皿洗いから5年でミシュランレストランまで上り詰めた話 in アメリカVol.6〜希望が見えた先の閉店〜

2年で立派なシェフに育てられる

2017年6月に2店舗目での仕事がスタートして、ヒラメのさばき方から教わり日本からくる大量の鮮魚をさばかっせてもらえたり最後の方はマグロも柵取りまでやらさせてもらえました。
日本にいた時はマグロを触らせてもらえるのは5年以上かかると思ってましたが職場の環境次第なんだと実感しました。
ヘッドシェフもすごくいい方で当時色々厳しくやらせてもらえたことは今思えばかなり力になっていると思います。

画像1

日本からの鮮魚

突然の閉店

2019年5月、とある日からそのレストランでのアルコールの販売が禁止になり客足がだんだん遠のいていきました。
特に説明もなく、わけも分からずでしたが自分の仕事はキッチリとこなしていたので時間が経てば元通りになるかと思っていました。
それから1ヶ月後の金曜日ランチに突然お役所の方が来て今すぐ閉めろとのこと、、普通に営業していたのでお客さんもいた中での閉店。
従業員全員オーナーが来るのを待つのみでした。
それから4時間ほどしてオーナーは現れ泣きながらミーティングをし、そのまま閉店をするとのことで決定。
多分払わなきゃいけないものを払っていなかったのか、そのオーナーはこの結末をわかっていたと思う。
最後の給料も払われずにそのまま終わりました。

画像2

これからの動向どうするか

当時は31歳でビザ持ちかつ手に職も持てたはいいが、途方に暮れました。
とりあえず時間ができたのでNYへ再び行き2年前に研修へ行った『BondST』へ再研修に行きました。
ここでは是非働いてほしいという声を貰えるもDCからすぐに引っ越しが出来なかったため断念しました。
そして最近DCにもオープンした『sushi Nakazawa』のオーナーの方とも知り合っていたので2日間研修させてもらえました。
NY店はミシュラン☆ということもありサービスレベルの高さに圧倒されました。そのオーナーからも是非働いて欲しいという声を頂けたのでDC店で働かせてもらえることになりました。
どうやらこの若さでビザ持ちの日本人職人はNYにもほとんど居ないそうです。動かないと始まらないしピンチはチャンスだったんだぁと思いました。

画像3

sushi Nakazawaの寿司

Vol.7へ続く!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?