingto DC店オープンから1年(星無し)
NY店からのお誘いもありましたがすぐには移動できず住んでいたWashingto DC店で働くことになりました。

この店のシェフとなった以上、お客さんからは手元をマジマジと見られては写真をぱしゃり。正にエンターテイメント!
こんな経験今まで一度もなかったし庶民的な居酒屋出の僕には無縁の世界だと思っていたし、誘われてもやりたくもない世界だった。
なぜかというと英語で接客なんて出来っこないし緊張して手元震えるしで働き初めの頃は毎日苦痛だった。


そんな仕事もおぼつかない2ヶ月が過ぎた頃、店としては目指していた

ミシュラン一つ星獲得

という報告が!!
というわけで僕は何もしていないのにミシュラン寿司シェフの称号を得たのだった。

オーナーからはすごく期待をしてもらい長期目線で育ててくれて、本当に感謝でした。
さぁこれからは自分はどんなシェフになるのだろうか、そしてこの重圧に耐えられるのだろうか不安しかありませんでした(笑)

そんな矢先、仕事を始めて8ヶ月目。
2020年3月、誰もが予想をしなかったパンデミックにより一時閉店。
そして解雇。
なんともやりきれない気持ちだったけど、この店で働きことができてミシュランの名は貰えました。
当時は特になにも考えてなかったけど、この経験がこののち大きな転換点となる事はこの時知るよしもない。

続く


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